ミックスドシグナルグラフはアナログおよびデジタルデータの両方を表示できるほか、波形グラフXYグラフ、およびデジタル波形グラフにより受け入れられたすべてのデータタイプを受け入れます。

ミックスドシグナルグラフは複数のプロット領域を持つ場合があります。プロット領域はデジタルまたはアナログプロットのどちらかのみを表示できます。プロット領域は、LabVIEWがグラフ上にデータを描画する領域です。アナログおよびデジタルデータに対応する必要がある場合、ミックスドシグナルグラフは自動的にプロット領域を作成します。複数のプロット領域をミックスドシグナルグラフに追加すると、各プロット領域には固有のyスケールができます。すべてのプロット領域は共通のxスケールを持つため、デジタルおよびアナログデータの複数の信号を比較することができます。

デフォルトでは、ミックスドシグナルグラフは、デジタルラインおよびデジタルバスとしてデジタルデータをプロット領域に表示します。各配列要素がバスを表すデジタルデータの配列を配線すると、ミックスドシグナルグラフは、デジタルデータの各列を別々のラインとしてプロットします。以下のフロントパネルは、ミックスドシグナルグラフの例を示しています。

ミックスドシグナルグラフでの数字とプロットラインの表示方法を変更するには、プロットを構成することができます。また、プロットプロパティを使用して、デジタルプロットの数値形式をプログラム的に取得したり、設定したりすることもできます。

単一プロットを波形グラフに表示する

ミックスドシグナルグラフは、波形グラフXY グラフ、およびデジタル波形グラフと同様の単一プロットのミックスドグラフに対応するデータタイプを受け入れます。

ミックスドシグナルグラフが受け入れるデータタイプのサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Mixed Signal GraphのMixed Signal Graph VIを参照してください。

複数プロットを波形グラフに表示する

ミックスドシグナルグラフは、波形グラフXY グラフ、およびデジタル波形グラフと同様の単一プロットのミックスドグラフに対応するデータタイプを受け入れます。

プロット領域はアナログまたはデジタルデータのどちらかひとつのみを受け入れます。ミックスドシグナルグラフにデータを配線すると、LabVIEWは自動的にアナログおよびデジタルデータの組み合わせに対応するようにプロット領域を作成します。ミックスドシグナルグラフ上に複数のプロット領域がある場合は、スプリッタバーを使用して各プロット領域のサイズを調整できます。

ミックスドシグナルグラフ上のプロット凡例はツリー制御器から構成され、グラフのプロット領域の左に表示されます。各ツリー制御器は1つのプロット領域を表します。プロット領域はグループXとしてラベルが付けられます。ここで、XはLabVIEWあるいはユーザがグラフ上にプロットを配置する順序に対応する数値です。プロット凡例を使用して、プロットをプロット領域間で移動することができます。プロット領域とプロット凡例の間にあるスプリッタバーを移動して、プロット凡例をサイズ変更したり隠すことができます。

ミックスドシグナルグラフが受け入れるデータタイプのサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Mixed Signal GraphのMixed Signal Graph VIを参照してください。

2Dグラフ

A 2Dグラフはxおよびyのデータを使用し、グラフ上に点をプロットしたり点を接続して、データの2次元曲面画像を生成します。すべての2DグラフはXYグラフであるため、2Dグラフでは2次元データをXYグラフで視覚化できます。2Dグラフプロパティを使用して、データが2Dグラフで表示される方法を変更します。

2Dグラフをフロントパネルに追加する際に、どの2Dグラフを選択するかに従って、LabVIEWはブロックダイアグラム上のグラフをヘルパーVIの1つに配線します。ヘルパーVIは、入力データタイプを2Dグラフが受け入れる汎用データタイプに変換します。LabVIEWには以下のタイプの2Dグラフがあります。

  • コンパスプロット―コンパスグラフの中心から始まるベクトルをグラフにします。
  • エラー棒プロット―ライングラフの上下の各ポイントでエラーバーをグラフにします。
  • フェザープロット―水平方向の軸に沿って等間隔に配置された点から始まるベクトルをグラフにします。
  • XYプロット行列―散布グラフの行と列をグラフにします。

2Dグラフにデータをプロットするサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Math Plots - 2D\Math Plots - 2D.lvprojを参照してください。

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3Dグラフ

曲面上の温度分布、時間/周波数共同領域解析、航空機の動きといった実世界の多くのデータセットでは、3次元データを視覚化する必要があります。3Dグラフを使用すると、3Dデータを視覚化でき、3Dグラフのプロパティを変更することによってデータの表示方法を変更できます。

LabVIEWには以下のタイプの3Dグラフがあります。

  • 散布―2つのデータセット間で統計的傾向と関係を表します。
  • ステム―インパルス応答を表示し、配布によってデータを整理します。
  • コメット―データポイントをたどる円のある動的グラフを作成します。
  • 曲面―データを接続する曲面でグラフにします。
  • 等高線―等高線のあるプロットをグラフにします。
  • メッシュ―空白スペースのあるメッシュ曲面をグラフにします。
  • 滝型―データの曲面とy軸上のデータポイント以下の領域をグラフにします。
  • 矢印―法線ベクトルのプロットを生成します。
  • リボン―並列ラインのプロットを生成します。
  • バー―垂直バーのプロットを生成します。
  • パイ―円グラフを生成します。
  • 3D曲面グラフ―3D空間に曲面を描画します。
  • 3Dパラメトリックグラフ―3D空間にパラメトリック曲面を描画します。
  • 3Dライングラフ―3D空間にラインを描画します。
メモ 3Dグラフ制御器は、LabVIEW開発システムおよびLabVIEWプロフェッショナル開発システムのみで使用可能です。
  • ActiveX 3D曲面グラフ―ActiveXテクノロジを使用して3D空間に曲面を描画します。
  • ActiveX 3Dパラメトリックグラフ―ActiveXテクノロジを使用して3D空間にパラメトリック曲面を描画します。
  • ActiveX 3D曲線グラフ―ActiveXテクノロジを使用して3D空間にラインを描画します。
メモ ActiveX 3Dグラフ制御器は、Windows対応のLabVIEW開発システムおよびプロフェッショナル開発システムでのみ使用できます。

3次元でグラフをプロットするには、3Dグラフ (3D曲面、3Dパラメトリック、および3D曲線グラフを除く) と3Dプロットプロパティダイアログボックスを使用します。3Dグラフにデータをプロットするサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Math Plots - 3Dディレクトリを参照してください。

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曲線や曲面をプロットするには、3D曲面、3Dパラメトリック、および3D曲線グラフと3Dグラフプロパティダイアログボックスを使用します。曲線はグラフ上の個々の点から構成され、各点は、xy、およびz座標で示されます。このVIは、これらの点を線で結びます。曲線は、飛行機の飛行経路など、動いている物体の経路を視覚化するのに最適です。以下の図は、ActiveX 3曲線グラフに似た3Dライングラフの例を示します。

メモ ActiveX 3Dグラフで曲線や曲面をプロットするには、3DグラフプロパティVIを使用します。

曲面プロットはxy、およびzのデータを使用してグラフ上に点をプロットします。その後、これらの点を結んでデータの3次元曲面画像を生成します。たとえば、曲面プロットを使用して地形図を作成できます。パラメトリックプロットは、プロットの曲線を決定するパラメトリック関数のパラメータを使用する曲面プロットです。パラメトリックプロットを使用して、幾何学的実オブジェクトのグラフを表示できます。以下の図は、3D曲面グラフおよび3Dパラメトリックグラフの例を示します。

3Dグラフをフロントパネルに追加する際に、どの3Dグラフを選択するかに従って、LabVIEWはブロックダイアグラム上のグラフをヘルパーVIの1つに配線します。ヘルパーVIは、入力データタイプを3Dグラフが受け入れる汎用データタイプに変換します。

3Dグラフは、レンダリングウィンドウでパーフォマンス向上を促進するグラフィカルハードウェアアクセラレーションを使用します。レンダリングウィンドウで3Dグラフを表示するには、3Dグラフを右クリックし、ショートカットメニューからレンダリングウィンドウを選択します。

ActiveX 3Dグラフでは、ActiveXテクノロジと3D表現を処理するVIを使用します。ActiveX 3Dグラフを選択すると、3Dグラフ制御器のあるフロントパネルにActiveXコンテナが追加されます。また、ActiveX 3Dグラフ制御器のリファレンスがブロックダイアグラムに配置されます。このリファレンスは3つの3DグラフVIのうちの1つに配線されます。(Windows) ActiveX 3Dグラフは、フロントパネルウィンドウでグラフィカルハードウェアアクセラレーションを使用します。

3Dグラフにデータをプロットするサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Waveform Graphs and Chartsディレクトリを参照してください。