LabVIEWでは、コンピュータ間の通信に使用できる低レベルプロトコルがいくつかサポートされています。

プロトコルはそれぞれ異なりますが、特にリモートアプリケーションのネットワーク位置を参照する方法が異なっています。各プロトコルは一般的に他のプロトコルと互換性がありません。たとえば、macOSとWindowsの間で通信する場合、両方のプラットフォームで動作するTCPなどのプロトコルを使用する必要があります。

TCPとUDP

転送制御プロトコル (Transmission Control Protocol: TCP) とユーザデータグラムプロトコル (User Datagram Protocol: UDP) は、LabVIEWによってサポートされているすべてのプラットフォームで使用可能です。TCPは信頼性のある接続ベースのプロトコルです。TCPにはエラー検出機能があり、データは重複することなく正しい順序で確実に届きます。これらの理由から、通常TCPはネットワークアプリケーションに最適とされています。

UDPはTCPよりも高パフォーマンスで、接続の必要もありませんが、配信は保証されません。通常は、配信の保証が重要でない場合にアプリケーションでUDPを使用します。たとえば、あるアプリケーションで送信先に頻繁にデータを転送しているため、データの一部のセグメントが失われても問題にならない場合などです。

UDPマルチキャストを開く」VIを「UDPを開く」関数の代わりに使用して、読み取り、書き込み、もしくはマルチキャストIPアドレスへのUDPデータの読み取りと書き込みが可能な接続を開きます。マルチキャストIPアドレスは、マルチキャストグループを定義します。マルチキャストIPアドレスの範囲は、224.0.0.0239.255.255.255です。クライアントがマルチキャストグループに参加する場合、クライアントはグループのマルチキャストIPアドレスにサブスクライブします。クライアントがマルチキャストグループをサブスクライブすると、クライアントはマルチキャストIPアドレスに送信するデータを受け取ります。

AppleScriptコードを実行する (macOS)

AppleScriptは、macOSアプリケーションおよびOSのその他の部分を制御できるスクリプト言語です。AppleScriptコードを使用して、LabVIEW外部のmacOSアプリケーションに動作を要求したり、情報を返したりするには、「Run AppleScript Code」VIを使用します。

Pipe VI (Linux)

Linuxの名前付きパイプに対して開閉および読み書きを行うには、Pipes VIを使用します。LabVIEWと関連性のないプロセス間の通信を行うには、名前付きパイプを使用します。

システムレベルのコマンドを実行する (Windows およびLinux)

他のWindowsアプリケーションや、LinuxコマンドラインアプリケーションをVI内部から実行したり起動するには、「システム実行」VIを使用します。「システム実行」VIを使用すると、起動するアプリケーションでサポートされているパラメータを含むシステムレベルのコマンドラインを実行できます。

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