SystemLink Enterpriseは、Kubernetesクラスタでホストされます。SystemLink Enterpriseは、テストシステムに接続して、監視および解析用のデータを集約します。

SystemLinkとのやり取りが安全であることを確認するには、以下の動作を完了してください。
  • TLS (Transport Layer Security) に関する注意事項:
    • IngressコントローラをTLS終端用に構成します。Ingress TLSを終端する構成の詳細については、Kubernetesのドキュメントを参照してください。
    • 必要に応じて、リモート接続されたMongoDBインスタンスまたはPostgreSQLインスタンスがTLS通信を使用するように構成します。TLSを有効にする方法については、MongoDBまたはPostgreSQLのドキュメントを参照してください。
    • プライベート認証局を使用してTLSアクセスを構成する場合は、SystemLink Enterpriseをデプロイする際に信頼できる証明書を構成します。詳細については、関連タスクを参照してください。
  • ファイアウォールを使用して、環境に必要なポートのみを開きます。以下の表に、SystemLink Enterpriseが使用するポートとホスト名を示します。
    表 22. SystemLink Enterpriseが使用するポートとホスト名
    ホストポート説明サンプル
    アプリケーションホスト名443SystemLink Enterpriseと対話するためにログインするWebアプリケーションのエンドユーザのホスト名です。OpenID ConnectプロバイダでリダイレクトURLを構成する場合は、このホスト名を使用します。app.sle.corp.com
    APIホスト名443APIのホスト名です。テストシステムは、このホスト名を使用してSystemLink Enterpriseとデータを送受信します。api.sle.corp.com
    Saltポートのホスト名4505、4506接続を確立し、Saltコマンドをテストシステムに送信するために使用されるSaltポートでリスンするホスト名です。Saltポートがパブリックインターネットに公開されないようにするには、ファイアウォールとクラスレスドメイン間ルーティング (CIDR) ブロックを構成します。salt.sle.corp.com
    メモ ホストのホスト名が無効な場合、以下の問題が発生する可能性があります。
    • SystemLinkが管理下ターゲットからデータを受信できない
    • ユーザがSystemLinkにアクセスできない
    SystemLink EnterpriseへのWebアクセスを構成する方法については、関連タスクを参照してください。
  • SystemLinkサーバとすべての外部リソース間の通信にはHTTPSを使用します。外部リソースには、OpenID Connectプロバイダ、データベース、ファイルストレージなどが含まれます。