シェア変数を制御器および表示器にバインドすることにより、それらのシェア変数および他のヒューマンマシンインタフェース (HMI) 上のNI-PSPデータ項目を読み書きします。シェア変数をフロントパネル上の制御器または表示器にバインドすると、それらの制御器または表示器は値を直接シェア変数に読み書きします。

メモ フロントパネルオブジェクトは、ネットワーク共有シェア変数に対してのみバインドできます。

たとえば、ボイラーのバルブの温度を監視する必要がある場合、シェア変数を制御器および表示器にバインドすると、次のように最新温度値を表示および処理 (ある程度まで) できます。

  • シェア変数値の表示たとえば、フロントパネル上の表示器を1つの温度変数にバインドした場合、表示器は変数の最新値を表示します。
  • あるコンピュータのVIによるデータを他のコンピュータのVIの制御器や表示器で表示または使用します。たとえば、あるコンピュータのVIがバルブの平均温度を計算してそのデータをシェア変数に書き込む場合、その同じシェア変数に別のコンピュータのフロントパネルの表示器をバインドすると、そのコンピュータのVIで同じデータを表示できます。または、VIの制御器をシェア変数にバインドして、その制御器をサブVIまたは関数に書き込むことにより、データを使用できます。
  • 複数のコンピュータから制御器の操作および読み取りを実行します。たとえば、複数のコンピュータの停止ボタンを同じシェア変数にバインドすると、それらのどの制御器からも温度センサをシャットダウンすることができます。
メモ Windowsではopcftp、およびhttpプロトコルを使用して、LabVIEWがサポートするすべてのプラットフォームではdstpおよびfileプロトコルを使用して、フロントパネルオブジェクトをDataSocketサーバ項目にバインドできます。ただし、フロントパネルのデータバインディングを利用してリモートでシェア変数エンジン (SVE) を介してフロントパネルオブジェクトを制御することによって、高速で安定したデータ転送、およびシェア変数やNI-PSPデータ項目へのシームレスな接続を実現できます。

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