アイコンを作成する最も一般的な方法は、アイコンエディタダイアログボックスの使用です。その他にも、ファイルシステムから画像をドラッグアンドドロップする方法、VIクラスでVIアイコンメソッドを使用する方法があります。

アイコンエディタダイアログボックスでアイコンを作成する

アイコンエディタダイアログボックスを使用してアイコンを作成または編集することができます。アイコンエディタダイアログボックスでは、アイコンテンプレートni.comのアイコンライブラリと同様のグリフの使用、アイコンテキストの追加とフォーマット、レイヤでの編集などが行えます。

VIまたはカスタム制御器のアイコンを編集するには、フロントパネルウィンドウ、ブロックダイアグラムウィンドウ、制御器エディタウィンドウの右上隅にあるアイコンをダブルクリックしてアイコンエディタダイアログボックスを開きます。アイコンエディタダイアログボックスは、アイコンを右クリックしてショートカットメニューからアイコンを編集を選択して開くこともできます。プロジェクトライブラリ、ステートチャート、クラスXControlのアイコンを編集するには、それぞれのプロパティダイアログボックスの一般設定ページで編集ボタンをクリックしてアイコンエディタを開きます。

メモ アイコンエディタダイアログボックスのアイコンは、24ビットカラーで表示されます。しかし、LabVIEWのブロックダイアグラムではアイコンを8ビットカラーのみで表示します。そのため、このダイアログボックスで作成したアイコンは、ブロックダイアグラム上の対応するアイコンとは多少異なって見える場合があります。

画像をドラッグアンドドロップしてアイコンを作成する

ファイルシステムの任意の場所から画像をドラッグして、フロントパネルウィンドウの右上隅にドロップして、その画像をVIアイコンとして使用することもできます。ドラッグアンドドロップできるファイルは、.png.bmp.jpgです。

LabVIEWはドラッグアンドドロップされた画像を32 × 32ピクセルのアイコンに変換します。32 × 32ピクセルを大幅に超える画像 (特に色の階調が細かい画像) は、期待どおりに変換されない場合があります。

メモ それよりも小さいアイコンが使用されたVIは選択や配線がしづらく、配線する際正しく表示されない場合があります。アイコン作成の詳細については、「LabVIEWスタイルチェックリスト」を参照してください。

アイコンデザインのガイドライン

アイコンには、画像とテキストを両方使用できます。アイコンテキストのフォントには、Small Fontsを9ポイントの大文字を使用することをお勧めします。

アプリケーションをローカライズする場合、アイコン上のテキストもローカライズすることを確認してください。アイコンを作成する際、口語表現は翻訳が難しいため使用しないでください。また、他言語に翻訳した際に意味を成さなくなる画像をテキストの代わりに使用しないでください。

バナーを使用して複数のVIの関連性を示すことができます。NIでは、バナーをテンプレートとして作成、保存することをお勧めします。このテンプレートを関連するVIアイコンに使用し、アイコンのボディを変更して各VIの内容を表現することができます。

ライブラリアイコンは、ライブラリのすべてのオブジェクトのアイコンとして使用されます。ライブラリアイコンのバナーは1つだけ作成することをお勧めします。ライブラリの各オブジェクトのアイコンに共通のバナーを使用し、アイコンのボディを変更して各オブジェクトの内容を表現することができます。

プロジェクトライブラリアイコンに対しては、たとえば以下のようなバナーを作成できます。

作成したプロジェクトライブラリアイコンは、プロジェクトライブラリ内のVIのアイコンの作成時に使用できます。アイコンエディタダイアログボックスで、編集»所有ライブラリからアイコンをインポートを選択して所有プロジェクトライブラリのアイコンをインポートできます。これにより、プロジェクトライブラリアイコンがNI_Libraryと呼ばれるVIのユーザレイヤとして表示されます。同じ名前のユーザレイヤが既に存在する場合は、新しいユーザレイヤによって既存のユーザレイヤが上書きされます。

VIアイコンは、アイコンテキスト、グリフ、アイコンエディタダイアログボックスの、右側にある編集ツールを使用して変更できます。たとえば、以下のようなVIアイコンを作成できます。

緑色のMY LIBバナーによってVIがプロジェクトライブラリに属していることを明示できます。