Helmコマンドを使用してSystemLink Enterpriseをインストールします。

ネームスペースを作成する

クラスタを整理するためにネームスペースを作成します。

  1. コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    kubectl create namespace namespace

    ここで
    • namespace は、アプリケーション用に作成されたネームスペースです。
  2. 以下のコマンドを実行します。

    kubectl create namespace namespace

    ここで
    • namespaceは、systemlink-admin Helmチャート用に作成されるネームスペースです

証明書を準備する

認証用の証明書ファイルを取得します。SystemLink Enterpriseをインストールする際は、これらの証明書を参照してください。

メモ NIでは、SystemLink Enterpriseと外部リソース間のすべての通信にTLS (Transport Layer Security) を使用することを推奨しています。データベースのTLSを有効にする場合は、データベースの認証局 (CA) を指定する必要があります。
  1. PostgreSQLデータベース管理者からパブリック証明書を取得します。
  2. 外部データストアリソースにTLSを使用するには、以下のサービスの管理者からCA証明書を取得します。
    • PostgreSQL
    • MongoDB: 外部MongoDBを使用している場合にのみ必要です。
    • S3ファイルストレージ
  3. プライベートCAが必要な場合は、SystemLink Enterpriseをデプロイする前に、CAのパブリック証明書トラストチェーンのコピーをデプロイする必要があります。詳細については、関連タスクを参照してください。

クラスタの前提条件をインストールする

前提として必要なリソースをクラスタにグローバルにインストールします。

次のいずれかのユーザが、systemlink-admin Helmチャートで以下の手順を実行する必要があります。
  • フルアクセス権を持つクラスタ管理者です。
  • CustomResourceDefinitionsClusterRoles、およびClusterRoleBindingsを作成する権限を含むクラスタの役割を持つユーザです。
メモ Jupyter Enterprise Gatewayによって、前提条件として必要なリソースがインストール中に作成されます。
  1. systemlink-admin-values.yamlのコピーをダウンロードします。
  2. systemlink-adminネームスペースの前提条件をインストールするには、コマンドプロンプトを開いて、以下のコマンドを実行します。

    helm upgrade admin-release oci://downloads.artifacts.ni.com/ni-docker/ni/helm-charts/systemlinkadmin --install --version version --namespace admin-namespace --values systemlink-admin-values.yaml --values systemlink-values.yaml --values systemlink-secrets.yaml --wait --timeout 20m0s

    ここで
    • admin-releaseは、systemlink-admin Helmチャートのインストールに使用するリリース名です。
    • downloads.artifacts.ni.com/ni-docker は、レジストリのURLです。ローカルミラーを使用している場合は、このURLをミラーレジストリのURLに置き換えます。
    • versionは、インストールするソフトウェアのバージョンです。
    • admin-namespaceは、systemlink-admin Helmチャート用に作成されるネームスペースです。
    このコマンドは、インストールが完了し、すべてのリソースが準備完了状態になるまでの間、最大で構成済みのタイムアウト時間まで待機します。デフォルトのタイムアウトは20分です。このタイムアウト時間は控えめな値ですが、インストールにかかる時間はさまざまな要因によって異なる場合があります。必要に応じて、タイムアウトを調整してください。

アプリケーションをインストールする

クラスタにSystemLink Enterpriseをインストールします。

インストールを実行するユーザには、完全なクラスタへのアクセス権は必要ありません。ただし、ユーザはアプリケーション用に作成されたネームスペースへの完全なアクセス権を持っている必要があります。このトピックでは、データベース証明書の名前としてpostgres.pemを使用していますが、任意の名前を付けることができます。SystemLink Enterpriseは、証明書をConfigMapリソースとしてデプロイします。
SystemLink Enterpriseをインストールするために、コマンドプロンプトを開いて、以下のコマンドを実行します。

helm upgrade release oci://downloads.artifacts.ni.com/ni-docker/ni/helm-charts/systemlink --install --version version --namespace namespace --values systemlink-values.yaml --values systemlink-secrets.yaml --set-file database.postgresCertificate=postgres.pem --wait --timeout 20m0s

ここで
  • releaseは、インストールしたソフトウェアのコレクションにHelmが割り当てる名前です。
  • downloads.artifacts.ni.com/ni-docker は、レジストリのURLです。ローカルミラーを使用している場合は、このURLをミラーレジストリのURLに置き換えます。
  • versionは、インストールするソフトウェアのバージョンです。
  • namespaceは、アプリケーションのネームスペースです。
メモ SystemLink Enterpriseの複数のインスタンスを同じクラスタにインストールできます。複数のインスタンスをインストールするには、インスタンスごとに異なるネームスペースと値を使用して上記のコマンドを繰り返します。クラスタ前提条件は、すべてのインスタンスに対して1回のみインストールされます。
このコマンドは、インストールが完了し、すべてのリソースが準備完了状態になるまでの間、最大で構成済みのタイムアウト時間まで待機します。デフォルトのタイムアウトは20分です。このタイムアウト時間は控えめな値ですが、インストールにかかる時間はさまざまな要因によって異なる場合があります。必要に応じて、タイムアウトを調整してください。

インストールを検証する

SystemLink Enterpriseが正常にインストールされていることをテストします。

  1. 新規インストールの検証に役立つ一連のHelmテストを実行します。
    1. コマンドプロンプトを開きます。
    2. 以下のコマンドを実行します。

      helm test release --namespace namespace

      ここで
      • releaseは、インストールしたソフトウェアのコレクションにHelmが割り当てる名前です。
      • namespace は、アプリケーション用に作成されたネームスペースです。
    このコマンドにより、それぞれがクラスターに対して検証テストを実行する一連のポッドがデプロイされます。結果が表示されるまで、この操作は数分間にわたって実行されます。テストに合格した場合は、コマンドによって、デプロイ済みのほとんどのポッドが削除されます。テストに失敗した場合は、ポッドは配置されたままになるので、ポッドのログを調べることができます。
  2. 構成済みのシステム管理者としてSystemLink Enterpriseにログインするには、構成したUIホスト名に移動します。