文字列とは、表示可能または表示不可能な一連のASCII文字です。文字列は、プラットフォームに依存しない形式の情報やデータです。文字列の一般的な利用例を次に示します。

  • 単純なテキストメッセージを作成する。
  • テキストコマンドを計測器に送信し、数値に変換する予定のASCII文字列またはバイナリ文字列のどちらかの形式でデータ値を返すことで計測器を制御する。
  • 数値データをディスクに保存する。数値データをASCIIファイルに保存するには、データをディスクファイルに書き込む前に、まず数値データを文字列に変換する必要があります。
  • ダイアログボックスでユーザに指示またはプロンプトを表示する。

フロントパネルでは、文字列は表、テキスト入力ボックス、およびラベルとして表示されます。LabVIEWには、文字列のフォーマット、構文解析、および他の編集を含む、文字列を操作するのに使用できる標準VIおよび関数が含まれています。

ASCIIコードと変換関数の詳細については、ASCIIコードのトピックを参照してください。

フロントパネルの文字列

文字列制御器および表示器をテキスト入力ボックスやラベルとして使用します。

文字列表示タイプ

フロントパネルで文字列制御器または表示器を右クリックして、以下の表にある表示タイプのいずれかを選択します。また、文字列制御器または表示器を右クリックして、ショートカットメニューから表示項目»表示形式を選択すると、表示タイプを示すグリフがオブジェクト上に表示されます。表には各表示タイプのサンプルメッセージも表示されています。

タイプグリフ 表示タイプ 説明 メッセージ
n 標準表示 制御器のフォントを使用して印刷可能な文字を表示します。表示できない文字は四角で表示されます。 There are four display types.\ is a backslash.
\ '¥'コード表示 表示できないすべての文字を"\"コードで表示します。 There\sare\sfour\sdisplay\stypes.\n\\\sis\sa\sbackslash.
P パスワード表示 スペースを含むすべての文字をアスタリスク (*) で表示します。 **************************** *****************
* 16進表示 各文字のASCII値を文字ではなく16進数で表示します。 5468 6572 6520 6172 6520 666F 7572 2064 6973 706C 6179 2074 7970 6573 2E0A 5C20 6973 2061 2062 6163 6B73 6C61 7368 2E