LabVIEWを使用してアプリケーションやフロントパネルをリモートで表示するには、まずサーバを構成する必要があります。以下の手順に従って、LabVIEWを使用してクライアントコンピュータ上でフロントパネルをリモートで表示できるようにサーバを構成します。

ヒント リモートで表示、制御するVIのフロントパネルは、できるだけ小さく作成する必要があります。Webサーバでは、サイズの大きいフロントパネルはサイズの小さいフロントパネルよりも画像を表示するのに、より大量のシステムリソースを使用するため、VI自体の実行速度が遅くなる可能性があります。
  1. 表示するアプリケーションVIが保存されているサーバコンピュータ上でWebサーバを有効にします。
  2. ブラウザアクセスリストを、クライアントコンピュータがサーバに接続できるように構成します。
  3. 表示可能なVIリストを、クライアントコンピュータがVIやアプリケーションのフロントパネルにリモートでアクセスできるよう構成します。表示可能なVIリストを構成しない場合、クライアントはサーバコンピュータのメモリにロードされたすべてのVIにアクセスできます。
  4. アプリケーションが実行されているか、またクライアントにフロントパネルを表示するVIがサーバコンピュータのメモリ内にあるかを確認します。

クライアントコンピュータでLabVIEWを使用してフロントパネルをリモート表示するには、以下の手順に従ってください。

  1. 操作»リモートパネルに接続を選択して、リモートパネルに接続ダイアログボックスを表示します。
  2. サーバアドレスフィールドに接続するサーバのIPアドレスまたはコンピュータ名を入力します。
  3. VI名フィールドに、フロントパネルを表示するVIの名前を入力します。または、表示するアプリケーションのトップレベルVIの名前を入力します。
  4. HTTPポートを入力します。デフォルトは80です。
  5. フロントパネルの制御をすぐに要求するには、制御を要求チェックボックスをオンにします。また、コンピュータにリモートのフロントパネルが表示された際、そのウィンドウの下部で制御を要求することもできます。
  6. 接続ボタンをクリックします。コンピュータにフロントパネルが表示されます。アクセスが拒否された場合、リモートパネルに接続ダイアログボックスの接続ステータスセクションにエラーメッセージが表示されます。
メモ リモートコンピュータ上で実行されているVIで生成されるデータを保存する際は、リモートフロントパネルではなくデータソケットまたはTCPを使用します。

サーバコンピュータ上で実行しているWebサーバへの接続を完全に切断するには、LabVIEWウィンドウの境界上にある「閉じる」ボタンをクリックします。

メモ リモートフロントパネルを制御するサーバコンピュータにLabVIEW開発システムまたはプロフェッショナル開発システムがインストールされているか、フロントパネルがスタンドアロンアプリケーションに組み込まれている必要があります。クライアントは、LabVIEW開発システムのどれでも使用して、これらのフロントパネルをリモートで参照および制御することができます。

また、アプリケーションメソッドを使用して、接続を開き、リモートフロントパネルの制御をプログラム的に要求することもできます。