親トピック: 概要: LabVIEWアプリケーションとのWebベースの通信

LabVIEWでは、2種類のWebサーバのいずれかを使用してネットワーク上のWebサービスをホストします。

  • NI Webサーバ―NI Webサーバは、LabVIEW WebサービスやNIが作成したSystemLinkサービスなどのユーザが作成したサービスをホストできる産業用級のWebサーバです。NI Webサーバは、Webアプリケーションを一般的なWebセキュリティの脅威から保護し、エンタープライズ級のデータサービスに高度なスケーラビリティを提供してデバイス管理を可能にします。
  • アプリケーションWebサーバー―アプリケーションWebサーバは、高速で安全かつコンパクトな他社製のオープンソースWebサーバに基づいて開発されています。

Webサービスに対するWebサーバのサポートは、Webサービスをパブリッシュまたは実行する方法によって異なります。以下の表に、Webサーバの各タイプでサポートされるWebサービスのパブリッシュ方法または実行の方法を示します。

パブリッシュ/実行方法 NI Webサーバ アプリケーションWebサーバ
テストおよびデバッグ

(デバッグサーバ)
パッケージを介してパブリッシュする

インストーラを介してパブリッシュする

スタンドアロンアプリケーションを介してパブリッシュする

(アプリケーション固有)
スタンドアロンWebサービスとしてパブリッシュする

NI Webサーバを理解する

NI Webサーバは、ホストコンピュータで実行されているスタンドアロンWebサービスおよびパッケージまたはスタンドアロンアプリケーションに含まれているWebサービスをホストできます。NI Webサーバは、LabVIEW開発システムを実行せずに実行できます。一度NI Webサーバを有効にすると、システムを起動するたびに自動的に開始されるようになります。Webサービスを実行またはパブリッシュする前に、NI Webサーバの設定が必要になる場合があります。

メモ NI WebサーバでホストされているWebサービスのステータス確認はまだサポートされていません。

関連情報

Webサービス用にNI Webサーバを設定する

NI Webサーバ使用時のWebサービスセキュリティを構成する

アプリケーションWebサーバを理解する

アプリケーションWebサーバには、使用方法に応じて3つの異なるモードがあります。

システム全体のアプリケーションWebサーバ

システム全体のアプリケーションWebサーバは、スタンドアロンWebサービスおよびインストーラに含まれるWebサービスをホストできます。アプリケーションWebサーバは、独立したシステムサービスとして実行されます。アプリケーションWebサーバは、LabVIEW開発システムを実行せずに有効化して実行できます。いったんアプリケーションWebサーバを有効にすると、システムをApplicationWebServer.exeとして起動するたびに自動的に開始されるようになります。Webサービスを実行またはパブリッシュする前に、アプリケーションWebサーバの設定が必要になる場合があります。

アプリケーションWebサーバでホストされているWebサービスのステータスを確認するには、以下の手順に従ってください。

  1. プロジェクトツリーでWebサービスのプロジェクト項目を右クリックし、アプリケーションWebサーバ→Webサーバを管理を選択します。NI Web-based Configuration & MonitoringユーティリティがWebブラウザに表示されます。
  2. 左側のサイドバーのWebサービス管理ボタンをクリックします。
  3. パブリッシュ済みのすべてのWebサービスが、パブリッシュ済みWebサービスリストに表示されます。更新ボタンをクリックして、リストを更新します。

関連情報

Webサービス用にアプリケーションWebサーバを設定する

アプリケーションWebサーバ使用時のWebサービスセキュリティを構成する

アプリケーション固有のアプリケーションWebサーバ

LabVIEWスタンドアロンアプリケーションにWebサービスを含めると、アプリケーションはWebサービスを直接ホストするWebサーバとして機能します。アプリケーションが終了すると、Webサービスはパブリッシュ解除されます。

LabVIEWビルドアプリケーションは、含まれるWebサービスをホストするための専用Webサーバを開始します。Webサービス内の各VIはアプリケーションのスタートアップVIと同じコンテキストで実行されるので、単純な機能的グローバル変数 (FGV) を使用して、変数間でデータを渡すことができます。下図は、LabVIEWビルドアプリケーションが専用Webサーバを開始する方法の例を示しています。

Webサービスをアプリケーションビルド仕様に含めるように指定する際に、要求の受け入れに使用するSSLとポートを構成することができます。

関連情報

スタンドアロンアプリケーションを介してWebサービスをパブリッシュする

デバッグサーバ

Webサービスのデバッグを開始すると、Webサービスがデバッグサーバに配置されます。ここでサービスはターゲット上にパブリッシュされたかのように動作します。

WebクライアントがデバッグモードでWebサービスに要求を送信する際に使用するデフォルトのポートは8001です。デバッグに別のポートを使用するには、ツール»オプションを選択し、Webサーバページに進んで、HTTPポートをデバッグオプションを変更します。

関連情報

アプリケーションWebサーバでWebサービスをテストおよびデバッグする

その他のLabVIEW Webサーバ

LabVIEWには、内部Webサービスプロセス用に使用するシステムWebサーバも付属しています。システムWebサーバも、独立したシステムサービスとして実行されます。LabVIEWをインストールすると、システムをSystemWebServer.exeとして起動するたびにシステムWebサーバが起動します。システムWebサーバを無効にすることはできません。

LabVIEWには、リモートフロントパネルをホストする別のWebサーバがあります。

関連情報

Webサービスをパブリッシュする