Windows Embedded Standardターゲットを使用する
- 更新日2025-08-27
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Windows Embedded Standardターゲットで稼動するLabVIEW VIを開発するには、ターゲットをLabVIEWプロジェクトに追加します。VIをホストコンピュータまたはホストVIから実行するとき、VIはターゲット上でコンパイルされて実行されます。ホストVIはターゲット上のデータにアクセスして、それをフロントパネルに表示します。
サポートされていないLabVIEWの機能
リモート開発では、LabVIEW機能の一部がWindows Embedded Standardターゲットで実行されるVIではサポートされていません。サポートされていない機能を使用しているVIをWindows Embedded Standardターゲット上で実行しようとすると、実行できる場合があります。ただし、サポートされていない機能は動作せず、標準のLabVIEWエラーコードを返す場合があります。
以下の機能は、リモート開発のWindows Embedded Standardターゲットではサポートされていません。
- サブパネル制御器
- 再入可能VIをデバッグする
- XControl
トラブルシューティングガイド
ターゲット用LabVIEWリモート開発サポートを使用して、Windows Embedded Standardターゲットでアプリケーションを開発する場合の解決法を見つけるには、以下の表を参照してください。
| 問題 | 解決法 |
|---|---|
| ホストコンピュータのMeasurement & Automation Explorer (MAX) でターゲットが検出できません。 | ホストコンピュータ上では、MAXでのWindows Embedded Standardターゲットの検出はサポートされていません。 |
| LabVIEW開発システムのターゲットとデバイスを追加ダイアログボックスを使用してターゲットが発見できません。 | ターゲットが、リモート開発用デバイスの発見に必要な以下の条件を満たしていることを確認してください。
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| ターゲットとデバイスを追加ダイアログボックスを使用してターゲットを発見することはできるが、LabVIEWプロジェクトでターゲットに接続できません。 | ターゲット上のLabVIEWランタイムエンジンのバージョンがホストコンピュータ上のLabVIEW開発システムのバージョンと一致していることを確認します。 |
| ターゲットのリモート開発設定をホストコンピュータから構成することはできますか。 | 以下の手順に従うことで、ホストコンピュータからリモート開発設定を構成することができます。
|
Windows Embedded Standardターゲット接続エラーのトラブルシューティング
Windows Embedded Standardターゲットの接続時に問題が生じた場合のトラブルシューティングに参考になる問題の解決方法を以下に示します。以下の解決方法は、ターゲットにログインして変更を行う必要があります。変更を有効にするには、再起動して、ターゲットにログインする必要があります。
| 問題 | 解決法 |
|---|---|
| Windows FirewallがLabVIEWリモート開発アプリケーションをブロックした。 | LabVIEWリモート開発アプリケーションがWindows Firewallを越えてアクセスすることを許可する必要があります。 |
| ターゲットでLabVIEWリモート開発サポートが有効になっている。 | MAXを起動して、構成ツリーでマイシステムを選択します。システム構成ページのリモート開発設定セクションで、LabVIEWリモート開発チェックボックスがオンになっていることを確認します。 |
| ターゲット上でリモート開発のが有効にされているLabVIEWランタイムエンジンのバージョンおよびビットは、ホストコンピュータ上のLabVIEW開発システムのバージョンおよびビットと一致していません。 | MAXを起動して、構成ツリーでマイシステムを選択します。システム構成ページのリモート開発設定セクションで、ランタイムエンジンバージョンを確認します。 |
| ターゲットでLabVIEWリモート開発サポートが実行されていない。 | Windowsタスクマネージャを起動します。プロセスページのプロセスリストにniLVRemoteDev.exeが含まれていることを確認します。リストにniLVRemoteDev.exeが含まれていない場合は、LabVIEWリモート開発アプリケーションを再起動する必要があります。 |