Express VIのソースVIには、Express VIの元になるコードが含まれています。ソースVIは、Express VIの動作を決定するサブVIを囲むラッパーの役割を果たします。また、Express VIのコネクタペーンとアイコンはソースVIによって決まります。Express VI作成ツールウィザードで新しいExpress VIを作成した後、Express VIの動作を指定し、コネクタペーンとアイコンを設計するソースVIを作成します。

ソースVIのフロントパネルを作成する

情報をサブVIに渡すために必要となるすべてのオブジェクトを含むソースVIのフロントパネルを作成します。このフロントパネルはユーザには表示されません。既存のVIからExpress VIを作成する場合、ソースVIのフロントパネルには、拡張可能として設定した元のVIからすべての制御器と表示器が含まれます。別のExpress VIからExpress VIを作成する場合、ソースVIのフロントパネルは元のExpress VIと全く同じになります。ブランクVIからExpress VIを作成する場合、ソースVIのフロントパネルはブランク状態なので、最初からフロントパネルを作成する必要があります。

Express VIについて、ソースVIのフロントパネルを作成する際のアドバイスと注意点を以下に示します。

  • 制御器パレットにある制御器と表示器のみを使用します。ユーザがExpress VI端子を右クリックしてショートカットメニューから作成»制御器/表示器を選択する場合、そのExpressソースVIのフロントパネルに制御器/表示器のコピーが作成されます。
  • 複数値入力については、波形の1D配列を使用します。複数値出力については、波形グラフを使用します。それ以外の場合、スカラ値の数値制御器、ブール値のLED制御器、文字列の文字列制御器を使用します。制御器および表示器は変更しないでください。

ソースVIのブロックダイアグラムを作成する

ソースVIのフロントパネルを作成した後、Express VIの動作方法を指定するためにブロックダイアグラムを変更できます。既存のVIからExpress VIを作成する場合、ソースVIのブロックダイアグラムには元のVIと全く同じサブVIが含まれます。別のExpress VIからExpress VIを作成する場合、ソースVIのブロックダイアグラムは元のExpress VIと全く同じになります。ブランクVIからExpress VIを作成する場合、ソースVIのブロックダイアグラムにはテンプレートサブVIが含まれます。Express VIの意図する機能のすべてを実行するサブVIを作成し、サブVIのコネクタペーン固有のアイコンを設計します。コネクタペーンには、Express VIを介してプログラム的に構成するすべての入力と出力を含む必要があります。

Express VIのサブVIを作成する際のアドバイスを以下に示します。

  • 同時に有効にはできない多くのメモリを使用する複数のサブVIを含むExpress VIを作成する場合、リファレンスでそれらを呼び出します。ただし、LabVIEWアプリケーションビルダで作成された実行可能アプリケーションにExpress VIを入れる場合、リファレンスで呼び出されたサブVIを手動でビルドに追加する必要があります。
  • LabVIEWモジュール、ツールキットVI、ドライバ、その他のソフトウェアなど、コアのLabVIEW開発環境の部分でないオブジェクトを含めることができます。ただし、これらのオブジェクトを含むExpress VIは、それらのオブジェクトが存在するコンピュータ上でのみ実行可能です。

ソースVIのブロックダイアグラムには、Express VIの各構成可能または拡張可能パラメータの制御器や定数を含める必要があります。パラメータが構成可能および拡張可能の両方である場合、または拡張可能で構成可能でない場合、ソースVIのブロックダイアグラムはそのパラメータに対応する制御器または表示器を含む必要があります。パラメータが構成可能で拡張可能でない場合、ソースVIのブロックダイアグラムにはそのパラメータに対応する定数を含む必要があります。

Express VIのコネクタペーンとアイコンを設計する

ソースVIのフロントパネルとブロックダイアグラムを作成した後、ソースVIのコネクタペーンと固有のアイコンを設計します。ソースVIのコネクタペーンにすべての拡張可能端子を含める必要があります。コネクタペーンには、構成可能パラメータを含める必要はありません。ソースVIのコネクタペーンとアイコンは、Express VIのコネクタペーンとアイコンに対応します。