シンボリックパスまたは疑似パスは、LabVIEWで使用できる事前定義された短いパス形式です。シンボリックパスは、LabVIEWがインストールされているディスク上の場所やログインされているユーザなど、実行環境によって変わる場所を指定する場合に使用します。

たとえば、<vilib>シンボリックパスは、labviewディレクトリにある<vi.lib>ディレクトリを表します。LabVIEWは、実行時に<vilib>シンボリックパスを、LabVIEWがインストールされている場所に応じてC:\Program Files (x86)\National Instruments\LabVIEW 2009\vi.libまたはD:\Program Files\National Instruments\LabVIEW 2009\vi.libのような絶対パスとして解釈します。

次の表には、LabVIEWで使用できるシンボリックパスについての情報が含まれています。

シンボリックパス 説明 使用
<osdatadir> オペレーティングシステムのデフォルトファイルディレクトリのパスです。 シンボリックパスは、オプションダイアログボックスのパスページでVI検索パスを設定している場合に使用します。このシンボリックパスを使用するには、<osdatadir>:\と入力してから、VIのファイル名またはパスとファイル名を入力します。
<vilib> labviewディレクトリ内のvi.libディレクトリ。 シンボリックパスは、オプションダイアログボックスのパスページでVI検索パスを設定している場合に使用します。このシンボリックパスを使用するには、<vilib>:\と入力してから、VIのファイル名またはパスとファイル名を入力します。
<userlib> labviewディレクトリ内のuser.libディレクトリ。 このシンボリックパスは、オプションダイアログボックスのパスページにあるVI検索パス、またはVIプロパティダイアログボックスのドキュメントページにあるヘルプパスを設定する際に使用します。このシンボリックパスを使用するには、<userlib>:\を入力してから、VIまたはヘルプファイルのファイル名またはパスとファイル名を入力します。
<instrlib> labviewディレクトリ内のinstr.libディレクトリ。 このシンボリックパスは、オプションダイアログボックスのパスページにあるVI検索パス、またはVIプロパティダイアログボックスのドキュメントページにあるヘルプパスを設定する際に使用します。このシンボリックパスを使用するには、<instrlib>:\を入力してから、VIまたはヘルプファイルのファイル名またはパスとファイル名を入力します。
<helpdir> labviewディレクトリ内のhelpディレクトリ。 このシンボリックパスは、VIプロパティダイアログボックスのドキュメントページでヘルプパスを設定する際に使用します。このシンボリックパスを使用するには、<helpdir>:\を入力してから、ファイル名またはパスおよびヘルプファイルのファイル名を入力します。
<resource> 特定のバージョンのLabVIEW用のサポートVIを保存するための、labviewディレクトリ内のresourceディレクトリ。 このシンボリックパスは、LabVIEWエディタに追加するVIを作成する場合に使用するものであり、ユーザアプリケーションで使用するためのものではありません。resourceディレクトリのAPIは、LabVIEWの異なるバージョン間で下位互換性を維持せずに変わる可能性があります。このシンボリックパスを使用するには、<resource>:\と入力してから、VIのファイル名またはパスとファイル名を入力します。
<ExtraVILib> LabVIEW Dataディレクトリ内のExtraVILibディレクトリ。 このシンボリックパスは、さまざまなLabVIEW機能用にテンプレートから作成されたインスタンスVIを保存するために使用します。たとえば、LabVIEWはチャンネルワイヤのチャンネルインスタンスをこのシンボリックパスに保存します。チャンネルインスタンスは、チャンネルテンプレートから生成されます。VIを作成したときに使用したLabVIEWバージョンまたはビット版とは異なるLabVIEWバージョンおよびビット版を使用してVIをロードすると、ロード先のLabVIEWのバージョンおよびビット版でそのVIを使用できるように、ロードするVIに必要なインスタンスのコピーが再生成されます。このシンボリックパスを使用するには、<ExtraVILib>:\と入力してから、VIのファイル名またはパスとファイル名を入力します。

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