グラフ/チャートをカスタマイズする
- 更新日2025-08-27
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各グラフとチャートには、外観をカスタマイズ、より多くの情報を伝達、またはデータをハイライトするために使用できる多くのオプションが含まれています。グラフとチャートは異なる方法でデータをプロットしますが、それらには共通するいくつかのオプションがあり、ショートカットメニューからアクセスできます。ただし、一部のオプションはグラフまたはチャートのみで使用できます。
複数のxおよびyスケールを使用する
グラフまたはチャートで複数のスケールを使用するには、xスケールまたはyスケールを共有しない複数のプロットを表示します。グラフまたはチャートのスケールを右クリックし、ショートカットメニューからスケール複製を選択して、グラフまたはチャートに複数のスケールを追加します。プロット凡例のプロットを右クリックし、xスケールまたはyスケールショートカットメニューからプロットに関連付けるスケールを選択します。
複数xスケールおよびyスケールを波形、XY、強度、デジタル波形グラフに追加できます。ミックスドシグナルグラフとすべてのチャートは、1つのyスケールのみに対応します。
自動スケール
3Dグラフ以外のすべてのグラフやチャートは、自動的に自動スケール (横軸および縦軸のスケールを調節して配線されているデータを合わせること) を有効にします。デフォルトでは、グラフとチャートに対する自動スケールは有効です。ただし、自動スケールを使用するとパフォーマンス速度が低下する場合があります。グラフまたはチャートを右クリックし、ショートカットメニューからXスケール»自動スケールXまたはYスケール»自動スケールYを選択して、自動スケールを有効または無効にします。
操作ツールまたはラベリングツールを使用して、直接水平または垂直のスケールを変更します。
| メモ LabVIEWは、グラフまたはチャートの軸を自動スケールする際、非表示のプロットは含めません。自動スケールする際に、非表示のプロットも含めたい場合は、プロットを代わりに透明にしてください。プロット凡例にあるプロット画像を右クリックして、ショートカットメニューから色を選択して、プロットの色を変更します。 |
グラフまたはチャートのスケールのサイズ変更を行う場合、グラフまたはチャートの他の要素は移動、サイズ変更されます。プロット領域のサイズが固定されたままになるようにこの動作を無効にするには、グラフやチャートを右クリックし、ショートカットメニューから上級»自動スケール調整を選択します。この動作を無効にすると、スケールはそれぞれクリップまたはオーバーラップすることがあります。
| メモ 自動スケール調整オプションは、コンパスプロット、エラー棒プロット、フェザープロット、XYプロット行列、または3Dグラフには適用されません。 |
xおよびyスケールをフォーマットする
グラフまたはチャートのスケールを構成するには、グラフまたはチャートを右クリックしてプロパティを選択し、グラフプロパティダイアログボックスまたはチャートプロパティダイアログボックスを表示します。プロパティダイアログボックスの表示形式ページを使用して、3Dグラフ以外のグラフまたはチャート上にx軸とy軸のスケールが表示される方法を指定します。デフォルトで、xスケールは時間のラベル、yスケールは振幅のラベルがあります。3Dプロットプロパティダイアログボックスまたは3Dグラフプロパティダイアログボックスの形式ページを使用して、3Dグラフ上に軸のスケールがどのように表示されるかを指定します。
表示形式または形式ページを使用しても、グラフまたはチャートの軸に数値形式を指定できます。上級編集モードを選択して、直接形式文字列を入力できるテキストオプションを表示します。形式文字列を入力して、スケールの表示形式および数値精度をカスタマイズします。
プロパティダイアログボックスのスケールタブ、3Dグラフプロパティダイアログボックスの軸タブ、または3Dプロットプロパティダイアログボックスの軸ページをクリックして、スケール名の変更および軸スケールの外観をフォーマットします。
グラフとチャートの外観をカスタマイズする
ショートカットメニューのオプションでグラフとチャートの外観をカスタマイズします。グラフまたはチャートを右クリックし、ショートカットメニューから表示項目を選択して、以下のオプションを表示または非表示にします。
| メモ これらのオプションは、3Dグラフでは使用できません。 |
- プロット凡例―プロットの色とスタイルを定義します。凡例をサイズ変更し、複数のプロットを表示します。このオプションは、強度グラフまたはチャートには適用されません。
- スケール凡例―スケールのラベルを定義し、スケールのプロパティを構成します。
- グラフパレット―VIの実行中にカーソルを移動して、グラフまたはチャートをズームおよびパンします。
- カーソル凡例―定義された点座標にマーカを表示します。グラフ上に複数のカーソルを表示できます。このオプションはグラフのみに適用されます。
- Xスクロールバー―グラフまたはチャート内のデータをスクロールします。スクロールバーを使用して、グラフまたはチャートが現在表示していないデータを表示します。
- XスケールとYスケール―xスケールとyスケールをフォーマットします。
- デジタル表示―チャートの数値を表示します。このオプションは波形チャートのみに適用されます。
プロット凡例を使用する
グラフやチャートのプロット領域に描画されるプロットを表示、カスタマイズするには、プロット凡例を使用します。プロット凡例は、凡例プロパティでプログラム的にカスタマイズできます。
| メモ コンパスプロット、エラー棒プロット、およびフェザープロットのプロット凡例は、他のグラフ上のプロット凡例とは異なります。 |
プロット凡例にプロットを追加する
プロット凡例にプロットを追加するには、位置決めツールを使用します。グラフまたはチャートのプロパティダイアログボックスにある外観ページを使用して、グラフまたはチャートのプロット凡例でプロット数を指定できます。また、凡例:行数プロパティを使用して、プログラム的にプロット凡例でのプロット数を設定することもできます。
グラフまたはチャートに表示するプロットを選択する
グラフまたはチャートにプロットを表示するかどうかを選択するには、プロット凡例のグリフを右クリックしてショートカットメニューからプロット表示を選択します。プロットが複数ある場合は、プロット凡例を右クリックして表示項目»プロット表示のチェックボックスを選択し、各プロットの隣にチェックボックスを表示します。チェックボックスを使用して、プロット領域に表示するプロットを選択します。
プロット凡例でプロットの外観をカスタマイズする
各プロットを区別しやすくするために、プロット領域に表示されるプロットをカスタマイズすることができます。プロット凡例でグラフまたはチャートのプロット領域で各プロットの表示方法をカスタマイズします。グラフまたはチャートのプロット領域でプロットの表示方法をカスタマイズするには、プロット凡例でグリフをクリックし、ショートカットメニューで以下のオプションを選択します。
- プロット表示―グラフまたはチャートにプロットを表示するかどうかを設定します。
- 一般プロット―プロットのタイプのオプションを指定します。ライン、スキャッタ、ラインと記号、塗りつぶし、コンボ、または棒プロットを選択できます。
- 色―プロットの色を選択できるようにカラーパレットを表示します。
- ラインスタイル―実線および破線のラインスタイルを提供します。
- 線の太さ―線の太さを指定します。
- アンチエイリアス―この項目の隣りのチェックマークをオンにすると、ラインプロットがより滑らかに表示されます。しかし、アンチエイリアスラインは計算集約的でパフォーマンスが低下する場合があります。
- 棒プロット―棒プロットオプションを提供します。
- ベースラインを塗りつぶし―プロットの下の空白スペースをプロットと同じ色で塗りつぶします。グラフまたはチャートに複数のプロットがある場合、ショートカットメニューの最下段のプロットを選択して、プロット間の空白スペースを塗りつぶすことができます。
- 補間―データポイントのみのプロットなど、データポイントの補間オプションを指定します。
- ポイントスタイル―データポイントのポイントスタイルを指定します。
- Xスケール―X軸に表示する変数を設定します。
- Yスケール―Y軸に表示する変数を設定します。
また、プロットプロパティを使用して、プログラム的にプロット領域でプロットを表示する方法をカスタマイズすることもできます。
| メモ デジタル波形グラフでは、一般プロット、ライン幅、アンチエイリアス、棒プロット、ベースラインを塗りつぶし、補間、ポイントスタイルオプションは利用できません。 |
スクロールバーをプロット凡例に追加する
グラフまたはチャートのプロット凡例には、水平または垂直スクロールバーを追加することができます。スクロールバーを使用すると、すべてのプロットを一度に表示する必要がなくなります。
グラフパレットを使用する
VIの実行中にグラフまたはチャートの操作を行うには、グラフパレットを使用してください。グラフパレットを表示するには、以下に示されているように、グラフまたはチャートを右クリックしてショートカットメニューから表示項目»グラフパレットを選択します。
カーソルの移動、ズーム、または表示のパンを有効にするには、グラフパレットでボタンをクリックします。ボタンを有効にすると、各ボタンには緑のLEDが表示されます。グラフパレットには、以下のボタンが左から順に表示されます。
- カーソル移動ツール―ビューのカーソルを移動します。このボタンはグラフのみに適用されます。
- ズーム―ディスプレイのズームインおよびズームアウトを行います。
- パンツール―プロットをつかんで表示範囲内で自由に移動します。
| メモ グラフパレットは3Dグラフでは使用できません。 |
グラフをカスタマイズする
各グラフには、グラフをカスタマイズしてデータ表示条件に合わせるために使用できるオプションが含まれています。たとえば、グラフカーソルの動作および外観を変更したり、グラフスケールを変更することができます。以下の図は、グラフの要素を示しています。
| 1 | プロット凡例 |
| 2 | カーソル |
| 3 | スケール凡例 |
| 4 | カーソルムーバ |
| 5 | カーソル凡例 |
| 6 | 補助グリッド |
| 7 | グリッド |
| 8 | Xスケール |
| 9 | グラフパレット |
| 10 | Yスケール |
| 11 | ラベル |
| メモ ミックスドシグナルグラフおよびデジタル波形グラフのプロット凡例は、グラフの左側にあります。 |
プロット凡例、スケール凡例、カーソル凡例、グラフパレット、およびラベルは、グラフを右クリックし、ショートカットメニューから表示項目を選択して、該当する要素を選択することによって追加できます。
| メモ プロット凡例、カーソル、スケール凡例、カーソル移動、カーソル凡例、およびグラフパレットは3Dグラフに適用されません。 |
カーソル凡例を使用する
カーソル凡例を表示するには、グラフを右クリックし、ショートカットメニューから表示項目»カーソルの凡例を選択します。カーソルをグラフに追加するには、カーソルの凡例の任意の場所を右クリックし、カーソルを作成を選択して、ショートカットメニューからカーソルモードを選択します。
カーソル位置は、カーソルモードにより定義されます。カーソルには以下のモードが含まれます。
- 解放―プロットの位置に関係なく、プロット領域内で自由にカーソルを移動します。
- 単一プロット―カーソルに関連付けられたプロットのみにカーソルを配置します。関連されたプロットに沿ってカーソルを移動できます。カーソルの凡例の行を右クリックし、ショートカットメニューからスナップを選択して、1つまたはすべてのプロットをカーソルと関連付けます。
- 複数プロット―プロット領域の特定のデータポイントのみにカーソルを配置します。複数プロットのカーソルは、関連するカーソルによって指定されたX値におけるすべてのプロットの値を報告します。カーソルはプロット領域内のすべてのプロットに配置できます。カーソルの凡例の行を右クリックし、ショートカットメニューからスナップを選択して、1つまたはすべてのプロットをカーソルと関連付けます。このモードはミックスドシグナルのグラフのみに有効です。
| メモ 一度作成したカーソルのモードは変更できません。カーソルを削除して、他のカーソルを作成する必要があります。 |
グラフ上のカーソルを使用して、プロット上のポイントの正確な値を読み取ります。カーソル値はカーソルの凡例内に表示されます。
| メモ マルチプロットのグラフまたはチャートでは、カーソルの凡例のy値が括弧内に表示される場合があります。これは、プロットにカーソルの現在のx位置に対応するy値がない場合に発生し、y値を補間する必要があるためです。 |
| ヒント 注釈をカーソルの代わりに使用して、プロットのデータポイントをハイライトできます。 |
以下のフロントパネルは、複数のカーソルがあるグラフの例を示しています。
グラフでカーソルをグラフの端に渡すようにドラッグする場合、カーソルの方向にグラフがスクロールされます。この動作を無効にするには、グラフを右クリックし、ショートカットメニューから上級»カーソルスクロールグラフを選択します。この動作を無効にすると、グラフでカーソルをグラフの端に渡すようにドラッグしてもスケールは更新されません。
| メモ カーソルスクロールグラフオプションは、コンパスプロット、エラー棒プロット、フェザープロット、およびXYプロット行列には適用されません。 |
カーソルの外観をカスタマイズするにはいくつかの方法があります。プロット上のカーソルにラベルを付ける、カーソルの色を指定する、そしてライン、ポイント、およびカーソルのスタイルを指定することができます。カーソルの凡例の行を右クリックし、ショートカットメニューから項目を選択して、カーソルをカスタマイズします。
グラフの注釈を使用する
プロット領域でデータポイントをハイライトするには、グラフで注釈を使用します。注釈には、注釈とデータポイントを識別するラベルおよび矢印が含まれます。グラフには注釈をいくつでも使用できます。
| メモ 3Dグラフでは注釈は使用できません。 |
以下のフロントパネルは、注釈のあるグラフの例を示しています。
ショートカットメニューからデータ操作»注釈を作成を選択して、注釈を作成ダイアログボックスを表示します。注釈を作成ダイアログボックスを使用して、注釈名およびプロット領域に注釈をプロットにスナップする方法を指定します。
プロット領域で注釈をプロットにスナップする方法を指定するには、注釈を作成ダイアログボックスでロックスタイルプルダウンメニューを使用します。ロックスタイルには以下のオプションが含まれます。
- 解放―プロット領域内のどこにでも注釈を移動できます。プロット領域の任意のプロットには注釈がスナップされません。
- すべてのプロットにスナップ―プロット領域内の任意のプロット上の最も近いデータポイントに注釈を移動できます。
- ひとつのプロットにスナップ―指定されたプロット上のみに注釈を移動するできます。
注釈の動作および外観をカスタマイズするにはいくつかの方法があります。プロット領域で注釈名や矢印を非表示または表示し、注釈の色を指定して、線、点、および注釈スタイルを指定することができます。注釈をカスタマイズするには、注釈を右クリックしてショートカットメニューからオプションを選択します。
注釈を削除するには、注釈を右クリックして、ショートカットメニューから注釈を削除を選択します。プロット領域ですべての注釈を削除するには、グラフを右クリックしてショートカットメニューからデータ操作»すべての注釈を削除を選択します。
グラフプロット領域に描画する
プロット領域に背景、前景、中間画像を描画することで、強度、ミックスドシグナル、および波形グラフのグラフプロット領域をカスタマイズします。プロット画像のキャンバスには、グラフプロット領域の左上端を原点(0,0)とした座標系が表示されます。強度グラフ、ミックスドシグナルグラフ、波形グラフのプロット画像プロパティを使用して、背景にカスタムグリッド、中間にデータ包絡線を表示したり、形状を使用して前景のデータポイントに注釈をつけることができます。
以下のフロントパネルには、データポイントの注釈となる円と、定義されたデータの許容範囲を表す包絡線の作成方法の例が表示されています。
背景画像は、プロットデータとグリッド線の背後に表示されます。ミックスドシグナルと波形グラフのこの画像を設定するには、プロット画像:背景プロパティを使用します。
前景画像は、プロットデータとグリッド線の手前に表示されます。強度、ミックスドシグナル、波形グラフのこの画像を設定するには、プロット画像: 前景プロパティを使用します。
中間画像は、グリッド線とプロットデータの間に表示されます。ミックスドシグナルと波形グラフの画像を設定するには、プロット画像:中間プロパティを使用します。
| メモ 強度グラフでは、画像は前景にのみ描画できます。 |
プロット画像プロパティを設定すると、画像の描画がグラフプロット領域の原点から開始されます。プロット画像プロパティを使用して、プロット領域原点(0,0)ではなくグラフデータポイントをリファレンスとする画像を描画するには、XYを座標にマップメソッドによってフロントパネルの座標にデータポイントのグラフ座標をマッピングします。XYを座標にマップメソッドは、フロントパネルの原点からグラフのプロット領域をオフセットして、描画の正しい位置を決定します。以下のブロックダイアグラムは、正しい描画位置を決定する場合に使用できる1つのオプションを表示しています。
| メモ フロントパネルに複数のペーンを作成するには、スプリッタバーを配置します。その後、フロントパネルの原点からグラフのプロット領域をオフセットします。 |
各グラフでサポートされるプロット画像プロパティの詳細については、波形グラフプロパティ、強度グラフプロパティ、ミックスドシグナルグラフプロパティのトピックを参照してください。
画像を削除するには、空の画像を該当するプロパティに配線するか、画像を透明にする必要があります。また、カスタムの注釈や包絡線を持つグラフをサイズ変更またはコピーするには、VIを返して画像を再描画する必要があります。
プロット画像プロパティとXYを座標にマップメソッドを使用する例については、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Graphs - General\Graphs - General.lvprojを参照してください。
デジタル波形グラフをカスタマイズする
デジタル波形グラフでは、プロット凡例の表示を切り替えたり、プロット領域に表示するデータタイプを設定したり、プロット領域に表示されているデジタルラインやバスの外観を変更することができます。
プロット凡例の表示をカスタマイズする
デジタル波形グラフでは、プロット凡例の2つの表示ができます。ツリー表示の以下のプロット凡例は、デジタルラインとバスが確認でき、デジタルバスを展開/縮小できるデフォルトの表示です。
ツリー表示でバスを展開/縮小するには、バスの左に表示されている展開および縮小記号をクリックします。バスまたはライン名がすべてプロット凡例のサイズに収まらない場合は、自動的にスクロールバーが表示されます。
ライン幅のカスタマイズ、遷移タイプと位置の設定、グラフラベル形式の設定、およびデジタル波形グラフに表示されるデジタルラインとバスの名前を指定できます。「グループデジタル信号」Express VIを使用して、デジタル波形グラフに表示したい順番でデジタル波形をグループ化できます。
以下の図は、標準表示のデジタルラインのプロット凡例を示しています。
プロット凡例のツリー表示をプロット凡例の標準表示に変更するには、デジタル波形グラフを右クリックし、ショートカットメニューから上級»プロット凡例を標準表示に変更を選択します。プロット凡例のツリー表示に戻すには、デジタル波形グラフを右クリックし、ショートカットメニューから上級»プロット凡例をツリー表示に変更を選択します。
| メモ カスタムライン設定も含めて、プロット凡例の標準表示からプロット凡例のツリー表示に変更する場合は、すべての割り当てられたラインが削除されます。また、ツリー表示が有効になっている場合は、プロット凡例でラインを割り当てることができません。 |
選択されている表示方法に関係なくプロット凡例を無効にするには、デジタル波形グラフを右クリックして、ショートカットメニューから上級»プロット凡例を無効にするを選択し、メニュー項目の隣のチェックマークをオンにします。凡例:無効プロパティを使用して、プログラム的にプロット凡例を無効にすることもできます。
プロット凡例のサイズを変更するには、カーソルを位置決めツールに切り替え、凡例の境界に移動します。凡例の角にサイズ変更ハンドルが表示されたら、ハンドルのいずれかを上下左右にドラッグし、適切なサイズになったらマウスボタンを放します。
プロット領域でデータをカスタマイズする
デフォルトでは、デジタル波形グラフはデジタルラインおよびデジタルバスとしてデータをプロット領域に表示します。デジタル波形グラフのプロット領域をカスタマイズして、参照したいデータのみを表示します。
デジタル波形グラフにドライブと比較ロジック状態の両方のデジタルデータがある場合、デフォルトでは比較データがプロット上でドライブデータよりも暗く表示されます。比較データが暗く表示されないようにするには、プロットを右クリックしてショートカットメニューから上級»比較データを暗くするを選択して、チェックマークをオフにします。また、比較データを暗くするプロパティを使用して、プログラム的に比較データの色を暗くすることもできます。
| メモ この機能は主にデジタルI/O信号を生成しているユーザに当てはまります。比較または予想される応答データは、バイナリデータストリームの最大値と最小値を示します。LabVIEWはこれらの値を暗くして、他のドライブや刺激データからHiGH値とLOW値を区別します。 |
次のフロントパネルには、暗くされた比較データが表示されています。
2Dグラフをカスタマイズする
2Dグラフを右クリックし、ショートカットメニューからプロパティを選択して表示されるプロパティダイアログボックスで、コンパスプロット、エラー棒プロット、フェザープロット、およびXYプロット行列の外観、形式、プロットスタイル、スケール、およびカーソルをカスタマイズできます。
グラフの右にあるプロット凡例を使用して、コンパスプロット、エラー棒プロット、およびフェザープロットをカスタマイズします。プロット名をクリックして名前を編集します。プロット名の右にある画像をクリックして以下のオプションを表示し、プロットの外観を変更します。
- ラインスタイル―プロットのラインスタイルを設定します。
- 線の太さ―プロットの太さを設定します。
- サイズ―コンパスとフェザーグラフの矢印のサイズ、およびエラーバーグラフのエラーバーのサイズを設定します。
- 色―プロットラインの色を設定します。
| メモ ダイアログボックスを閉じるには、チェックマークをクリックして変更を実行するか、赤のxマークをクリックして変更をキャンセルします。 |
2Dグラフにデータをプロットするサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Math Plots - 2Dディレクトリを参照してください。
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3Dグラフをカスタマイズする
3Dグラフを右クリックし、ショートカットメニューからプロパティを選択してプロパティダイアログボックスを表示すると、すべての3Dグラフの外観をカスタマイズできます。
3Dライン、3Dパラメトリック、および3D曲面以外の3Dグラフでは、グラフを右クリックし、ショートカットメニューから3Dプロットプロパティを選択して、3Dプロットプロパティダイアログボックスを表示します。このダイアログボックスを使用して、グラフ、照明、軸、値のペア、フォーマット、およびカーソルをカスタマイズします。
3Dライン、3Dパラメトリック、および3D曲面グラフでは、グラフを右クリックし、ショートカットメニューから3Dグラフプロパティを選択して、3Dプロパティダイアログボックスを表示します。3Dグラフプロパティダイアログボックスは3Dグラフのプロパティを形式を設定します。3Dグラフの外観を変更するには、ダイアログボックスの各ページで制御器を操作します。
(Windows) ActiveX 3DグラフはActiveXテクノロジおよび3D表現を処理するVIを使用するため、他のグラフに設定するオプションとは異なるActiveX 3Dグラフ用のオプションを設定します。アプリケーションを作成する際は、ActiveXコントロールプロパティブラウザを使用して、ActiveX 3Dグラフのプロパティを設定します。ActiveX 3Dグラフを右クリックしてショートカットメニューからプロパティブラウザを選択し、ActiveXコントロールプロパティブラウザを表示します。実行時に一般的なプロパティをユーザが変更できるようにする場合、またはプログラム的にプロパティを設定する必要がある場合は、3DグラフプロパティVIを使用します。
棒および円グラフでは、グラフの右にあるカラーパレットを使用して、各バーおよび円のスライスをカスタマイズします。棒または円のスライスの名前を変更するには、名前をハイライト表示して新しいテキストを入力します。バーおよび円のスライスのカラーを変更するには、名前の右にあるカラーをクリックして新しいカラーを選びます。
3Dグラフでは、グラフの右下隅にある以下の投影パレットを使用して、プロジェクション面の表示をカスタマイズします。
投影パレットには以下のボタンが含まれています。
- X-Yプロジェクション面―X-Y平面にプロットの投影を表示します。
- X-Zプロジェクション面―X-Z平面にプロットの投影を表示します。
- Y-Zプロジェクション面―Y-Z平面にプロットの投影を表示します。
- デフォルトの投影―3D平面にプロットを表示します。
| メモ プロジェクション面は、バー、3Dライン、3Dパラメトリック、および3D曲面グラフでは表示されません。 |
3Dグラフにデータをプロットするサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Math Plots - 3Dディレクトリを参照してください。
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3Dグラフにデータをプロットするサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Math Plots - 3Dディレクトリを参照してください。
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チャートをカスタマイズする
新規データを表示するために既存のデータがすべて上書きされるグラフとは異なり、チャートは定期的に更新され既存の格納データの履歴が維持されます。
チャートは、ユーザのデータ表示要件に合わせてカスタマイズできます。すべてのチャートで使用可能なオプションには、スクロールバー、スケール凡例、グラフパレット、デジタル表示、および時間に関するスケール表記が含まれます。また、チャート履歴の長さ、更新モード、およびプロット表示の動作を変更できます。
さまざまな種類のチャートとそこで受け入れられるデータタイプのサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Waveform Graphs and ChartsディレクトリのChart Data Types and Update Modes VIを参照してください。
チャート履歴の長さを構成する
既にチャートに追加されているデータポイントをバッファ、つまりチャート履歴に格納します。履歴バッファを構成するには、チャートを右クリックして、ショートカットメニューからチャート履歴の長さを選択します。
| ヒント 大きなチャート履歴の値には、多くのメモリを使用します。グラフと異なり、チャートでは以前に書き込まれたデータ履歴を保持します。チャートを継続的に実行する場合、履歴が増えるので追加のメモリ領域が必要になります。これはチャート履歴が一杯になるまで続き、一杯になるとそれ以上のメモリの使用を停止します。VIを再起動しても、チャート履歴は自動的にクリアされません。プログラムの実行を介してチャート履歴をクリアできます。このプログラムの実行を行うには、空の配列にチャートの履歴データ属性ノードを書き込みます。 |
チャートのスクロールバーを使用して、それまでに収集したデータを表示できます。チャートを右クリックし、ショートカットメニューから表示項目»Xスクロールバーを選択して、スクロールバーを表示します。
チャートの更新モードを構成する
チャートの新規データの表示方法を設定します。チャートの更新モードを設定するには、チャートを右クリックして、ショートカットメニューから上級»更新モードを選択します。チャートは以下のモードを使用して、データをスクロールします。
- ストリップチャート―左側に古いデータ、右側に新規データがあるチャートを左から右にスクロールして、実行中のデータを連続的に表示します。ストリップチャートは紙テープに記録するチャートレコーダに似ています。ストリップチャートは、デフォルトの更新モードです。
- スコープチャート―チャートを左から右に部分的にスクロールして、パルスや波形などの1つのデータ項目を表示します。新規値の場合、チャートは最後の値の右側にその新規値をプロットします。プロットがプロット領域の右境界線に達すると、そのプロットが消去され、左境界線から再びプロットを開始します。スコープチャートを再トレースした表示はオシロスコープに似ています。
- スイープチャート―垂直線で分割されたこのチャートの右側に古いデータ、左側に新規データが表示される点を除いて、スコープチャートと同様に動作します。プロットがプロット領域の右境界線に達しても、スイープチャートではプロットは消去されません。スイープチャートはEKG表示に似ています。
オーバーレイとスタックプロットを使用する
1つの垂直スケールを使用して複数のプロットを波形チャートに表示することをオーバレイプロットと呼び、複数の垂直スケールを使用してチャート上に表示することをスタックプロットと呼びます。以下のフロントパネルは、オーバーレイプロットとスタックプロットの例を示しています。
複数の縦軸スケールとしてチャートプロットを表示するには、チャートを右クリックしてショートカットメニューからスタックプロットを選択します。単一の縦軸スケールとしてチャートプロットを表示するには、チャートを右クリックしてオーバーレイプロットを選択します。
グラフ、チャート、表、配列のデータをエクスポートする
グラフ、チャート、表、配列からデータをエクスポートし、それらのデータをクリップボード、Microsoft Excel、DIAdemにインポートすることができます。
| メモ Microsoft Excelにデータをエクスポートするには、コンピュータにMicrosoft Excelがインストールされている必要があります。DIAdemにデータをエクスポートするには、コンピュータにDIAdemがインストールされている必要があります。DIAdemの詳細情報およびDIAdemの最新バージョンのダウンロードについては、NIのWebサイト (ni.com/diadem) を参照してください。 |
グラフとチャートでは、フロントパネルウィンドウに表示されているデータだけをエクスポートできます。配列と表では、エクスポートするセル、列、行を選択できます。データをエクスポートする前に、データの表示方法をカスタマイズすることができます。
データをエクスポートする際は、以下の注意事項および推奨事項を参照してください。
- 複数のプロットを表示するグラフ全体をエクスポートできます。また、グラフから1つのプロットだけをエクスポートすることもできます。
- グラフやチャートからエクスポートするデータは、1つのプロットにつき2列で表示されます。最初の列はプロットのx値、2つめの列はy値を示します。
- 強度グラフからエクスポートするデータは、1つのプロットにつき1列で表示されます。この列は、1つのプロットおよびプロットのx/yの位置にあるz値を示す個々のセルを表します。
- 1Dまたは2Dの文字列配列または数値配列をエクスポートできます。
- 3次元以上の配列をエクスポートすることもできます。ただし、3次元以上の配列では、フロントパネルウィンドウで表示されている1つの次元しかエクスポートできません。
グラフ、チャート、表の画像をエクスポートする
グラフ、チャート、表、ピクチャ制御器、デジタルデータ、デジタル波形制御器および表示器の画像をエクスポートして、プレゼンテーション、Eメール、テキストドキュメントなどで使用することができます。簡略化された画像をエクスポートする場合、制御器または表示器、デジタル表示、プロット凡例、および指標表示のみがエクスポートされ、スクロールバー、スケール凡例、グラフパレット、カーソル凡例はエクスポートされません。画像をエクスポートするには、グラフまたはチャートを右クリックしてエクスポート»簡略化された画像をエクスポートを選択します。
| メモ 簡略化された画像をエクスポートメニュー項目は、強度グラフ、強度チャート、3Dグラフには使用できません。3D曲面グラフ、3Dパラメトリックグラフ、3Dライングラフ以外の3Dグラフに画像をエクスポートするには、3Dグラフを右クリックして画像をエクスポート»ファイルへエクスポートを選択します。 |
画像は、以下のいずれかの形式でエクスポートできます。
(Windows) .emf、.bmp、および.epsファイル
(macOS) .pict、.bmp、および.epsファイル
(Linux) .bmpおよび.epsファイル
クリップボードまたはディスクにエクスポートされた画像を保存します。