VI、ノード、ワイヤにブレークポイントを配置し、その位置で実行を一時停止するにはブレークポイントツールを使用します。ワイヤ上にブレークポイントを設定すると、データがワイヤを通過した後実行は一時停止され、一時停止ボタンが赤で表示されます。ブロックダイアグラムにブレークポイントを配置して、ブロックダイアグラムのすべてのノードが実行された後、実行を一時停止します。その場合ブロックダイアグラムの境界は赤になり、ブレークポイントまで実行された場合は境界が点滅します。

VIがブレークポイントで一時停止すると、ブロックダイアグラムが前面に表示され、ブレークポイントを含むノード、ワイヤがマーキーでハイライトされます。既存のブレークポイントにカーソルを移動すると、ブレークポイントツールのカーソルの黒い部分が白で表示されます。

ブレークポイントを設定する

VI、ノード、ワイヤにブレークポイントを配置し、その位置で実行を一時停止するには以下の手順に従ってください。

  1. ブレークポイントツールを使用して、実行を一時停止するVI、ノード、ワイヤをクリックします。または、VI、ノード、ワイヤを右クリックして、ショートカットメニューからブレークポイント»ブレークポイント配置を選択します。
  2. VIを実行します。実行中にブレークポイントに到達するとVIは一時停止し、一時停止ボタンは赤になります。また、VIのバックグラウンドおよび枠も点滅し始めます。以下の操作を実行することができます。
    • シングルステップボタンを使用して、シングルステップモードで実行する。
    • VIを実行する前にワイヤに配置したプローブの中間値を確認する。
    • ワイヤ値を保持オプションを有効に設定した場合、VIの実行後に配置するプローブの中間値を確認する。
    • フロントパネル制御器の値を変更する。
    • 呼び出しリストプルダウンメニューで、ブレークポイントで停止したVIを呼び出すVIのリストを確認する。
    • 一時停止ボタンをクリックして、次のブレークポイントまたはVIの実行が完了するまで、実行を続行する。

ブレークポイントを無効/有効にする

LabVIEWがブレークポイントに到達する際VIを実行し続けるように、ブレークポイントを無効にするには、ブレークポイントがあるブロックダイアグラムオブジェクトを右クリックして、ショートカットメニューからブレークポイント → ブレークポイントを無効にするを選択します。無効にしたブレークポイントを有効にするには、ブロックダイアグラムオブジェクトを右クリックして、ショートカットメニューからブレークポイント»ブレークポイントを有効にするを選択します。また、ブレークポイントは個々に無効または有効にしたり、デバッグウィンドウを使用して一度にすべてのブレークポイントを無効または有効にしたりすることもできます。

ブレークポイントを削除する

ブレークポイントツールを使用して、既存のブレークポイントをクリックして削除します。また、位置決めツールを使用して、ブレークポイントを右クリックして、ショートカットメニューからブレークポイント»クリアを選択することで、ブレークポイントを削除することもできます。VI階層のブレークポイントを削除するには、編集»階層からブレークポイントを削除を選択します。また、デバッグウィンドウを使用することで、VI階層ですべてのブレークポイントを削除できます。

スタティックVIリファレンス関数によって参照される動的に呼び出されるVIでは、ブレークポイントは手動で削除する必要があります。

VI階層のすべてのブレークポイントを検出して管理するには、表示 » デバッグウィンドウを選択します。リストボックスの任意の項目をダブルクリックして、ブロックダイアグラムのブレークポイントをハイライトします。

メモ パスワードが分からない場合、パスワード保護されたブロックダイアグラム上でブレークポイントを表示することはできませんが、ブレークポイントを有効または無効にしたり、ブレークポイントを削除したりすることができます。VIを起動した後、VIはブレークポイントに変更を追加する前の状態に戻ります。