チュートリアル: VIスクリプトでVIのオブジェクトの位置を変更する

VIスクリプトを使用してVIのフロントパネルとブロックダイアグラムのオブジェクトの位置を変更できます。このチュートリアルでは、ブロックダイアグラム上のオブジェクトの位置を変更します。VIスクリプトを使用してVIのブロックダイアグラムのオブジェクトの位置を変更するには、以下の手順に従ってください。

1. これ以前の演習を行います。前の演習で作成した名称未設定のVIが開いている場合は、VIを閉じます。
2. VIリファレンスを閉じる「リファレンスを閉じる」関数のワイヤを削除し、この関数をブロックダイアグラムの右方向へ移動してスペースを空けます。
3. さらに新しく「新規VIオブジェクト」関数をブロックダイアグラムに追加して、ターゲットVIのブロックダイアグラムに「和」関数を追加します。「新規VIオブジェクト」関数を構成して、以下のブロックダイアグラムのとおりにすべて配線します。必ずすべてのリファレンスを閉じてください。VIを所有者refnumとして指定します。

   ヒント クラス指定子定数で関数を指定するには、ショートカットメニューから一般→Gオブジェクト→ノード→関数→関数を選択します。

   
4. VIを保存します。
5. VIを実行します。名称未設定のフロントパネルウィンドウとブロックダイアグラムウィンドウが自動的に作成され、開きます。ブロックダイアグラムの左上端にForループ、また下方には「和」関数が表示されます。Forループを作成する「新規VIオブジェクト」関数のオブジェクトrefnum出力を、「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数の所有者refnum入力に配線して、「和」関数をForループ内に配置することもできます。その後、「和」関数の作成に使用される「新規VIオブジェクト」関数の位置入力でForループ内にの座標を指定することができます。次の手順では、これ以外のブロックダイアグラムオブジェクトの位置の変更方法を紹介するために、移動メソッドを使用して「和」関数をForループ内に移動します。
6. 名称未設定のVIが開いている場合は、VIを閉じます。
7. 3つの「リファレンスを閉じる」関数のワイヤをすべて削除し、これらの関数をブロックダイアグラムの右方向へ移動してスペースを空けます。手順13のブロックダイアグラムを参照してください。
8. 「和」関数を作成する「新規VIオブジェクト」関数の右側にインボークノードを追加します。
9. 「新規VIオブジェクト」関数のオブジェクトrefnum出力をインボークノードのリファレンス入力に配線します。
10. インボークノードのメソッド端子をクリックしてショートカットメニューから移動を選択します。
11. Forループを作成する「新規VIオブジェクト」関数のオブジェクトrefnum出力をインボークノードの所有者入力に配線して「和」関数の移動先となるブロックダイアグラムオブジェクトを指定します。
12. Forループ内の「和」関数の移動先となる位置を指定するには、インボークノードの位置入力を右クリックしてショートカットメニューから作成»定数を選択し、左入力と上入力にそれぞれ75、25という値を入力します。
13. 以下のブロックダイアグラムのとおりにすべて配線します。
14. VIを保存します。
15. VIを実行します。

名称未設定のフロントパネルウィンドウとブロックダイアグラムウィンドウが自動的に作成され、開きます。ブロックダイアグラムの左上端にForループ、またForループの内部に「和」関数が表示されます。

メモ VIスクリプトでオブジェクトを削除するには、削除メソッドを使用します。また、置換メソッドを使用してオブジェクトを置換することもできます。オブジェクトを削除したために壊れたワイヤをクリーンアップするには、ブロックダイアグラム:不良ワイヤの削除メソッドを使用します。

このチュートリアルを続けるには、チュートリアル: VIスクリプトを使用してオブジェクトを配線するのトピックに進んでください。