データのアクセスや操作をLabVIEWでのみ行ったり、複雑なデータストラクチャをすばやく簡単に保存するには、データログファイルを使用します。

データログファイルでは、スプレッドシートと同様に、データが同じ構造を持つ一連のレコードとして保存され、各行が1つのレコードとして表されます。データログファイル内の各レコードには、同じデータタイプを関連付ける必要があります。LabVIEWは、各レコードを保存するデータを含むクラスタとしてファイルに書き込みます。ただし、データログレコードの構成要素は、ファイルの作成時に指定した任意のデータタイプにすることができます。

たとえば、レコードのデータタイプが文字列および数値のクラスタであるデータログを作成できます。この場合、データログの各レコードは文字列および数値のクラスタになります。ただし、最初のレコードを (“abc”0.1) にして、2番目のレコードを (“xyz”0.7) にすることができます。

最終的に、ダイアログファイルのレコードデータタイプを変更するようになる可能性があります。変更を行う場合、新しいデータタイプを読み取るため、それらのレコードを扱うように作成したすべてのVIを更新する必要があります。ただし、一度VIを更新すると、古いレコードデータタイプで作成したファイルを読み取ることができなくなります。

データログファイルは多くの操作を必要としません。そのため、読み書きの速度が向上します。また、元のデータブロックはファイルでデータブロックの前のすべてのレコードを読み取る必要なしでレコードとして再度読み取りすることができるため、データの回収が簡素化されます。レコードにアクセスするにはレコード番号のみが必要なため、データログファイルを使用するランダムアクセスは高速で簡単です。LabVIEWは、データログファイルの作成時にレコード番号を各レコードに順番に割り当てます。

フロントパネルとブロックダイアグラムからデータログファイルにアクセスできます。

LabVIEWは、関連するVIを実行するたびにデータログファイルにレコードを書き込みます。LabVIEWがデータログファイルにレコードの書き込みを実行した後はそのレコードは上書きできません。データログファイルを読み取るときは、一度に1つまたは複数のレコードを読み取ることができます。

データログファイルを作成する別の方法は、フロントパネルのデータロギングを使用することです。このフロントパネルのデータロギングは、他のVIやレポートで使用するためにデータを記録します。

データログファイルを読み書きするサンプルについては、labview\examples\File IO\Datalog\Datalog File.lvprojを参照してください。

関連情報

データログファイルを作成する

データログファイルから読み取る

データログファイルに書き込む

フロントパネルのデータロギング