チュートリアル: VIスクリプトを使用してオブジェクトを配線する
- 更新日2025-08-27
- 6分で読める
ブロックダイアグラム上のオブジェクトをプログラム的に配線するには、VIスクリプトを使用します。ブロックダイアグラムに配置できるオブジェクトのほとんどは、ノードとみなされます。たとえば、関数、VI、ストラクチャはノードです。通常、ノードには複数の端子があります。1つまたは複数のワイヤをノードに接続するには、1つまたは複数のワイヤで接続メソッドを使用します。1つのワイヤを1つの端子に接続するには、1つのワイヤで接続メソッドを使用します。
メモ
- このトピックでは、読者がVIスクリプトの基本知識を持っていることを前提として説明が進められます。
- VIスクリプトVIおよび関数を表示し、関連するプロパティとメソッドを使用するには、VIスクリプトを有効にする必要があります。
ノードを配線する
VIスクリプトを使用して2つの「和」関数を配線するには、以下の手順に従ってください。
| メモ ノードはすべて一般→Gオブジェクト→ノードクラスに属しています。 |
- これ以前の演習を行います。前の演習で作成した名称未設定のVIが開いている場合は、VIを閉じます。
- ブロックダイアグラムで移動メソッドとそれに配線されているワイヤを削除します。
- 以下の手順に従って、Forループに「和」関数を追加します。
- 「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数の水平入力と垂直入力に、それぞれ30と25という値を入力します。
- 「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数の所有者refnum入力のワイヤと、その他の壊れたワイヤを削除します。
- Forループを作成する「新規VIオブジェクト」関数のオブジェクトrefnum出力を、「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数の所有者refnum入力に配線します。
- Forループ内にもう1つの「和」関数を作成し、水平入力と垂直入力にそれぞれ75と25という値を入力します。手順12のブロックダイアグラムを参照してください。
- 前述の手順で追加した「新規VIオブジェクト」関数の右側にインボークノードを追加します。
- 1つめの「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数のオブジェクトrefnum出力をインボークノードのリファレンス入力に配線します。
- インボークノードをクリックしてショートカットメニューから1つまたは複数のワイヤで接続を選択します。
- 2つめの「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数のオブジェクトrefnum出力を、1つまたは複数のワイヤで接続メソッドの配線ソース入力に配線します。
- 1つまたは複数のワイヤで接続メソッドの配線仕様入力を右クリックして、ショートカットメニューから作成»定数を選択します。
- ワイヤに接続する入力と出力の名前 (この例ではxとx+y) を配線仕様定数に入力します。

メモ 状況によっては、配線する端子名を明示的に指定しなくても、自動配線が可能な場合もあります。ソースオブジェクトが近隣の適切なオブジェクトに自動的に配線されるようにするためには、自動配線?入力をTRUEに設定します。 - 1つまたは複数のワイヤで接続メソッドの自動経路設定?入力を右クリックして定数を作成し、定数をTRUEに指定して、自動的に最適な経路設定が行われるよう指定します。
- オブジェクトのリファレンスを閉じて以下のブロックダイアグラムのとおりにすべて配線します。

- VIを保存します。
- VIを実行します。
名称未設定のフロントパネルウィンドウとブロックダイアグラムウィンドウが自動的に作成され、開きます。ブロックダイアグラムの左上端にForループ、またForループの内部に2つの「和」関数が表示されます。「和」関数は互いに配線されています。
オブジェクトを配線する
この演習では、1つの端子を1つのノードに配線します。端子に配線するには、1つのワイヤで接続メソッドを使用します。VIスクリプトを使用して「和」関数に定数を追加するには、以下の手順に従ってください。
| メモ 数値定数の端子リファレンスは、一般→Gオブジェクト→定数クラスに属しています。 |
- ノードを配線する演習を完了します。前の演習で作成した名称未設定のVIが開いている場合は、VIを閉じます。
- 1つめの「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数で、スタイル入力を数値定数に、またVIオブジェクトクラス入力を定数に変更し、オブジェクトrefnum出力とエラー出力のワイヤを削除します。
- 数値定数を作成する「新規VIオブジェクト」関数の右側にプロパティノードを追加します。手順9のブロックダイアグラムを参照してください。
- 数値定数を作成する「新規VIオブジェクト」関数のオブジェクトrefnum出力をプロパティノードのリファレンス入力に配線します。
- プロパティノードをクリックしてショートカットメニューから端子»リファレンスを選択します。
- プロパティノードの端子出力を、既存のインボークノードのリファレンス入力に配線します。
- インボークノードをクリックしてショートカットメニューから1つのワイヤで接続を選択します。
- 1つのワイヤで接続メソッドの配線仕様入力の値を、ワイヤで接続する入力と出力の名前 (この例ではxとx) に変更します。
- 以下のブロックダイアグラムのとおりにすべて配線します。

- VIを保存します。
- VIを実行します。
名称未設定のフロントパネルウィンドウとブロックダイアグラムウィンドウが自動的に作成され、開きます。ブロックダイアグラムの左上端にForループ、またForループの内部に数値定数と「和」関数が表示されます。数値定数と「和」関数は互いに接続されています。