複数の3Dオブジェクトを含む3Dシーンを作成するには、3Dオブジェクトの関係を表す階層を設定する必要があります。すべてのオブジェクトのリファレンスを3Dピクチャ制御器に配線するのに使用する3Dオブジェクト (またはシーンウィンドウを構成する場合はシーンプロパティ) は3Dシーンのその他すべてのオブジェクトの親となります。より高い階層のオブジェクトにリファレンスを配線することでシーンに追加する3Dオブジェクトは子3Dオブジェクトとなります。

3Dオブジェクトが別の3Dオブジェクトの親の場合、オブジェクトに適用する変換のすべては3Dオブジェクトの子に影響します。また、子3Dオブジェクトは関係階層で下にある子オブジェクトの親となる場合があります。サイズの大きい3Dシーンのオブジェクトの関係を使用して、より効率的にプログラムします。また、関連する動作を含む3Dシーン用に使用します。

以下の手順に従って、複数のオブジェクトで構成される3Dシーンを作成します。

  1. 3Dシーンを作成するか、または3DピクチャのあるVIを開きます。
  2. 3Dオブジェクトを3Dピクチャ制御器の端子に接続するワイヤを削除します。
  3. 描画領域を設定メソッドのリファレンス出力を右クリックし、ショートカットメニューから作成»シーンオブジェクトクラスのメソッド»オブジェクト»オブジェクトを追加を選択して、オブジェクト:オブジェクトを追加メソッドを作成します。
  4. オブジェクト:オブジェクトを追加メソッドを描画領域を設定メソッドの右側に追加して、描画領域を設定のリファレンス出力をオブジェクト:オブジェクトを追加メソッドのリファレンス入力に配線します。
  5. オブジェクト:オブジェクトを追加メソッドのリファレンス出力を3Dピクチャ制御器端子に配線します。3Dオブジェクトが親3Dオブジェクトになります。
  6. ブロックダイアグラムのオブジェクト:オブジェクトを追加メソッドの左側にもう1つの「オブジェクトを作成」VIを追加します。
  7. 「オブジェクトを作成」VIのシーン:新規オブジェクト出力を右クリックし、ショートカットメニューから作成→シーンオブジェクトクラスのメソッド→描画領域を設定を選択して、もう1つの描画領域を設定メソッドを作成します。
  8. 新規の描画領域を設定メソッドを「オブジェクトを作成」VIとオブジェクト:オブジェクトを追加メソッドの間に追加し、「オブジェクトを作成」VIのシーン新規オブジェクト出力を描画領域を設定メソッドのリファレンス入力に配線します。
  9. ジオメトリパレットから任意のVIを選択し、ブロックダイアグラムで描画領域を設定メソッドの左側に配置します。
  10. 選択したジオメトリVIの新規xxx Refnum出力を描画領域を設定メソッドの描画領域入力に配線します。
  11. (オプション) 新規3Dオブジェクトを3Dシーンの別の位置に平行移動します。「オブジェクトを平行移動」VIをブロックダイアグラムに追加します。
  12. 新規描画領域を設定メソッドのリファレンス出力を「オブジェクトを平行移動」VIのシーン.オブジェクト入力入力に配線します。
  13. 「オブジェクトを平行移動」VIの平行移動入力を右クリックし、ショートカットメニューから作成→定数を選択し、子オブジェクトに平行移動するのに使用するxyz座標に定数値を変更します。
  14. 「オブジェクトを平行移動」VIのシーン.オブジェクト出力出力をオブジェクト:オブジェクトを追加メソッドのオブジェクト入力に配線します。
メモ 3Dシーンに追加するオブジェクトを平行移動しない場合、平行移動しないオブジェクトは重複して、参照しづらくなる場合があります。
  1. 手順11を完了していない場合、新規の描画領域を設定メソッドのリファレンス出力をオブジェクト:オブジェクトを追加メソッドのオブジェクト入力に配線します。

    以下のブロックダイアグラムは、2つの3Dオブジェクトで構成される3Dシーンを示します。



  1. ブロックダイアグラムでエラー入力およびエラー出力を配線します
  2. VIを実行して、3Dシーンを生成します。

複数のオブジェクト関係を含んだ3Dシーンオブジェクトのサンプルについては、labview\examples\Graphics and Sound\3D Picture Controlディレクトリの3D Model of Solar System VIを参照してください。