パッケージを作成する際にパッケージマネージャがファイルをインストールする場所は、データフォルダ内に作成されたディレクトリにより決まります。ターゲットルート内にサブディレクトリを作成すると、パッケージマネージャはターゲットシステム上にそのサブディレクトリを作成します。

アーキテクチャの値がwindows_allのパッケージは、ProgramFiles_64またはLV2017DIR64などの64ビット専用のターゲットルートを使用できません。これらのルートを検出すると、パッケージマネージャはOSに関係なくエラーを返します。アーキテクチャの値がwindows_x64のパッケージは、32ビットと64ビットの両方のルートを使用できます。

カスタムパス

「カスタムパス」とは、Windowsの標準的な場所または NIPathターゲットルートでは指定できない絶対パスまたはネットワークパスです。指示ファイルでカスタムパスを構成し、カスタムパス名を使用してターゲットルートパスを指定します。カスタムパスの名前と値は他のパッケージと共有されません。

Windowsの標準的な場所

目的のターゲットルートがWindowsの標準的な場所である場合は、次の表に示す名前を使用して、ファイルパッケージに対応するサブディレクトリを作成します。
メモ この表には、NIが定義した NIpathsターゲットのルートは含まれていません。
ターゲットのルート ファイルパッケージ内の名前 デフォルトフォルダ
Home Home

%SystemDrive%\Users\Public または %PUBLIC%

Desktop Desktop %PUBLIC%\Desktop
Documents Documents %PUBLIC%\Documents
ProgramData ProgramData %SystemDrive%\ProgramData
Startup Startup %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp
ProgramMenu ProgramMenu %ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
ProgramFiles
  • ProgramFiles
  • ProgramFiles_32
  • ProgramFiles_64

64ビットOS:

  • _32 = %SystemDrive%\Program Files (x86)
  • _64 (または接尾辞なし) = %SystemDrive%\Program Files
  • ProgramFilesProgramFiles_64と同じです。
System
  • System
  • System_32
  • System_64

64ビットOS:

  • _32 = %windir%\SysWOW64
  • _64 (または接尾辞なし) = %windir%\system32
  • SystemSystem_64と同じです。
BootVolume BootVolume %SystemDrive%
NIPkgMgrTemp NIPkgMgrTemp %TEMP%\NIPackageManager
メモ
  • パッケージマネージャは、パッケージのインストール完了後、このフォルダにインストールされているファイルを削除します。このため、このルートはcustomExecuteパスにのみ使用します。このルートは、uninstallステップを実行するcustomExecuteとは使用しないでください。
  • 複数のパッケージをインストールする場合、このルートはデフォルトフォルダ内のすべてのファイルをインストールします。このルートは、パッケージ間に依存関係がある場合に使用します。たとえば、パッケージ3がパッケージ1と2のファイルに依存している場合は、パッケージ3がパッケージ1と2の依存ファイルにアクセスできるように、このルートを使用して3つのパッケージが同じフォルダにインストールされるようにします。それ以外の場合は、NIPkgMgrTempUniqueルートは、各パッケージに対してサブフォルダを作成するため、NIPkgMgrTempUniqueルートを使用してパッケージ間の衝突を避けます。
NIPkgMgrTempUnique NIPkgMgrTempUnique %TEMP%\NIPackageManager\Temporary unique sub-directory per package
メモ
  • パッケージマネージャは、パッケージのインストール完了後、このフォルダにインストールされているファイルを削除します。このため、このルートはcustomExecuteパスにのみ使用します。このルートは、uninstallステップを実行するcustomExecuteとは使用しないでください。
  • 複数のパッケージをインストールする場合、このルートは各パッケージに対してサブフォルダを作成します。パッケージ間でファイルの依存関係がない場合は、ファイルの衝突を避けるためにこのルートを使用します。パッケージ3がパッケージ1と2のファイルに依存している場合など、ファイル間に依存性がある場合は、パッケージ3がパッケージ1と2の依存ファイルにアクセスできるように、NIPkgMgrTempルートを使用して3つのパッケージが同じフォルダにインストールされるようにします。

トグルパス

「トグルパス」とは、オペレーティングシステムのビット数に対応するパスに解決されるパスです。ProgramFilesSystem、および一部のNIPathsターゲットルートがトグルパスとして使用できます。
メモ トグルは、そのパスを使用するパッケージのアーキテクチャにではなく、使用しているオペレーティングシステムのビット数に依存します。

NIPathsターゲットルート

NIPaths ターゲットルートは、必ずni-pathsで始まります。

メモ 以下はすべての NIPathの包括的なリストではありません。また、トグルする NIPaths ターゲットルートは、この表に記載されていません。
目的のターゲットルートが NIPaths である場合は、次の表にある名前を使用して、ファイルパッケージに対応するサブディレクトリを作成してください。
ターゲットルート ファイルパッケージ内の名前 デフォルトフォルダ
CVI2020DIRni-paths-CVI2020DIR[NIDIR]CVI2020
CVI2020PUBAPPDATADIRni-paths-CVI2020PUBAPPDATADIR[NIPUBAPPDATADIR]CVI2020
CVI2020PUBDOCSDIRni-paths-CVI2020PUBDOCSDIR[NIPUBDOCSDIR]CVI2020
FLEXLOGGERDIR64ni-paths-FLEXLOGGERDIR64[NIDIR64]FlexLogger\
IVISTANDARDROOTDIRni-paths-IVISTANDARDROOTDIR[Program Files_32]\IVI Foundation\IVI\
IVISTANDARDROOTDIR64ni-paths-IVISTANDARDROOTDIR64[ProgramFiles_64]\IVI Foundation\IVI\
LVXXXXDIR64ni-paths-LVXXXXDIR64[NIDIR64]\LabVIEW XXXX
メモ 例: ターゲットルートが LV2018DIR64 の場合、ファイルパッケージでの名前はni-paths-LV2018DIR64に なり、デフォルトフォルダは[NIDIR64]\LabVIEW 2018 です。
MSTUDIODIRni-paths-MSTUDIODIR[NIDIR]\Measurement Studio\
NIADDONSDIR64ni-paths-NIADDONSDIR64[NIDIR64]\Addons\
NIFPGA51DIR64ni-paths-NIFPGA51DIR64[BootVolume]\NIFPGA\
NILEGALROOTDIRni-paths-NILEGALROOTDIR[NIDIR]\
NILMLICENSESDIRni-paths-NILMLICENSESDIR[NIPUBAPPDATADIR]\License Manager\Licenses\
NILMPRODUCTINFODIRni-paths-NILMPRODUCTINFODIR[NIPUBAPPDATADIR]\License Manager\ProductInfo\
NIPMDIRni-paths-NIPMDIR[NIDIR]\NI Package Manager\
NIPMDIR64ni-paths-NIPMDIR64[NIDIR64]\NI Package Manager\
NIPUBAPPDATADIRni-paths-NIPUBAPPDATADIR[ProgramData]\National Instruments\
NIPUBDOCSDIRni-paths-NIPUBDOCSDIR[Documents]\National Instruments\
NISHAREDDIRni-paths-NISHAREDDIR[NIDIR]\Shared\
NISHAREDDIR64ni-paths-NISHAREDDIR64[NIDIR64]\Shared\
RTFEEDSDIR64ni-paths-RTFEEDSDIR64[NIDIR64]RT Feeds\
TESTSTANDXXXXDIRni-paths-TESTSTANDXXXXDIR[NIDIR]\TestStand XXXX\
メモ 例: ターゲットルートが TESTSTAND2018DIR の場合、ファイルパッケージでの名前はni-paths-TESTSTAND2018DIRに なり、デフォルトフォルダは[NIDIR]\TestStand 2018\ です。
TESTSTANDXXXXDIR64

ni-paths-TESTSTANDXXXXDIR64

[NIDIR64]\TestStand XXXX\

メモ 例: ターゲットルートが TESTSTAND2018DIR64 の場合、ファイルパッケージでの名前はni-paths-TESTSTAND2018DIR64に なり、デフォルトフォルダは[NIDIR64]\TestStand 2018\ です。
VERISTAND2020DIRni-paths-VERISTAND2020DIR[NIDIR]VeriStand 2020\
VERISTAND2020DIR64ni-paths-VERISTAND2020DIR64[NIDIR64]VeriStand 2020\