コマンドラインインタフェース (CLI) を使用し、オンラインインストーラ、オフラインインストーラ、またはパッケージマネージャの無人またはサイレントインストールを自動化します。

インストールプロセスを非対話式モードにするには、コマンドプロンプトに--passiveオプションを追加します。無人モードは完全にサイレントというわけではありません。インストールプロセス中に、ユーザによる操作を必要としないステータスダイアログが表示されます。このモードは、スクリプトまたはコマンドラインからインストールする場合に使用できます。

インストールプロセスを完全にサイレントにするには、コマンドプロンプトに--quietオプションを追加します。このオプションは、インストール中にパッケージマネージャで表示されるダイアログまたはタスクバーアイコンを非表示にします。
メモ このプロセスは、パッケージマネージャ 20.7 (2021年4月リリース) 以降でビルドされたインストーラでサポートされます。旧バージョンのパッケージマネージャでインストールを自動化する方法の詳細については、「Automating the Unattended Installation of Package Manager」の記事を参照してください。

オンラインインストーラは、パッケージを含まない軽量の実行ファイルであり、必要なパッケージはインターネットからダウンロードして製品をインストールします。オフラインインストーラは、製品に必要なすべてのパッケージを一回のダウンロードにバンドルしたものです。オフラインインストーラにはソフトウェアのすべてのコンテンツが含まれているため、通常、ダウンロードに時間がかかります。

以下の手順を実行して、オンラインインストーラ、オフラインインストーラ、またはパッケージマネージャの無人インストールを自動化します。

  1. ni.com/downloadsで、インストールする製品を検索します。パッケージマネージャをインストールするには、パッケージマネージャのダウンロードページに移動します。
  2. 必要に応じて、必要な製品バージョン、エディション、およびドライバソフトウェアを選択します。
  3. 必要なインストーラのタイプを特定し、インストーラをダウンロードして実行するための手順を実行します。

オンラインインストーラのタイプを選択する

このタイプのインストーラは、必ず.exeとしてダウンロードされ、サイズは通常10 MB未満です。このオプションは、すべての製品で使用できるわけではありません。

  1. オンラインインストーラを利用可能な場合は、ダウンロードをクリックします。
  2. インストーラが実行ファイルであることを確認します。
  3. 管理者としてコマンドプロンプトを実行し、次のコマンドとオプションのいずれかを渡します。
    • start "" /wait "path of install.exe" --passive --accept-eulas --prevent-reboot
    • サイレントインストールの場合は、--passiveオプションではなく、--quietオプションを使用します。
      start "" /wait "path of install.exe" --quiet --accept-eulas --prevent-reboot

    --passiveまたは--quietオプションを使用する場合、以下のオプションは必要ありません。

    • インストールプロセスでライセンスのアクティブ化をスキップするには、コマンドプロンプトに--prevent-activationオプションを追加します。
      start "" /wait "path of install.exe" --prevent-activation
      メモ アクティブ化を必要とする製品を使用するには、別途ライセンスをアクティブ化する必要があります。
    • インストールプロセスで完了プロンプトが表示されないようにするには、コマンドプロンプトに--hide-completionオプションを追加します。
      start "" /wait "path of install.exe" --hide-completion
    • パッケージマネージャを受動的にインストールするものの、その後、ユーザによる操作が必要な場合は、コマンドプロンプトに--autoinstall-nipkgオプションを追加します。
      start "" /wait "path of install.exe" --autoinstall-nipkg

オフラインインストーラのタイプを選択する

このタイプのインストーラは.isoファイルとしてダウンロードされます。インストーラを起動する前に、.isoファイルをマウントするか、すべてのファイルをローカルディレクトリに抽出する必要があります。NI パッケージマネージャのオフラインインストーラは、.exeファイルとしてダウンロードされます。このファイルを実行すれば、インストーラを起動することができます。

  1. オフラインインストーラは、以下のいずれかの方法でダウンロードします。
    • 可能な場合は、個々のオフラインインストーラをクリックします。
      1. オフラインインストーラオプションの1つを選択します。
        メモ バージョンの3番目のフィールドの値が大きい製品バージョンには、パッチ修正が含まれています。たとえば、23.0.1です。
      2. ダウンロードをクリックします。
      3. インストーラのダウンロードが完了するまで待ってから、次の手順を実行します。
    • インストールする製品の最新バージョンのタイトルをクリックします。
      1. ダウンロードリンクをクリックし、オフラインインストーラをダウンロードします。
      2. インストーラのダウンロードが完了したら、次へ進みます。
  2. 管理者としてコマンドプロンプトを実行し、cdコマンドを使用してインストーラをダウンロードするディレクトリに移動します。
    例:
    cd "C:\Users\lvadmin\downloads"
  3. 次のいずれかのコマンドと引数を渡します。
    • start "" /wait "path of install.exe" --passive --accept-eulas --prevent-reboot
    • サイレントインストールでは、--passiveオプションの代わりに--quietオプションを使用します。
      start "" /wait "path of install.exe" --quiet --accept-eulas --prevent-reboot

    --passiveまたは--quietオプションを使用する場合、以下のオプションは必要ありません。

    • インストールプロセスでライセンスのアクティブ化をスキップするには、コマンドプロンプトに--prevent-activationオプションを追加します。
      start "" /wait "path of install.exe" --prevent-activation
      メモ アクティブ化を必要とする製品を使用するには、別途ライセンスをアクティブ化する必要があります。
    • インストールプロセスで完了プロンプトが表示されないようにするには、コマンドプロンプトに--hide-completionオプションを追加します。
      start "" /wait "path of install.exe" --hide-completion
    • パッケージマネージャを受動的にインストールするものの、その後、ユーザによる操作が必要な場合は、コマンドプロンプトに--autoinstall-nipkgオプションを追加します。
      start "" /wait "path of install.exe" --autoinstall-nipkg

インストーラを確認する

echo %errorlevel%というコマンドを実行して、インストールが成功したかどうかを確認します。
メモ
  • 戻りコード0は、ソフトウェアが正常にインストールされたことを示します。
  • 戻りコード-125071は、ソフトウェアのインストールは成功したが、マシンの再起動が必要であることを示します。
  • 戻りコード-126300は、パッケージマネージャのみがインストールされているため、マシンを再起動してからインストーラを再実行してソフトウェアのインストールを完了する必要があることを示します。

トラブルシューティング

コマンドプロンプトから以下のようなオプションを付けてコマンドを実行すると、インストーラでサポートされているオプションの詳細が表示されます。
start "" "path to install.exe" /?