構成ダイアログボックスで構成するExpress VIのパラメータは、構成可能パラメータと呼ばれます。ブロックダイアグラムで構成するExpress VIのパラメータは、拡張可能パラメータまたは拡張可能端子と呼ばれます。パラメータは、構成し、かつ拡張することができます。つまり、構成ダイアログボックスとブロックダイアグラムの両方で構成できます。構成可能パラメータによるExpress VIの構成によって、ブロックダイアグラムに表示される拡張可能端子が決定されます。

構成可能または拡張可能として設定するパラメータは、ソースVIと構成ダイアログボックスVIの両方になければなりません。ソースVIでは、各構成可能または拡張可能パラメータの制御器や定数が含まれるようブロックダイアグラムを構成します。パラメータが構成可能および拡張可能である場合、または拡張可能で構成可能でない場合、ソースVIはそのパラメータに対応する制御器または表示器を含む必要があります。パラメータが構成可能で拡張可能でない場合、ソースVIにはそのパラメータに対応する定数を含む必要があります。ソースVIのコネクタペーンにすべての拡張可能端子を含める必要があります。コネクタペーンには、構成可能パラメータを含める必要はありません。

構成ダイアログボックスVIのブロックダイアグラムでは、制御器データ配列にExpress VIの構成可能なパラメータがリストされ、Terminals to Grow配列にExpress VIの拡張可能端子がリストされます。希望の構成可能端子および拡張可能なパラメータの数とタイプを設定するには、これらの配列で要素の追加、削除、編集を行います。

また、標準VIをExpress VIに変換するExpress VI作成ツールウィザードを使用する場合、パラメータを構成可能または拡張可能として設定することもできます。変換VIページの構成可能列は、構成ダイアロブボックスVIのブロックダイアグラムにある制御器データ配列に対応しています。変換VIページの拡張可能列は、Terminals to Grow配列に対応しています。

Express VIを作成する前に、以下の表を使用して各パラメータに最良のオプションを決定してください。

パラメータオプション 結果 ユーザへの影響
構成可能および拡張可能 (デフォルト) Terminals to Grow配列に要素を追加します。パラメータが制御器の場合、要素を制御器データ配列に、制御器をソースVIに追加します。 ユーザは構成ダイアログボックスで制御器を構成するか、または値をExpress VIに配線する必要があります。
構成可能 要素を制御器データ配列に、定数をソースVIに追加します。 ユーザは構成ダイアログボックスで制御器を構成する必要があります。
拡張可能 要素をTerminals to Grow配列、制御器/表示器をソースVIに追加します。 ユーザは値をExpress VIに配線する必要があります。
なし Express VIコンポーネントを変更しません。 ユーザはデフォルト値を維持できます。

Express VIを実行する場合、拡張可能端子を使用して指定する値は、構成可能なパラメータを使用して指定する値よりも優先順位が高くなります。