テキストファイル
- 更新日2025-08-27
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ディスク容量とファイルI/O速度が重要でない場合、ランダムアクセスによる読み書きを行う必要がない場合、数値の精度が重要でない場合は、他のユーザまたはアプリケーションでもデータを使用できるようにテキスト形式ファイルにデータを保存します。
テキストファイルは、最も使いやすく最も共有しやすい形式です。テキストファイルの読み書きは、ほとんどすべてのコンピュータで実行できます。テキストベースのファイルの読み取りは、さまざまなテキストベースのプログラムで行うことができます。テキスト文字列は、ほとんどの計測制御アプリケーションで使用されます。
ワープロまたはスプレッドシートアプリケーションなど、他のアプリケーションからもデータにアクセスする場合は、テキストファイルにデータを保存します。テキスト形式でデータを保存するには、文字列関数を使用してすべてのデータをテキスト文字列に変換します。テキストファイルには、さまざまなデータタイプの情報を格納できます。
通常、データのASCII表現はデータ自体よりもサイズが大きいため、元のデータがテキスト形式でなくグラフやチャートなどのデータである場合、テキストファイルはバイナリファイルやデータログファイルよりも多くのメモリを使用します。たとえば、-123.4567という数値は、4バイトの単精度浮動小数点数として保存できます。ただし、この数値のASCII表現は、1文字あたり1バイトずつの合計9バイトを使用します。
また、テキストファイル内の数値データにランダムにアクセスするのは困難です。これは、文字列内の各文字が正確に1バイトの容量を使用していても、数値をテキストとして表現するために必要な容量が一定ではないためです。テキストファイル内の9番目の数値を検出するには、LabVIEWはまず、その前にある8つの数値を読み取り変換する必要があります。
テキストファイルに数値データを保存すると、精度が低下する場合があります。コンピュータは数値データをバイナリデータとして保存しますが、ユーザは一般的に数値データを10進表記法でテキストファイルに書き込みます。精度の低下は、テキストファイルへデータを書き込むときに発生する場合があります。バイナリファイルでは、精度の低下が問題となることはありません。
ファイルI/O VIおよび関数を使用して、テキストファイルの読み取りまたは書き込み、またはスプレッドシードファイルの読み取りまたは書き込みを行います。
テキストファイルとともにファイルI/Oを使用するサンプルについては、以下のVIを参照してください。
- labview\examples\File IO\Text (ASCII)\Text (ASCII) Files.lvproj
- labview\examples\File IO\Spreadsheet\Tab-Delimited Data\Tab-Delimited Data.lvproj