FPGAの一部分を使用して、VHDLコードで定義されたインタフェースを使用するにはコンポーネントレベルIP (CLIP) を使用します。CLIPを使用すると、以下のタスクを実行できます。

  • VHDLコードをLabVIEWコードと並列で実行する。
  • VHDLコードを複数のクロック領域で実行する。
  • コンパイルに制約を含める。
  • CLIPクロックを作成する。
  • ハードウェアI/Oにアクセスする。(この操作は、一部のターゲットのみで行うことができます。CLIPでのI/Oサポートについては、ハードウェアのドキュメントを参照してください。)
メモ CLIPを使用するには、VHDLについての十分な知識が必要です。

FPGAアプリケーションでCLIPを使用する

FPGAアプリケーションでCLIPを使用する手順を以下に示します。

  • IPを作成または用意します。
  • IPインタフェースの定義と宣言XMLファイルの作成を行うには、コンポーネントレベルIPを構成ウィザードを使用します。
  • FPGAターゲットプロパティダイアログボックスを使用して、宣言ファイルをプロジェクトに追加します。
  • プロジェクトにCLIP項目を追加します。
  • FPGA VIでCLIP項目を使用します。
ヒント コンポーネントレベルIPを構成ウィザードを使用して宣言XMLファイルの作成または修正を行う場合、ファイルはプロジェクトに自動的に追加されます。

CLIPのタイプ

CLIPのサポートは、FPGAターゲットにより異なります。CLIPのサポートについては、ターゲットハードウェアのドキュメントを参照してください。一部のFPGAターゲットは、以下のCLIPのいずれか、または両方をサポートしています。

  • ユーザ定義CLIP: VHDLコードが、FPGA VIと直接通信することを可能にします。
  • ソケット付きCLIP: VHDLコードが、FPGA VIと直接通信し、他のLabVIEW VIや関数を使用してもアクセスできないFPGAピンにアクセスすることを可能にします。一部のFPGAターゲットは、ソケット付きCLIPを挿入できる固定CLIPソケットをFPGA内で定義しています。

以下の図は、FPGA VIとCLIPの関係を示します。

VHDLコードをCLIPとして使用する例については、「CLIPチュートリアル: コンポーネントレベルIPをFPGAプロジェクトに追加する」を参照してください。