データをファイルに保存する際、データを記述するタグからデータの値、名前、タイプを簡単に識別できるように、LabVIEWデータをXML形式に変換します。たとえば、温度の値の配列をXMLに変換して、データをテキストファイルに保存すると、各温度を識別する<Value>タグを見つけることによって温度を簡単に識別できます。

XMLに平坦化」関数を使用して、LabVIEWデータタイプをXMLフォーマットに変換します。以下のブロックダイアグラムでは、シミュレーションした温度データを100ポイント生成し、温度の配列をチャートにプロットした後、数字の配列をXMLフォーマットに変換してXMLデータをtemperatures.xmlファイルに書き込みます。

XMLから非平坦化」関数を使用して、XMLフォーマットのデータタイプをLabVIEWデータに変換します。以下のブロックダイアグラムでは、temperatures.xmlファイル中の温度データを100ポイント読み取り、温度の配列をチャートにプロットします。

メモ LabVIEWのバリアントデータは、XMLへの平坦化やXMLから非平坦化が可能ですが、バリアントデータがクラスタの要素またはバリアントの配列の場合はエラーが発生します。

XML形式の変換に関するサンプルについては、labview\examples\File IO\XML\Flatten and Unflatten XML\Flatten and Unflatten XML.lvprojを参照してください。

LabVIEW XMLスキーマ

LabVIEWはデータを確立されたXMLスキーマに変換します。現時点ではカスタマイズしたスキーマを作成したり、LabVIEWが各データにタグを付ける方法は制御できません。また、VIまたは関数全体をXMLに変換することもできません。

LabVIEWで使用される定義済みのXMLスキーマは、labview\vi.lib\UtilityディレクトリにあるLVXMLSchema.xsdを使用します。ファイルをテキストエディタで開くと、スキーマを読み取ることができます。