数値制御器および表示器のデータ範囲を変更する
- 更新日2025-08-27
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数値制御器または制御器の中間値を特定の増分に制限できます。たとえば、16ビット整数を増分10に、または単精度浮動小数点数を増分0.25に制限することができます。また、リミットまたは増分のいずれかを変更した場合は、ユーザが範囲外の値または増分以外の値に設定しようと場合に行う操作を指定する必要があります。また「範囲内と強制」関数を使用して、値が指定された範囲外にあり、範囲内の値に強制変換するかどうかを決定します。
以下の手順に従って、自然最小限と最大限の範囲内でのその他の制限を指定します。
メモ 以下のフィールドを使用して、ユーザが入力する値が指定された数値範囲外の場合、その数値をどのように処理するかを設定します。これらのフィールドでの変更は、表示器の値などのプログラム的に設定された値に影響はありません。
- 数値制御器を右クリックし、ショートカットメニューからデータエントリを選択して、数値プロパティダイアログボックスのデータエントリページを表示します。
- デフォルトの制限を使用チェックボックスをオフにします。
- 最小フィールドで下限値を設定し、範囲外の値への対応セクションのプルダウンメニューから無視または強制のいずれかを選択します。
- 最大フィールドで上限値を設定し、範囲外の値への対応セクションのプルダウンメニューから無視または強制のいずれかを選択します。
- 増分フィールドで増分値を設定し、範囲外の値への対応セクションのプルダウンメニューから無視、最も近くに強制、上に強制、下に強制のいずれかを選択します。
範囲外の値への対応 説明 無視 LabVIEWは無効な値を変換したり、その値に対してフラグを返しません。増分と減分のボタンをクリックすると、値は設定した増分変化しますが、最小値または最大値の範囲は超えません。 最も近くに強制 LabVIEWは最も近い値に増加します。たとえば、下限値が3、上限値が10、増分値が2の場合、有効値は3、5、7、9、および10となります。0の値は3に、6の値は7に、値100の値は10に強制変換されます。 上に強制 LabVIEWは値を1の単位ずつ増分します。 下に強制 LabVIEWは値を1の単位ずつ減分します。
また、数値プロパティまたはAbsTimeタイムプロパティを使用して、データ範囲および範囲外の値への対応をプログラム的に設定することができます。