LabVIEW FPGAモジュールは、以下のような機能が必要なプログラミングアプリケーションに適しています。

  • カスタムI/O―カスタムカウンタ、エンコーダ、およびパルス幅変調器 (PWM) でデジタルおよびアナログラインの動作を調節することができます。
  • オンボード条件判断―制御、デジタルフィルタ、およびブールの条件判断をターゲット上で行うことができます。
  • リソース同期―アナログ入力 (AI)、アナログ出力 (AO)、デジタル入出力 (DIO)、カウンタ、PWMなどのFPGAターゲットリソースを正確なタイミングで制御してアプリケーションを実行します。複数のFPGAターゲット間で同期させるアプリケーションを開発することもできます。
  • 並列実行―ブロックダイアグラムの独立した部分をFPGAで並列実行することができます。たとえば、ブロックダイアグラム上に複数の独立するWhileループがある場合、FPGAでそれぞれが同時に実行されます。独立するループをさらに追加しても、既存のループのパフォーマンスに影響を及ぼしません。
  • 独立した確定的な実行―FPGAターゲットを制御および監視するコンピュータがクラッシュしても、FPGA VIは実行を継続します。

LabVIEWを使用してFPGAをプログラミングする

FPGAターゲットをプログラミングする手順の概要を以下に記載します。手順のすべてを記載しているわけではありません。『LabVIEWドキュメント』には、FPGAアプリケーションの開発の詳細を知る上で役立つその他のトピックが含まれています。

  1. ターゲットのハードウェア機能を理解する―FPGAおよびターゲットの機能の情報については、各FPGAターゲットまたはシャーシのハードウェアドキュメントを参照してください。
  2. アプリケーション用にFPGAプロジェクトを作成する―FPGAアプリケーションの開発を開始する前に、FPGAターゲットを使用してLabVIEWプロジェクトを作成する必要があります。
  3. FPGA VIを作成する―ゼロからFPGA VIを作成するか、またはサンプルVIを使用して作成を開始することができます。ターゲット用にサンプルVIを検索するには、NIサンプルファインダを使用します。
  4. (オプション) ホストVIを作成する―ホストVIは、RTターゲットまたはPCで実行され、FPGA VIを制御および監視します。
  5. FPGA VIをターゲットにコンパイル後、ダウンロードする―FPGAターゲットでダウンロードして実行する前に、FPGA VIをコンパイルする必要があります。