LabVIEWのファイルシステムの構造と、推奨されるファイルの保存先について説明します。

LabVIEWのディレクトリ構造の構成

Windows、macOS、LinuxでのLabVIEWファイルシステムについて説明します。LabVIEWでは、プラットフォームの可用性に応じて、GPIB、DAQ、VISA、IVI、モーションコントロール、およびIMAQハードウェア用のドライバソフトウェアがインストールされます。

LabVIEWディレクトリは、オペレーティングシステムに応じて以下の場所にインストールされます。

  • Windows (32ビット)C:\Program Files (x86)\National Instruments\LabVIEW <バージョン>
  • Windows (64ビット)C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW <バージョン>
  • Linux/usr/local/natinst/LabVIEW-<VERSION>-64
  • macOS/Applications/National Instruments/LabVIEW <バージョン> 64-bit
  • メモ インストールしているLabVIEWモジュールおよびツールキットによって、LabVIEWディレクトリ内に追加デイレクトリが作成される場合があります。

    インストールが完了すると、LabVIEWディレクトリには以下のグループが含まれます。

    ライブラリ

  • user.lib —このディレクトリには、ユーザが作成した制御器およびVIを保存できます。LabVIEWでは、制御器がユーザ制御器パレット上に表示され、VIはユーザライブラリパレット上に表示されます。LabVIEWをアップグレードまたはアンインストールしても、このディレクトリは変更されません。
  • vi.lib —標準VIのライブラリが含まれています。LabVIEWでは、これらのVIは関数パレットにある関連グループに表示されます。vi.libディレクトリにファイルを保存しないでください。LabVIEWでは、ファイルをアップグレードまたは再インストールするとファイルが上書きされます。
  • instr.lib —PXI、VXI、GPIB、シリアル計測器、およびコンピュータベースの計測器の制御に使用される計測器ドライバが含まれています。NIの計測器ドライバをインストールする場合は、計測器ドライバをこのディレクトリに配置します。このドライバはLabVIEWによって計測器ドライバパレットに追加されます。
  • 構造とサポート

  • メニュー —LabVIEWが制御器および関数パレットの構造の構成に使用するファイルが含まれています。
  • リソース —LabVIEWアプリケーションの追加サポートファイルが含まれています。ユーザのファイルをこのディレクトリに保存しないでください。アップグレードまたは再インストール時にそれらのファイルがLabVIEWによって上書きされる場合があります。
  • プロジェクト —LabVIEWのツールメニューの項目になるファイルが含まれています。
  • ProjectTemplates プロジェクトを作成ダイアログボックスでカスタマイズするLabVIEWの一般的なデザインパターンの開始点が含まれています。
  • テンプレート —一般的なVIのテンプレートが含まれています。
  • ウィザード —LabVIEWのファイルメニューの項目になるファイルが含まれています。
  • www —Webサーバを介してアクセスできるHTMLファイルを保存します。
  • 実習と手順

    • examples―サンプルVIが含まれています。サンプルを検索するには、ヘルプ » サンプルを検索 を選択します。
    • help ―LabVIEWヘルプメニューの項目になるファイルが含まれています。

    推奨されるファイルの保存先

    vi.libおよびresourceディレクトリは、LabVIEWシステム専用としてLabVIEWにインストールされています。これらのディレクトリにユーザのファイルを保存しないでください。

    ユーザのファイルは以下のディレクトリに保存できます。

  • user.lib ユーザ制御器またはユーザライブラリパレットに表示する任意の制御器またはVIです。
    メモ サブVIを変更することなくプロジェクト間で使用可能な場合のみ、user.libディレクトリにサブVIを保存します。user.libのVIへのパスは、labviewディレクトリに対する相対パスです。その他の場所に保存するサブVIへのパスは、親VIに対する相対パスです。そのため、特別な場合にVIを変更するためにuser.libからVIをコピーしても、user.libにあるサブVIへのパスは変更されません。
    VIおよびサブVIを別のディレクトリまたはコンピュータにコピーする場合、新規の場所からトップレベルVIを実行するとLabVIEWはuser.libの元のサブVIを参照するため、user.libにVIを保存しないでください。
  • instr.lib 計測器ドライバパレットに表示する任意の計測器ドライバVIです。
  • プロジェクト —LabVIEWの機能を拡張するために使用するVIです。このディレクトリに保存するVIはツールメニューに表示されます。
  • ウィザード —このディレクトリに保存するVIはファイルメニューに表示されます。
  • www —Webサーバを介してアクセスできるHTMLファイルを保存します。
  • help ヘルプメニューで使用できるようにするVI、.hlp.chmファイルを保存します。
  • LabVIEW Data .lvmまたは.txtファイルなど、LabVIEWで生成される任意のデータファイルです。
  • また、ハードディスクドライブ上の任意の場所にディレクトリを作成して、ユーザが作成したLabVIEWファイルを保存することができます。

    ヘルプツールファイルメニューからlabview\helplabview\project、およびlabview\wizardディレクトリに配置したVIを開く場合、プライベート アプリケーションインスタンス (NI.LV.Dialog) でそのVIを開くことができます。