SystemLink Enterprise動作理論

SystemLink Enterpriseは、システムとサーバを接続するネットワークを介してデータを転送する、サーバ-クライアントアーキテクチャを実装します。

SystemLink Enterpriseのアーキテクチャにより、以下のものを集中的に調整および管理できます。

  • テストおよび測定システム
  • 資産
  • ソフトウェア
  • データ
SystemLink Enterpriseアーキテクチャについては、次の図を参照してください。

表 5. SystemLink Enterpriseのアーキテクチャ
コンポーネント説明
IDプロバイダユーザがSystemLink Enterprise Webアプリケーションにログインできるように、ユーザIDを保存および確認します。

SystemLinkを使用するために、OpenID ConnectプロトコルをサポートするIDプロバイダを提供していただく必要があります。

ユーザOpenID Connect IDプロバイダを介してSystemLink Enterpriseにアクセスします。
テストシステムテストアプリケーションを実行します。
SystemLink Enterpriseは、以下の方法でテストシステムの管理に役立ちます。
  • ソフトウェアの大規模なインストール。
  • 接続済みの資産の追跡。
  • テストシステムにより生成されたデータの自動取り込み。
SystemLink Enterpriseは、役割ベースのアクセス制御機能を使用してテストシステムの認証と承認を管理します。
Webサーバ ログイン構成とリダイレクション、非アクティブ時のタイムアウト、およびセッション管理を適用します。
APIロードバランサSystemLink EnterpriseをホストするKubernetesクラスタへの直接的なハイパフォーマンスネットワーク通信を実現します。
役割ベースのアクセス制御異なるワークスペース間を強力に分離し、SystemLink Enterpriseのシステム、データ、および解析ルーチンに対する権限を提供します。

OpenID Connect のユーザ要求または直接割り当てを使用して、役割とワークスペースのアクセスを管理できます。

システム管理 テストシステムをSystemLink Enterpriseに安全に接続し、システム構成と設定の管理、ソフトウェアのリモートインストールを行うことができます。
資産管理テストシステムに接続されている資産を追跡し、それらの資産の利用率を計算できます。

SystemLink Enterpriseでは、システム間で資産を移動する際に資産データが保持されます。接続済みのシステムまたはテストアプリケーション以外の資産の利用率を追跡できます。

テストインサイトTestStandのプラグインやAPIを使用して、テストステップとテスト結果を取り込みます。

テスト結果を製品別に整理できます。テストメタデータをクエリして、テスト結果を検索できます。また、解析ルーチンやSystemLinkダッシュボードとの統合を使用して、より高いレベルのテストメトリックとデータ可視化を作成することもできます。

ファイルの取り込みオンプレミスまたはクラウドにファイルを保存し、複雑なデータベース構文を使用せずにファイルをクエリできます。

APIを介してファイルにアクセスできます。ルーチンおよびJupyter Notebookとの統合により、アップロードしてすぐにファイルのカスタム解析を実行できます。

DataFrameテーブル さまざまなデータおよびファイル形式を列形式のデータ構造に正規化できます。

DataFrameテーブルをテスト結果に関連付けることができます。その後、DataFrameテーブルを使用してデータを視覚化および検索できます。

解析とレポート生成Jupyter Notebookを使用して、テストデータのインタラクティブな解析ルーチンや自動化された解析ルーチンを実現します。

ルーチンでは、ダッシュボードでKPIとコンピュータの解析を生成できます。ルーチンでは、HTMLレポートやPDFレポートを生成することもできます。

Kubernetes SystemLink Enterpriseを構成するさまざまなサービス、Webアプリケーション、インフラストラクチャに対して、コンテナオーケストレーション、自動スケーリング、ライフサイクル管理を行うことができます。