NIでは、クライアントコンピュータでVIのフロントパネルをWebブラウザで参照および制御できるように、Webパブリッシングツールを使用してHTMLドキュメントを作成して、VIを組み込むことを推奨します。

ただし、HTMLドキュメントが既にある場合、クライアントコンピュータでVIのフロントパネルをブラウザで参照および制御できるように、以下の構文を使用してVIをHTMLドキュメントに埋め込みます。なお、使用する既存のHTMLドキュメントはWebサーバのルートディレクトリに保存してください。VIをHTMLドキュメントに組み込む例については、Webサーバの構文の例を参照してください。

クライアントとサーバのコンピュータはLabVIEWで同じバージョンのリモートパネルプロトコルを起動している必要があります。ブラウザを使用してリモートフロントパネルの表示や制御を行う場合、サーバコンピュータ上のLabVIEWのバージョンに対応するLabVIEWランタイムエンジンのバージョンを使用する必要があります。

メモ 異なるバージョンのLabVIEWのブラウザプラグインは同時に実行できますが、異なるリモートフロントパネルサーバと通信を行います。各ブラウザのプラグインは、同じバージョンのLabVIEWで開発されたVIを表示することができます。HTMLのOBJECT/EMBEDタグにより、ブラウザがロードするプラグインが決定します。LabVIEWのActiveXコントロールでは、OBJECTタグで指定したCLASSIDによりロードするプラグインが決定します。各バージョンのプラグインのCLASSIDは異なります。

<OBJECT ID="LabVIEWControl" CLASSID="CLSID:A40B0AD4-B50E-4E58-8A1D-8544233807B0" WIDTH= x HEIGHT= x CODEBASE="ftp://ftp.ni.com/support/labview/runtime/windows/ 15.0 /LVRTE 15.0 min.exe"> <PARAM name="LVFPPVINAME" value=" VI_NAME.vi "> <EMBED SRC=".LV_FrontPanelProtocol. rpvi150 " LVFPPVINAME=" VI_NAME.vi " TYPE="application/x- labviewrpvi150 " WIDTH= x HEIGHT= x PLUGINSPAGE="http://digital.ni.com/express.nsf/bycode/exck2m"></EMBED> </OBJECT>

異なるバージョンのLabVIEWで使用される構文については、下表を参照してください。上の例では、バージョン間の変更が太字でハイライトされています。

LabVIEWバージョン CODE BASE EMBED SRC EMBED TYPE
2015 15.0 rpvi150 labviewrpvi150
2014 14.0 rpvi140 labviewrpvi140
2013 13.0 rpvi130 labviewrpvi130
メモ クライアントがLabVIEW ActiveXコントロールを使用してVIにアクセスする場合は、<OBJECT>タグ情報だけを追加します。ただし、異なる構成のクライアントのすべてをサポートするには、<OBJECT>タグと<EMBED>タグの両方を含める必要があります。これにより、すべてのクライアントがブラウザを使用してVIにリモートでアクセスすることが可能になります。

以下のリストは、構成する必要のあるパラメータの説明です。

パラメータ 説明
CODEBASE LabVIEW ActiveXコントロールを使用してVIにアクセスするクライアント用の.exeファイルの名前を含む、LabVIEWランタイムエンジンのインストーラの位置。上記のサンプルで示されたアドレスには、インストーラの現在のバージョンの位置が含まれています。
VI_NAME Example.viなどのVI名。VIがサブディレクトリまたは.llbファイル内にある場合でも、VI_NAMEにはパスまたはディレクトリ名は含まれません。
PLUGINSPAGE Netscapeプラグインを使用して、VIにアクセスするクライアント用にLabVIEWランタイムエンジンインストーラをダウンロードできるURL。上記のアンプルで示されたアドレスには、インストーラの現在のバージョンの位置が含まれています。
(オプション) WIDTH ピクセルで表したフロントパネルの幅。
(オプション) HEIGHT ピクセルで表したフロントパネルの高さ。