LabVIEWプロジェクトライブラリがパブリックまたはプライベートとして所有する項目およびフォルダのアクセス設定を構成することができます。項目をプライベートとして設定し、プロジェクトライブラリをロックすると、項目はプロジェクトライブラリまたはパレットで非表示になります。たとえプロジェクトライブラリのロックが解除されていても、プロジェクトライブラリが所有していない他のVIまたはアプリケーションでは、プライベートVIをサブVIとして使用することはできません。

プロジェクトライブラリで、パブリックとして設定する項目とプライベートとして設定する項目を決定します。パブリック項目には、パレットVI、XControl、計測器ドライバ、ユーザが検索および使用するその他のツールが含まれます。プライベート項目には、サポートVI、著作権付きのファイル、およびユーザのコードを壊さずに後で編集する必要がある項目などが含まれます。

所有するプロジェクトライブラリ内でプライベートとしてプロジェクトサブライブラリファイル (.lvlib) のアクセスを設定することは可能ですが、プロジェクトサブライブラリ自体を編集する場合、サブライブラリが所有する項目はパブリックまたはプライベートアクセスの設定を保持します。

以下の手順に従って、プロジェクトライブラリでアクセスオプションを構成します。

  1. プロジェクトエクスプローラウィンドウまたはスタンドアロンプロジェクトライブラリウィンドウでプロジェクトライブラリアイコンを右クリックして、ショートカットメニューからプロパティを選択してプロジェクトライブラリプロパティダイアログボックスを表示します。
  2. 項目設定ページから、内容ツリーで項目をクリックおよび選択します。現在の項目のアクセス設定がアクセススコープボックスに表示されます。アクセススコープボックスで以下のラジオボタンのうちの1つをクリックして、項目を表示します。
    • パブリック―ユーザがプロジェクトライブラリを表示すると項目が表示されます。パブリックVIは、他のVIやアプリケーションから呼び出せます。
    • コミュニティ―この項目は、ユーザがプロジェクトライブラリを表示すると項目が表示されます。プロジェクトライブラリ内のフレンドおよびVIのみがコミュニティVIを呼び出せます。VIをライブラリのフレンドとして指定し、VIがコミュニテイスコープにあるライブラリの任意のメンバーを呼び出せるようにします。
    • プライベート―プロジェクトライブラリをロックすると、ユーザがプロジェクトライブラリまたはパレットを参照する際項目は非表示になります。また、プロジェクトライブラリが所有しないその他のVIおよびアプリケーションからプライベートVIは呼び出せません。
    • 指定しない―このオプションは、フォルダを選択する場合のみ表示されます。フォルダには指定されたアクセス項目がありません。アクセスはパブリックです。デフォルトでは、プロジェクトライブラリのフォルダに指定したアクセスがありません。これはフォルダはパブリックアクセスであることを意味します。
メモ フォルダのアクセスオプションを指定する場合、アクセスの設定はフォルダのすべての項目に適用され、フォルダの個々の項目のアクセスオプションはオーバーライドされます。
メモ 多態性VIの各インスタンスをプライベートとして設定したり、プライマリの多態性VIをパブリックとして設定したりすることができます。インスタンスVIがプライベートの場合でも、多態性VIは壊れません。ユーザによる問題なくインスタンスを編集できるように、ユーザに多態性VIのセレクタを介してのみインスタンスにアクセスを許可させたい場合、インスタンスVIをプライベートとして設定することを推奨します。
  1. OKボタンをクリックし、変更をプロジェクトライブラリに反映させて、ダイアログボックスを閉じます。

プライベートとして設定された項目は、プロジェクトエクスプローラウィンドウでプライベートアイコンが付けられて表示されます。プロジェクトライブラリをロックしている場合、プライベート項目はプロジェクトエクスプローラウィンドウに表示されません。

また、ソーススコープ:設定メソッドを使用して、このオプションをプログラム的に構成することもできます。