VIを保存する
- 更新日2025-04-04
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ファイル»保存を選択してVIを保存します。VIは個別ファイルとして保存したり、複数のVIをグループ化してLLB内に保存できます。LLBファイル名には拡張子 .llbが付いています。NIでは、VIを個別ファイルとしてディレクトリに整理して保存することをお勧めします。特に複数の開発者が同じプロジェクトで作業する場合は、個別ファイルでの保存をお勧めします。
NIは、VIを特定のディレクトリに保存することをお勧めします。VIに簡単にアクセスできるようにするには、プロジェクトで使用するディレクトリの数とレベルを制限します。
VIを個別ファイルとして保存する場合の利点
VIを個別ファイルとして保存する利点を以下に示します。
- ファイルシステムを使用して個別ファイルを管理できる。
- サブディレクトリを使用できる。
- 同じファイルにプロジェクト全体を保存するよりも、個別ファイルにVIおよび制御器を保存する方が信頼性が高い。
- 他社のソース管理プロバイダを使用することができる。
1つのアプリケーションにすべてのVIのディレクトリを作成し、このディレクトリに主要なVI、サブディレクトリにサブVIを保存します。サブVIのサブVIは、さらに下位のディレクトリに保存します。ディレクトリを作成する場合、サブVIの機能に従ってモジュール構造でVIとサブVIを整理します。
VIをLLBとして保存する場合の利点
VIをLLBとして保存する利点を以下に示します。
- ファイル名に最大255文字を使用できる。
- 他のプラットフォームへVIを転送する場合、LLBとしての形式のほうが個々のVIを何度も転送するより簡単である。また、必要なファイルすべてを確実にユーザに配布できる。
- LLBはファイルを圧縮するため、プロジェクトのサイズを若干小さくできる。
- LLBでトップレベルVIとしてマークを付け、LLBを開いたときにLabVIEWが自動的にそのLLBのすべてのトップレベルVIを開くようにすることができる。
LLBを使用する場合は、1つのアプリケーションに対して複数のLLBを作成することを検討してください。つまり、あるLLBに上位VIを保存し、他のLLBには機能別のVIを保存します。LLB内のVIで変更を保存する場合、オペレーティングシステムが大きなファイルに変更を書き込むため、個別のVIで変更を保存する場合より時間がかかります。また、大きなLLBで変更を保存すると、必要なメモリ容量が増加し、性能が低下する可能性があります。目安として各LLBのサイズは約1MBまでとしてください。
LLBのVIを管理する
LLB内でのファイルのコピー、名前の変更、および削除を簡単に行うには、LLBマネージャウィンドウを使用します。このツールにアクセスするには、ツール»LLBマネージャを選択します。このツールでは、新しいLLBやディレクトリの作成、LLBからディレクトリへの変換、ディレクトリからLLBへの変換を行うこともできます。新しいLLBやディレクトリの作成、ディレクトリとLLBの変換は、ソース管理ツールでVIを管理する場合に重要となります。
LLBマネージャウィンドウを使用する前に、すでにメモリ内にあるVIに対してファイル操作が行われないように、影響を受ける可能性があるすべてのVIを閉じます。
(Windows) Windowsエクスプローラで.llbファイルをダブルクリックし、LLBマネージャウィンドウを表示すると、そこに含まれているファイルを開いたり、移動、名前変更、削除を行ったりすることもできます。
VIに名前を付ける
VIを保存するときは、内容を示すような名前付けてください。Temperature Monitor.viやSerial Write & Read.viのような分かりやすい名前を使用すると、VIを簡単に識別にでき、その使用方法が一目でわかります。VI_1.viのようなあいまいな名前を使用すると、特に複数のVIを保存した場合にVIの識別が困難になる可能性があります。
ユーザが他のプラットフォームでそのVIを実行する可能性があるかどうかを考慮してください。一部のオペレーティングシステムで特別な目的のために予約されている文字は使用しないでください (例: \:/?*<>#)
旧バージョンで保存する
旧バージョンのLabVIEW用にVI、LabVIEWプロジェクト、およびプロジェクトライブラリを保存できます。詳細については、「旧バージョンで保存する」を参照してください。
回復用の自動保存
正常でないシャットダウンやシステム障害が発生した場合、LabVIEWはシャットダウンまたはシステム障害の発生時に開かれていた、変更が加えられたVI (.vi)、VIテンプレート (.vit)、制御器 (.ctl)、制御器テンプレート (.ctt)、プロジェクト (.lvproj)、プロジェクトライブラリ (.lvlib)、XControl (.xctl)、LabVIEWクラス (.lvclass) ファイルのすべてを一時格納場所にバックアップします。
ツール»オプションを選択し、次にカテゴリリストから環境を選択して、回復用の保存を有効または無効に設定し、LabVIEWがファイルをバックアップする頻度を指定します。自動保存を有効にした場合は、VIの実行前にファイルがバックアップされます。また、定期的にファイルをバックアップするようにLabVIEWを設定することもできます。
LabVIEWは、デフォルトデータディレクトリのLVAutoSaveサブディレクトリにバックアップされたファイルを格納します。LVAutoSaveディレクトリにあるファイルを手動でアクセスしたり、変更しないでください。
正常でないシャットダウンやシステム障害が発生する前にLabVIEWが自動的にファイルを保存した場合、次回LabVIEWを起動するとき、回復するためにファイルを選択ダイアログボックスが表示されます。回復するファイルを選択して回復ボタンをクリックします。ファイルを回復したくない場合はすべてのファイルを選択解除し、破棄ボタンをクリックします。キャンセルボタンをクリックして、デフォルトデータディレクトリのLVAutoSave\archivesサブディレクトリにすべての選択したファイルを移動します。バックアップファイルの必要がなくなったら、このサブディレクトリの内容を削除できます。
自動保存ファイルは、既に手動で保存済みのファイルを上書きしません。ファイルを手動で保存、破棄、またはアーカイブするまで、LabVIEWは自動的に保存されたファイルを保持します。
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旧バージョンのLabVIEW用に、VI、LabVIEWプロジェクト、およびプロジェクトライブラリを保存できます。