コネクタペーンを作成する
- 更新日2025-04-04
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VIをサブVIとして使用するには、コネクタぺーンを作成する必要があります。各VIでは、フロントパネルウィンドウの右上隅のVIアイコンの隣に以下のようなコネクタペーンが表示されます。
コネクタペーンはVIの制御器と表示器に対応する一連の端子であり、テキストベースのプログラミング言語の関数呼び出しのパラメータリストに似ています。コネクタペーンは、VIに配線できる入力および出力を定義するため、サブVIとして使用することができます。コネクタペーンは入力端子でデータを受け取り、フロントパネルの制御器を介してブロックダイアグラムのコードにそのデータを渡し、フロントパネルの表示器から出力端子で結果を受け取ります。
コネクタペーン上の各四角形は端子を表します。コネクタペーンのパターンを選択した後、それらの四角形を入力や出力としてフロントパネルの制御器や表示器に割り当てます。
コネクタペーンを作成する際の注意とアドバイス
次のリストには、コネクタペーンを作成する際の注意とアドバイスが記載されています。コネクタペーン作成の詳細ヒントについては、「LabVIEWスタイルチェックリスト」を参照してください。
- 17個以上の端子を使用しないことをお勧めします。コネクタペーンに17個以上端子があると、配線が困難になる可能性があります。より多くのデータを渡す必要がある場合は、クラスタを使用します。
- VIに新たに入力や出力を追加する予定がある場合は、割り当てのない端子はそのままに残しておきます。
- 端子に入力と出力を割り当てる場合、コネクタペーンの端子を一貫して分けているかどうか確認します。4 x 2 x 2 x 4パターンの4つの中間の端子を使用する必要がある場合は、それらの端子を水平または垂直に分けます。たとえば、入力を上の2つの端子に、出力を下の2つの端子に割り当てます。または、入力を左の2つの端子に、出力を右の2つの端子に割り当てます。
- 同じ組み合わせで頻繁に使用するサブVIのグループを作成する場合は、各サブVIで共通する入力を同じ位置に配置してコネクタペーンの共通性を維持することで、入力の位置を覚えやすくなります。リファレンス、タスクID、エラークラスタなど、他のサブVIが入力として使用する出力を生成するサブVIを作成する場合は、配線パターンを分かりやすくするために入出力接続の位置を揃えます。
- フロントパネルの左下にエラー入力クラスタを配置し、右下にエラー出力クラスタを配置します。以下の図は、エラークラスタの位置の不適切な配置と適切な配置の例を示しています。
1 | 不適切な例 |
2 | 適切な例 |
必須、推奨、および任意の入出力を設定する
入出力に必須、推奨、または任意を指定して、サブVIの端子の配線漏れを防ぎます。
端子入力を必須に設定すると、該当する入力を配線しない場合、サブVIを配置するブロックダイアグラムがエラーになります。端子出力は必須に設定できません。端子入力/出力が推奨および任意の場合、その端子への配線は任意です。それらの端子に配線しないと、サブVIを配置したブロックダイアグラムから警告は生成されません。
vi.lib内のVIの入出力は、必須、推奨、または任意としてすでにチェックマークが付けられています。作成したVIの入出力はデフォルトで推奨に設定されます。VIが正しく動作するためにその入力または出力が必要な場合のみ、その端子の設定を「必須」に設定します。
入出力に対して必須、推奨、または任意を指定するには、コネクタペーンの端子を右クリックして、ショートカットメニューからこの接続はを選択します。コネクタペーンで構成するすべての新規の端子を推奨から必須に設定するように、LabVIEWを構成できます。ツール»オプション»フロントパネルを選択し、コネクタペーン端子をデフォルトで必須に設定チェックボックスをオンにします。このオプションは、編集»選択範囲をサブVIに変換のメニュー項目を使用して作成した接続にも適用されます。
詳細ヘルプウィンドウに、必須接続は太字、推奨接続は通常のテキスト、任意接続は淡色表示で表示されます。以下の図で示される詳細ヘルプウィンドウでオプションの端子と完全パスを隠すボタンをクリックすると、任意端子のラベルは表示されません。