アプリケーション間でコマンドを送信する
- 更新日2025-08-27
- 4分で読める
「ネットワークストリーム」関数を使用して1台のコンピュータからもう1台のコンピュータへコマンドを送信するには、以下の手順を実行します。
メモ ネットワークストリームは、Windowsおよびリアルタイムシステムでのみ使用できます。
- 各コマンド入力に対する列挙体制御器のタイプ定義を作成します。たとえば、以下の図には、ファンをオンにする、ファンをオフにする、およびファンを制御するアプリケーションを停止する各コマンドが設定された列挙体制御器のタイプ定義の例が示されています。

メモ タイプ定義を作成すると、制御器の1つのインスタンスを更新した場合に、他のインスタンスも必ず更新されます。 
- 書き込みループと読み取りループをデータをストリーミングするのと同様の方法で作成します。
- 書き込みループ内で、イベントストラクチャを構成し、ユーザの入力に基づいてコマンドを送信します。たとえば、以下の図では、ユーザがファンボタンをクリックすると、「ストリームに単一要素を書き込む」関数がファンをオンまたはファンをオフコマンドを送信します。

メモ 書き込みループ内で「ストリームを排出」関数を使用することにより、以下の図にあるように、レイテンシを最小限に留め、コマンドがネットワークへ即時に流れるようにします。
同様に、以下の図では、ユーザが停止ボタンをクリックすると、「ストリームに単一要素を書き込む」関数が停止コマンドを送信します。

- 以下の図にあるように、タイムアウトした場合にエベントストラクチャが何も実行しないように構成します。

- 読み込みループ内で、コマンドを解析し、エラー状態の処理を行います。
- 読み取りループ内にケースストラクチャを配置し、「ストリームから単一要素を読み取る」関数のエラー出力端子をケースセレクタに配線します。
- エラーなしケース内にケースストラクチャを配置し、「ストリームから単一要素を読み取る」関数のエラー出力端子をケースセレクタに配線します。このケースストラクチャを使用して、書き込みループから送信されるコマンドを解析します。たとえば、以下の図では、「ストリームから単一要素を読み取る」関数がファンをオンコマンドを受信すると、ケースストラクチャはファンをオンケースに切り替わり、ファンを制御するI/O変数は100に設定され、ファンが動きます。
同様に、以下の図では、「ストリームから単一要素を読み取る」関数がファンをオフコマンドを受信すると、ケースストラクチャはファンをオフケースに切り替わり、ファンを制御するI/O変数は0に設定され、ファンが止まります。
最後に、以下の図にあるように、「ストリームから単一要素を読み取る」関数が停止コマンドを受信すると、ケースストラクチャは停止ケースに切り替わり、読み取りループがTRUE定数により停止し、VI内のすべての並列タスクが単一プロセスシェア変数により停止します。

- 以下の図のように、エラーケース内で、エラーが発生した場合に読み取りループおよびVI内のすべての並列タスクを停止させるコードを作成します。
