2Dピクチャ制御器内に形状を描画してテキストを入力するには、ピクチャ関数VIを使用します。点、線、形状、およびピックスマップを描画できます。平坦化されていないデータのピックスマップは色の2D配列となります。このとき、各値はカラー深度に応じて色、またはRGBカラー値の配列の指標に相当します。

ピクチャ関数パレットの1段目には、点および線の描画に使用するVIがあります。点は、ピクセルのxy座標を表す2つの16ビット符号付き整数のクラスタです。

ピクチャ関数VIを使用すると、ピクチャでは画像ペンの位置が記憶されます。ほとんどのピクチャ関数VIでは、原点(0, 0)を基準にした絶対座標で指定する必要があります。「ライン描画」VIと「ペン移動」VIを使用すると、絶対座標または相対座標を指定できます。相対座標は現在のペンの位置が基準となります。「ペン移動」VIを使用すると、描画せずにペンの位置を変更できます。ペンの位置を変更できるのは、「ポイント描画」VI、「ペン移動」VI、「ライン描画」VI、および「複数ライン描画」VIのみです。

ピクチャ関数パレットの2段目には、形状の描画に使用するVI があります。これらのVIはそれぞれ、ピクチャの四角形の領域内に形状を描画します。四角形は、左右上下のピクセルを表す4つの値のクラスタで指定します。

ピクチャ関数パレットの3段目には、ピクチャ内でのテキスト描画に使用するVI があります。「テキスト境界取得」VIはテキストを描画しません。代わりに、文字列の境界枠の四角形のサイズの計算に使用します。

ピクチャ関数パレットの4段目には、ピクチャ内での平坦化および非平坦化ピックスマップの描画、マスクの画像への適用、ソース画像のサブセットの取得、およびピクチャデータタイプの平坦化画像データクラスタへの変換に使用するVIがあります。

ピクチャ関数パレットの最後の段には、空ピクチャ定数があり、空のピクチャを使用開始するときや変更するときに使用します。また、パレットの最後の段には、赤、緑、青の値を対応するRGBカラーへ変換する場合や、各カラーをそれぞれ赤、緑、青のコンポーネントへ変換する場合に使用するVIもあります。

ピクチャ関数VIで作成したピクチャは、1つの2Dピクチャ制御器またはピクチャ関数VIのピクチャ入力にのみ配線できます。LabVIEWは、開いているフロントパネル上で2Dピクチャ制御器を更新するときにピクチャを描画します。

各ピクチャ関数VIはその描画手順をピクチャ入力へ接続する描画手順に連結して、新規ピクチャ出力で連結した描画手順を返します。

以下のブロックダイアグラムは、「四角形描画」VIを使用して2つの重なり合う四角形を描画します。

ピクチャ関数VIで色を作成または変更する

多くのピクチャ関数VIには、形状およびテキストの色を変更する入力端子があります。色を最も簡単に指定するには、カラーボックス定数を作成し、その定数をクリックして色を選択します。

カラーボックス定数ではなく、計算結果によって色を作成するには、カラーボックスがどのように数値を使用して色を指定しているかを理解する必要があります。

32ビット符号付き整数は色を表し、下位の3バイトが赤、緑、および青の要素を表します。青の範囲については、32ビット整数の配列を作成します。ここで、各要素の青の値は変更されて、赤および緑の値よりも大きくなります。灰色の範囲を作成するには、赤、緑、および青の各要素の値が等しい32ビット整数の配列を作成します。