ルーチンを使用して、タグ値が特定の条件を満たしたときにアラームインスタンスを作成します。

2025年5月に導入された機能

システムヘルスタグを監視し、これらのタグ値に基づいてアラームをトリガするルーチンを作成できます。これらのルーチンは、システムのディスク容量やCPU使用率などの重要なリソースを許容範囲内に保つことに役立ちます。このテストステーション管理へのプロアクティブなアプローチは、システムの信頼性の維持に役立ちます。

  1. 解析 » ルーチンに移動し、ルーチンを作成をクリックします。
  2. ルーチンの名前と説明を指定します。
  3. ルーチンのワークスペースを選択します。
    メモ 選択したワークスペースによって、ルーチンプロセスの入力データが決まります。ワークスペースの詳細については、「SystemLink Enterpriseへのアクセスを管理する」を参照してください。
  4. タグ値の更新イベントオプションを選択します。
  5. アラームを生成自動化オプションを選択します。
  6. タグパスフィールドで監視するタグを指定します。
    • 1つのタグにルーチンを適用する場合は、そのタグの絶対パスを指定します。
    • ルーチンを同じデータタイプの複数のタグに適用するには、ワイルドカード文字 (*) を使用します。この文字は、パス内の任意の数の文字を表すことができます。

    以下の表は、各タイプのタグ表現の例を示しています。

    タグ表現の例 結果
    system1.Health.Disk.Total system1.Health.Disk.Totalタグのみを監視します。
    *.Health.Disk.Total .Health.Disk.Totalで終わるすべてのタグを監視します。
  7. ルーチンのタグデータタイプを指定します。
    メモ ルーチンは、指定されたデータタイプに一致するタグのみを監視します。
  8. アラームの名前と説明を指定します。
    1. アラームの名前と説明をより分かりやすくするには、トリガタグからカスタムプロパティ値を埋め込みます。値を埋め込むには、山括弧内にプロパティ名を含めます。

      以下の表は、カスタムプロパティ値の例を示しています。

      プロパティ
      <displayName> Test Machine CPU Used
      <nitagHistoryTTLDays> 30
      <nitagMaxHistoryCount> 10000
      <nitagRetention> DURATION
      <units> %
    2. システムがアラーム条件を満たすと、ルーチンプロセッサは次の表に示すプロパティを追加します。
      プロパティ 説明
      <system> システムA アラームをトリガしたタグに関連付けられたシステムのわかりやすい識別子。このプロパティは、システムエイリアス (設定されている場合)、ホスト名 (設定されている場合)、またはタグパスの最初のセグメントです。
      <alarm_occurred_at_date> April 14, 2025 アラームがトリガされる際に、アメリカ英語でフォーマットされた日付スタンプです。
      <alarm_occurred_at_time> 5:43:26 PM アラームがトリガされる際に、アメリカ英語でフォーマットされたタイムスタンプです。
      <trigger_value> 17.2 アラームがトリガされる際のタグの値です。
      <routine_id> 67f6bfd155359a8fa775a2a6 アラームをトリガしたルーチンの固有識別子です。
      <alarm_condition> 以上: 15 アラームがトリガされる際のタグ条件の形式文字列です。
      <alarm_link> https://example.com/alarms/6814dfc3fa3 トリガされたアラームへのリンクです。
      <source_link> https://example.com/systems/Test-Machine-00-6A-67-C8-7B アラームをトリガしたタグに関連付けられたシステムへのリンクです。
      <minionId> Test-Machine-00-6A-67-C8-7B アラームをトリガしたタグに関連付けられたシステムの識別子。慣例により、このプロパティはタグパスの最初のセグメントになります。

      以下の表は、プロパティが埋め込まれたアラーム名が値置換の前後でどのように表示されるかを示します。

      置換前 置換後
      <system>上のCPU使用率が高い。CPU使用率は<value>%。 test1上のCPU使用率が高い。CPU使用率は90%。
      ラック番号<rack_number>のPXIシャーシが過熱しています。 ラック番号154のPXIシャーシが過熱しています。
  9. アラームを作成するための条件を構成します。
    1. アラーム条件の下で条件を追加をクリックし、条件を定義する重大度レベルを選択します。
    2. アラームルールで値の処理に使用する比較モードを選択します。
    3. アラームのデッドバンドを指定します。デッドバンドは、アクティブなアラームをクリアするために必要な、タグ値と設定値の距離を指定します。

      各比較モードでデッドバンド値がどのように機能するかを次の表に示します。

      比較モード アラームクリア値
      [設定値]+[デッドバンド]以上の値はアラームをクリアします。
      [設定値]+[デッドバンド]より大きい値はアラームをクリアします。
      [設定値]+[デッドバンド]以下の値はアラームをクリアします。
      [設定値]+[デッドバンド]より小さい値はアラームをクリアします。
      次の範囲内 [設定値 (低)]-[デッドバンド]より小さい値か、[設定値 (高)]+[デッドバンド]より大きい値はアラームをクリアします。
  10. アラームアクティビティをEメール通知でユーザに警告するかどうかを選択します。
    メモ タグ値の変更によりアラームが最大重大度に達すると、ユーザは新しいEメールを受信します。たとえば、中程度の重大度アラームが高レベルの重大度アラームになった場合、ユーザはEメールを受信します。
  11. 作成をクリックします。

ルールによりアラームがトリガされた場合は、3つのオプションがあります。アラームは、クリア、受信確認、または無視することができます。

次の表は、アクティブなアラームに対して異なる動作を実行した場合のアラーム状態を示しています。

クリアされたか? 受信確認されたか? アラーム状態の変化
いいえ いいえ アクティブ
いいえ あり アクティブおよび受信確認済み
あり

アラーム条件に該当しなくなった。

いいえ アクティブ
あり

アラーム条件に該当しなくなった。

あり 非アクティブ
あり

ユーザがアラームを強制的にクリアする。

あり

アラームを強制的にクリアすることで、ユーザもアラームを受信確認したことになります。

非アクティブ