LabVIEWプロジェクトには、仮想フォルダと自動更新フォルダという2種類のフォルダを追加できます。仮想フォルダは、プロジェクト項目を整理するために使用します。プロジェクトに仮想フォルダを追加するには、ターゲットを右クリックし、ショートカットメニューから新規→仮想フォルダを選択します。自動更新フォルダは、ディスク上のフォルダの内容をリアルタイムで反映して生成、更新されます。ただし、自動更新フォルダのプロジェクトライブラリの内容は、ディスクの内容と必ず一致するわけではありません。プロジェクトの項目ページでは、ディスク構造ではなくライブラリ階層によってプロジェクトライブラリ (.lvlib) の内容が表示されます。たとえば、VIがプロジェクトライブラリファイル (.lvlib) に存在する場合、そのVIはプロジェクトエクスプローラウィンドウではライブラリファイルの下に表示されます。このVIは、ディスク上の場所ではプロジェクト内に表示されません。

自動更新フォルダは、プロジェクトエクスプローラウィンドウの項目ページにのみ表示されます。自動更新フォルダは、ディスクの内容を表していますが、プロジェクト項目の名前の変更、移動、削除などは行えません。自動更新フォルダの項目に対するこれらの操作は、プロジェクトエクスプローラウィンドウのファイルページで行います。ファイルページには、ディスク上でのプロジェクトフォルダの場所が表示されます。ファイルページでファイルを操作すると、ディスク上のフォルダの内容も更新されます。逆に、LabVIEWの外でディスク上のファイルを操作すると、LabVIEWのプロジェクトエクスプローラの自動更新フォルダが自動的に更新されます。

プロジェクトエクスプローラのファイルページでファイルを操作することの利点は、それらのファイルを参照するファイルが自動的に更新される点にあります。LabVIEW外でファイルを操作した場合、自動更新は行われません。ファイルページで項目の移動、削除、項目名の変更を行うと、LabVIEWは変更を反映するようにすべての基準項目を更新します。また、プロジェクトが開かれており、自動更新フォルダであるディスク上のファイル名を変更すると、LabVIEWはその変更を検出して、ファイルの名前変更を取り消しますか?ダイアログボックスが表示されます。名称変更操作を取り消すか、この操作を続行します。ただし、そのファイルを参照するプロジェクトの項目は新規名を参照せず、名称変更がLabVIEWで行われたため競合が発生する可能性があります。

メモ (macOSおよびLinux) LabVIEWでは、macOSまたはLinuxオペレーティングシステムの自動更新フォルダのファイルへのシンボリックリンクの使用がサポートされていません。

仮想フォルダがライブラリ階層内にある場合のみ、自動更新フォルダは仮想フォルダを含むことが可能です。仮想フォルダは、ディスク上のファイル構造を反映するものではありません。既存の仮想フォルダを自動更新フォルダに変換するには、項目ページで仮想フォルダを右クリックし、ショートカットメニューから自動更新フォルダに変換を選択します。ファイルダイアログでディスク上のフォルダを選択するように促すプロンプトが表示されます。LabVIEWは、ディスク上のフォルダに一致するように自動的に仮想フォルダの名前を変更して、ディスク上のフォルダのすべての内容をプロジェクトに追加します。ディスク上のディレクトリに存在しない仮想フォルダの項目は、ターゲットに移動します。

自動更新機能を無効にするには、自動更新フォルダを右クリックしてショートカットメニューから自動更新を停止を選択します。自動更新フォルダは仮想フォルダになります。

メモ 変数やハイパーリンクなどの仮想項目にはディスク上の対応する項目がないため、自動更新フォルダにはこれらの仮想項目が含まれる可能性があります。変数やハイパーリンクなどの仮想項目は、移動操作によって項目がディスク上で移動されることはないため、自動更新フォルダで並べ替えることができます。また、仮想項目は自動更新フォルダに移動したり、自動更新フォルダから移動することができます。