アナログエッジトリガ
- 更新日2024-11-06
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アナログエッジトリガでは、測定デバイスで一定の信号レベルとスロープ (立ち上がりまたは立ち下がり) が検出されるよう構成します。デバイスは、トリガ条件を識別し、そのトリガが発生すると関連付けられた動作 (測定開始や集録サンプルのマーク付け) を実行します。アナログトリガ信号は、アナログ信号の受信が可能なアナログ入力チャンネルまたは端子に接続します。詳細については、各デバイスのアナログトリガに関する注意事項の該当するデバイスの項目を参照してください。
以下の図は、立ち上がりエッジ信号で、信号が3.2に到達するとトリガによってデータがキャプチャされるよう設定された状態を表しています。
ヒステリシスは、信号のノイズまたはジッタによって発生する不正なトリガを低減するために、トリガレベルの上下に追加するウィンドウです。立ち上がりスロープでヒステリシスを使用すると、信号がトリガレベル (しきい値レベル) からヒステリシスを引いた値を下回る値で開始され、その後トリガレベルを超えるとトリガがアサートされます。信号がトリガレベルからヒステリシスを引いた値を下回るとトリガがアサート解除されます。
たとえば上記のようにトリガレベルが3.2である場合、ヒステリシス1を適用すると、信号が2.2以下で開始されなければトリガが発生しません。この場合、トリガは信号が3.2を超えるとアサートされ、2.2を下回るとアサート解除されます。
立ち下がりスロープでヒステリシスを使用すると、トリガは信号がレベル (またはしきい値レベル) からヒステリシスに足した値より上で開始されるかその値を上回ると、その後レベルを下回った場合にアサートします。信号がトリガレベルにヒステリシスを足した値を上回ると、トリガがアサート解除されます。代わりに、立ち下がりエッジで3.2にヒステリシス1を適用した場合、信号が4.2で開始されるか上回り、その後3.2を下回らなければトリガが発生しません。この場合、信号が3.2を下回るとトリガがアサートされ、4.2を越えるとアサート解除されます。