アプリケーションWebサーバを使用しているときにHTTPセッション中の値を保存する時間ウィンドウ (Real-Time, Windows)
- 更新日2025-08-27
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HTTPセッションは、WebクライアントとWebサービスの間で作成されたHTTP要求のグループです。HTTPセッションを使用して、1つのWebクライアントから送信された複数のHTTP要求の認証情報や変数などのデータを保存することができます。たとえば、ユーザがHTTPセッションの開始時にユーザ名を入力した場合、Webサービスでそのデータをそれ以降のHTTP要求で使用できるよう保存することができます。
| メモ Webサービスは、持続的なデータをクライアントシステム上でHTTPクッキーにセッション変数として保存します。HTTPセッションを使用するには、ブラウザなどのWebクライアントでクッキーを有効にする必要があります。 |
HTTPセッションの作成と破棄、セッション変数の書き込み、読み取り、削除、また特定のWebクライアントの既存セッションの有無の確認は、以下のVIを使用して実行できます。
- セッションが存在するかどうかをチェック
- セッションを作成
- セッション変数を書き込む
- セッションIDクッキーを取得
- セッション変数を読み取る
- すべてのセッション変数を読み取る
- セッション変数を削除
- セッションを破棄
たとえば、ユーザ名を表すセッション変数を作成できます。クライアントはユーザ名の値を最初のHTTP要求で送信します。HTTPメソッドVIは、セッション変数によってクライアントシステムにクッキーを保存します。これにより、クライアントはHTTP要求を作成する際に値の再入力を必要としませんHTTPセッションとセッション変数がなければ、ユーザ名の値はクライアントがHTTP要求を作成するたびにリセットされます。
クッキーをサポートするWebブラウザやその他のクライアントを使用する場合は、クッキーによってクライアントが複数のHTTP要求に対して特定のHTTPセッションを継続できるようにします。新規のHTTPセッションを作成する「セッションを作成」VIを使用する場合、セッションIDのクッキーを生成できます。特定のHTTPセッションを再開するクッキーを使用するには、「セッションIDクッキーを取得」VIを使用します。
以下の図は、HTTPセッションを確立し、セッション変数usernameを書き込み、Webクライアントから値を受け取るHTTPメソッドVIのコードを示しています。「セッション変数を読み取る」VIは、usernameの値を読み取ります。この値は、HTTPメソッドVIの後続のすべてのHTTP要求で使用できます。