インストーラを作成する際、インストーラビルドにデバイスまたはその他のNIの製品のインストーラを追加する必要がある場合があります。たとえば、「ストレージ/データプラグイン」VIを使用するスタンドアロンアプリケーションまたは共有ライブラリ用にインストーラビルドを作成する場合、NI USIインストーラを追加する必要があります。デフォルトでは、コンピュータにインストールされているNI製品のインストーラは自動的に追加されます。

注意 NI製品のインストーラをインストーラビルドに追加すると、使用中のコンピュータ上にインストールされているインストーラのコンポーネントのみが追加されます。作成したインストーラをユーザが起動すると、インストーラはユーザコンピュータからインストーラの一部でない製品のコンポーネントを削除する場合があります。ユーザコンピュータから製品のコンポーネントが削除される危険性を最小限にするには、製品のインストーラをビルドに追加する前に、使用中のコンピュータにすべてのオプションのコンポーネントを含む完全で最新の製品のインストールがあることを確認してください。

追加のインストーラを手動で選択する

インストーラが自動的に選択されないようにするには、インストーラのインストーラプロパティダイアログボックスの追加のインストーラページの推奨されたインストーラを自動的に選択チェックボックスをオフにします。次に、追加するNational Instrumentsインストーラリストから、作成するインストーラに含めるインストーラを選択します。このリストには、以下のインストーラ、およびその他のインストーラが含まれている可能性があります。

  • NI LabVIEWランタイムエンジン―アプリケーションおよび共有ライブラリにはこのインストーラを追加します。LabVIEWランタイムエンジンでは、3Dグラフ、およびアプリケーションおよび共有ライブラリでLabVIEWレポートを生成するためのNIレポートがサポートされています。以下のLabVIEWランタイムエンジンのコンポーネントを使用するかどうか選択できます。
    • Mathカーネルライブラリ―解析VIが特定のプロセッサで使用するアルゴリズムが必要な場合、このコンポーネントを追加します。
    • NI ActiveXコンテナ―インストーラと一緒にNI ActiveXオブジェクト、プロパティ、メソッド、イベントを配布する場合、このコンポーネントを追加します。
    • NIエラーレポート―アプリケーションのクラッシュと内部警告を検知するには、このコンポーネントを追加します。このコンポーネントを有効にすると、メモリダンプ、および問題のトラブルシューティングに役立つログファイルが存在するディスクのレポートを作成することもできます。
    • NI LabVIEW Real-Time NBFifo―LabVIEW Real-Time FIFOをデスクトップコンピュータで使用する場合、このコンポーネントを追加します。
    • 英語版以外の言語のNI LabVIEWランタイムエンジンサポート―LabVIEWランタイムエンジンのエラーメッセージが、アプリケーションタイプを実行するオペレーティングシステムの言語で表示されるようにするには、このコンポーネントを追加します。
    • NI LabVIEW Run-Time Engine Web Server―スタンドアロンアプリケーションと共有ライブラリでWebサービスを使用する場合、このコンポーネントを追加します。
    • NI System Web Server―Webサービスを使用してLabVIEWやNI Measurement & Automation ExplorerなどのNIソフトウェア間で通信する場合、このコンポーネントを追加します。
    • NI Logos 5.4―ネットワークで共有されたシェア変数を使用するネットワークプロトコルが必要な場合、このコンポーネントを追加します。
    • NI TDM Streaming―TDMS VIでファイルI/O操作を実行する場合、このコンポーネントを追加します。
    • NI VC2008MSMs―LabVIEWランタイムエンジンをロードして実行するために、コンピュータに初めてMicrosoft Visual C++ Runtimeをインストールする場合、このコンポーネントを追加します。
    • NI VC2010MSMs―このコンポーネントは、Microsoft Visual C++ Runtimeをインストールし、.NET FrameworkのサポートによりLabVIEWランタイムエンジンをロードおよび実行します。今までLabVIEW ランタイムエンジンがインストールされていなかったコンピュータには、このコンポーネントを追加します。
  • NI LabWindows/CVI; ランタイムエンジン―LabWindows™/CVI™に組み込まれている共有ライブラリ (DLL) にはこのインストーラを追加します。
  • NI USI―アプリケーションまたは共有ライブラリが「ストレージ/データプラグイン」VIを使用する場合、このインストーラを追加します。
  • NI LabVIEW DSCモジュールランタイム―アプリケーションまたは共有ライブラリでセキュリティ、アラーム、ロギングなど、LabVIEW DSCモジュール機能を使用する場合、このインストーラを追加します。
  • NI DataSocket―アプリケーションまたは共有ライブラリがDataSocketを使用する場合、このインストーラを追加します。DataSocketサーバ、DataSocket Server Manager、OPC Demo Serverなどがあります。
  • NI Measurement & Automation Explorer―National Instrumentsハードウェアの構成、テスト、通信を行う場合、このインストーラを追加します。
  • NI TDM Excelアドイン.tdmおよび.tdmsファイルをMicrosoft Excelからロードする場合、このインストーラを追加します。
  • NI 分散システムマネージャ―プロセス、I/Oサーバ、Webサービスを作成および監視するとともに、シェア変数エンジンの操作およびセキュリティとエイリアスを管理するには、このインストーラを含めます。
  • NI 変数エンジン―その中でシェア変数をホスト、構成、または作成したいアプリケーション、またはシェア変数を使用してライブデータの読み書きを行うアプリケーションには、このインストーラを含めます。
  • NI Web-based Configuration & Monitoring―NI Web-based Configuration & Monitoringを使用したい場合は、このインストーラを含めます。NI Web-based Configuration & Monitoringを使用すると、RTターゲットなどのリモートデバイスの他、アプリケーションWebサーバを構成および制御することができます。