1つまたは複数のサブダイアグラム (ケース) が含まれ、ストラクチャの実行時に、そのうちの1つが実行されます。実行されるケースは、ケースセレクタに配線された値によって決まります。


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ケースストラクチャの構成要素

  • セレクタラベル—関連付けられたケースが実行されるための値を表示します。単一値または値の範囲を指定できます。セレクタラベルを使用してデフォルトケースを指定することもできます。
  • Subdiagram(case)—セレクタ端子に配線された値がケースセレクタラベルの値と一致したときに実行されるコードを格納します。サブダイアグラムの数または順序を変更するには、ケースストラクチャの枠を右クリックして適切なオプションを選択します。
  • ケースセレクタ—入力データの値に基づいて実行するケースを選択します。入力データには、ブール、文字列、整数、列挙体、またはエラークラスタが可能です。ケースセレクタに配線されたデータタイプにより、セレクタラベルに入力できるケースが決まります。
  • ケースストラクチャを構成する

    ケースストラクチャの構成を変更する

    ケースストラクチャのトラブルシューティング

    FPGAモジュールの詳細

    以下の説明は、このオブジェクトをFPGA VIで使用する場合に適用されます。

    メモ 以下の詳細は、LabVIEW FPGAモジュールのバージョンごとに変更される場合があります。
    シングルサイクルタイミングループ サポートあり
    Usage なし
    タイミング

    シングルサイクルタイミングループの内側―ケースストラクチャをシングルサイクルタイミングループ内で使用すると、ケースセレクタの評価に必要となる組み合わせ論理の遅延は、セレクタ入力データタイプの幅とケースの数に比例します。出力トンネルによって生じる組み合わせ論理の遅延は、ケースの数に比例します。

    シングルサイクルタイミングループの外側―ケースストラクチャをシングルサイクルタイミングループの外側で使用すると、ケースセレクタの評価に1クロックサイクルが必要となります。出力トンネルは、実行にクロックサイクルを必要とせず、レジスタを持ちません。

    リソース ケースセレクタが必要とするFPGAリソースは、入力データタイプとケースの数に比例します。出力トンネルが必要とするFPGAリソースは、出力データタイプとケースの数に比例します。
    メモ 複雑なケースストラクチャを作成すると、組み合わせパスが長くなり、クロック領域の最大クロックレートが制限されます。

    サンプルプログラム

    LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\Structures\Case Structure\Case Structure - Selector Data Types.vi