バリアントで既知のデータタイプを確認する
- 更新日2025-08-27
- 4分で読める
バリアントに特定のデータタイプが含まれているか確認するには、データタイプ解析VIを使用してデータタイプを取得します。「バリアントからデータに変換」関数とは異なり、データタイプ解析VIはバリアントに保存されている実際のデータを取得することはできません。その代わりに、これらのVIはデータタイプに関する情報を返すので、保存されているデータ情報を得るための操作を行う必要はありません。
確認したいデータタイプとバリアントに保存されているデータタイプを対照したい場合、データタイプ解析VIを使用してこれらのデータタイプを比較します。たとえば、アプリケーションで任意のフォントパネルを解析して制御器の値を取得する場合、このトピックにある例を使用してエラークラスタを含むバリアント制御器を認識します。
使用するオブジェクト
以下のブロックダイアグラムオブジェクトを使用して、バリアントに保存されているデータタイプ情報を取得します。
解決方法
以下のブロックダイアグラムを作成して、バリアントで既知のデータタイプを確認します。この例では、バリアントに保存されたデータタイプとエラークラスタ要素を比較しています。
以下のリストには、前のダイアグラムについての重要な情報が記載されています。
| 「タイプ情報を取得」VIを使用して、バリアントに保存されたデータタイプを指定する列挙体を返します。データタイプの例として、クラスタがあります。 |
| 既知のデータタイプに対応するように、ケースストラクチャのセレクタラベルを編集します。この例では、ラベルとデータタイプは共にクラスタです。 |
| 「クラスタ情報を取得」VIを使用して、クラスタ要素のデータタイプを含む配列を返します。バリアントに含まれているデータタイプが解れば、データタイプ解析パレットから「数値情報を取得」VIや「固定小数点情報を取得」VIなどのデータタイプ特定のVIを使用して、さらに特定のデータタイプ情報を返すことができます。 |
| エラークラスタデータタイプの既知の要素数に対応するように、内側のケースストラクチャのセレクタラベルを編集します。 |
| 「タイプ情報を取得」VIを再度使用して、エラークラスタ内の各要素に対して列挙体を返します。その後、個々の要素のデータタイプとこれらの要素の標準順序を、既知のデータタイプとLabVIEWエラークラスタの順序と比較します。 |