VIスクリプトを使用してVIのフロントパネルとブロックダイアグラムのオブジェクトを追加することができます。このチュートリアルでは、ブロックダイアグラム上にオブジェクトを追加ます。VIスクリプトを使用してVIにオブジェクトを追加するには、以下の手順に従ってください。

メモ
  • このトピックでは、読者がVIスクリプトの基本知識を持っていることを前提として説明が進められます。
  • VIスクリプトVIおよび関数を表示し、関連するプロパティとメソッドを使用するには、VIスクリプトを有効にする必要があります。
  1. これ以前の演習を行います。前の演習で作成した名称未設定のVIが開いている場合は、VIを閉じます。
  2. リファレンスを閉じる」関数のワイヤを削除し、この関数をブロックダイアグラムの右方向へ移動してスペースを空けます。
  3. プロパティノードにブロックダイアグラムウィンドウ:基点プロパティを追加して、水平および垂直の値に0と入力します。この構成により、垂直および水平座標がブロックダイアグラムの左上端に設定されます。この演習の後の手順で、Forループも左上端に表示されるよう設定します。
  4. プロパティノードの隣に「新規VIオブジェクト」関数を追加します。
  5. プロパティノードのリファレンス出力を「新規VIオブジェクト」関数の所有者refnum入力に配線します。
  6. 「新規VIオブジェクト」関数のVIオブジェクトクラス入力を右クリックして、ショートカットメニューから作成»定数を選択して、クラス指定子定数を作成します。
  7. クラス指定子定数をクリックして、ショートカットメニューから一般»Gオブジェクト»ノード»ストラクチャ»ループ»Forループを選択します。
    メモ この演習では、Forループをブロックダイアグラムに追加します。ただし、適切なリファレンスに関する知識があれば、ブロックダイアグラムオブジェクトまたはフロントパネルオブジェクトを追加、操作することができます。
  8. 「新規VIオブジェクト」関数のスタイル入力を右クリックして、ショートカットメニューから作成»定数を選択し、定数のプルダウンメニューからForループを選択します。
  9. 「新規VIオブジェクト」関数の位置入力を右クリックして、ショートカットメニューから作成»定数を選択し、水平および垂直の値に0と入力します。この操作により、新しいオブジェクトを表示するブロックダイアグラム上の位置を指定します。
  10. 「新規VIオブジェクト」関数の境界入力を右クリックして、ショートカットメニューから作成»定数を選択し、および高さの値にそれぞれ200および100と入力します。このステップは、Forループのサイズを指定します。
  11. 既存の「リファレンスを閉じる」関数の右側にもう1つ「リファレンスを閉じる」関数を追加します。VIのリファレンスとForループのリファレンスを両方閉じることで、メモリリークの発生を防止できます。VIはForループのコンテナオブジェクトであるため、Forループのリファレンスを閉じた後にVIのリファレンスも必ず閉じる必要があります。
  12. 以下のブロックダイアグラムのとおりにすべて配線します。
  13. VIを保存します。
  14. VIを実行します。

名称未設定のフロントパネルウィンドウとブロックダイアグラムウィンドウが自動的に作成され、開きます。ブロックダイアグラムの左上端にForループが表示されます。

オブジェクトリファレンス作成時のその他のオプション

オブジェクトのリファレンスを作成する際に、オプションとしてその他以下の操作を行うことができます。

  • カスタムオブジェクトを、パスを「新規VIオブジェクト」関数に配線するか、リファレンスから作成メソッドを使用してフロントパネルまたはブロックダイアグラムに追加することができます。
  • より特定のクラスに変換」関数を使用して一般オブジェクトリファレンスを特定のリファレンス (制御器など) に変換できます。そのうえで、その特定のリファレンスタイプのプロパティを使用します。

このチュートリアルを続けるには、チュートリアル: VIスクリプトでVIのオブジェクトの位置を変更するのトピックに進んでください。