2Dピクチャ制御器を使用する
- 更新日2025-08-27
- 3分で読める
2Dピクチャ制御器には、線、円、テキスト、またはその他の種類のグラフィック形状など、ピクチャを表示する一連の描画手順が含まれます。2Dピクチャ制御器はピクセルレベルで制御できるので、ほとんどすべての画像オブジェクトを作成できます。グラフィックアプリケーションを使用しなくても、LabVIEW内で2Dピクチャ制御器やグラフィックVIを使用してグラフィックを作成、変更、表示できます。
2Dピクチャ制御器は、ピクセルベースの座標系を持ち、原点(0, 0)は制御器の左上隅に位置するピクセルです。座標の水平 (x) 成分は右へ向かって増加し、座標の垂直 (y) 成分は下へ向かって増加します。
ピクチャが大きすぎて2Dピクチャ制御器がそのピクチャを表示できない場合、制御器の表示領域内に収まるピクセルだけを表示します。ピクチャ全体を表示するには、位置決めツールを使用して制御器をサイズ変更し、VIを再実行します。また、2Dピクチャ制御器の垂直および水平スクロールバーを表示できるので、制御器の表示領域外にあるピクセルを表示することができます。制御器を右クリックし、ショートカットメニューから表示項目»スクロールバーを選択して、制御器のスクロールバーを表示します。
ピクチャクラスにあるVIサーバプロパティを使用して、2Dピクチャ制御器のサイズ変更や制御器内のピクチャ領域のサイズ変更など、プログラム的に2Dピクチャ制御器を変更できます。
フロントパネル上に配置した2Dピクチャ制御器は、空白の四角形領域として表示され、以下に示す対応する端子がブロックダイアグラムに表示されます。
2Dピクチャ制御器に画像を表示するには、プログラム的に制御器へ画像を書き込む必要があります。画像をクリップボードへコピーしたり、2Dピクチャ制御器へ貼り付けたりすることはできません。ピクチャ関数VIを使用して、一連の描画手順を指定できます。各VIは、描画手順を説明した入力値を受け取ります。VIは、これらの入力値に基づいて簡潔な説明を作成して2Dピクチャ制御器に渡します。
2Dピクチャ制御器は、デフォルトでは描画前に既存の表示を消去します。2Dピクチャ制御器が古い画像の上に新しい画像を描画するようにするには、制御器を右クリックして、最初に削除ショートカットメニュー項目の隣にあるチェックマークを外します。