dstp、opc、http、ftp、fileプロトコルを使用してフロントパネル制御器をリモートで制御する
- 更新日2025-08-27
- 5分で読める
シェア変数エンジンを介してフロントパネル制御器をリモートで制御するためにフロントパネルのデータバインディングを使用すると、シェア変数およびNI Publish-Subscribe-Protocol (PSP)データ項目へのシームレスな接続とdstpよりも高速で安定したデータの転送が実現できます。
以下の手順に従って、Windows上ではopc、ftp、httpプロトコル、LabVIEWをサポートするすべてのプラットフォーム上ではdstpおよびfileプロトコルを使用して、その他のVIからフロントパネル制御器を制御します。
メモ dstpプロトコルを使用して、フロントパネル制御器をリモートで制御するには、DataSocketサーバをインストールする必要があります。
- dstp接続を使用するには、DataSocket Serverを起動して設定する必要があります。opc、ftp、http、file接続を使用している場合は、手順2に進んでください。
- スタート»すべてのプログラム»National Instruments»DataSocket»DataSocket Serverを選択して、DataSocketサーバを開きます。
- スタート»すべてのプログラム»National Instruments»DataSocket»DataSocket Server Managerを選択して、DataSocketサーバマネージャを起動します。
- New Itemボタンをクリックして、定義済みのデータ項目を作成して、Allow Multiple Writersチェックボックスをオンにします。複数の作成者に接続を構成する詳細は、『NI DataSocket Server Help』を参照してください。
- フロントパネルオブジェクトを右クリックし、ショートカットメニューからプロパティを選択して、そのオブジェクトのプロパティダイアログボックスが表示します。
- 右矢印ボタンをクリックし、プロパティダイアログボックスのデータバインディングページを表示します。
- データバインディングセレクションプルダウンリストからDataSocketを選択します。
- Windowsではopc、ftp、http URLを入力し、LabVIEWをサポートするすべてのプラットフォームではfileまたはパステキストボックスでdstp URLを入力します。LabVIEWをサポートするすべてのプラットフォームでは参照プルダウンメニューからDSTPサーバまたはファイルシステムを選択して、手順1cで作成して事前に決定されたデータ項目のURLに移動します。
- データバインディングページで、アクセスタイププルダウンメニューから読み取り/書き込みを選択します。
- OKボタンをクリックします。
- VIを実行します。
- 2番目のVIで (ローカルコンピュータまたはリモートコンピュータ上のどちらか)、フロントパネルオブジェクトを右クリックして、ショートカットメニューからプロパティを選択して、オブジェクトのプロパティダイアログボックスを表示します。
- 右矢印ボタンをクリックし、プロパティダイアログボックスのデータバインディングページを表示します。
- データバインディングセレクションリストからDataSocketを選択します。
- 参照プルダウンメニューからDSTPサーバまたはファイルシステムを選択して、手順5で入力したURLに移動します。
- データバインディングページで、アクセスタイププルダウンメニューから読み取り/書き込みを選択します。
- 両方のVIを実行または連続実行します。VIの実行中にDataSocketサーバへの接続が成功すると、VIのフロントパネルオブジェクトの隣りに小さい緑色のマークが表示されます。接続が確立できない場合は、小さな赤いマークが表示されます。LabVIEWがサーバに接続する前は、小さな透明のマークが表示されます。また、そのマークの上にカーソルを移動するとステータスメッセージが表示されます。フロントパネルのオブジェクトを右クリックして、ショートカットメニューから表示項目»DataSocket LEDを選択することで、この表示器を非表示にできます。また、DataSocket:LED表示プロパティを使用して、表示器をプログラム的に非表示にすることもできます。
最初のVIのフロントパネル制御器は、2番目のVIがDataSocket接続を介して渡す値を回収します。ユーザが2番目の制御器の値を変更すると、DataSocket接続は最初のVIのフロントパネル制御器に新規値を書き込みます。フロントパネル制御器が書き込み専用アクセスの場合、VIが実行される際、またはVIが連続実行される場合はVIがリセットされる度に、制御器により初期値が書き込まれます。フロントパネル制御器が読み取り専用または読み取り/書き込みアクセスの場合、VIが実行する際、制御器により初期値が読み取られます。