カスタムプローブを作成または使用する際の注意とアドバイスを以下に示します。

  • カスタムプローブは、データがワイヤ上を通過するときのみ実行されます。つまり、カスタムプローブ上の制御器はいつでも操作できますが、制御器の値変更に対するプログラム的な応答は、プローブがワイヤからデータを受信したときにのみ得られます。
  • カスタムプローブは、VIと同様にデバッグすることができます。ただし、プローブは配置されているブロックダイアグラムやそのサブVIのブロックダイアグラムをプローブすることはできません。プローブのデバッグには一般プローブを使用します。
  • プローブは、labview\user.lib\_probes\defaultまたはDefault Data\Probesディレクトリに保存します。labview\user.lib\_probes\defaultに保存されたプローブは、コンピュータでLabVIEWをリモートで使用しているすべてのユーザに利用可能です。このディレクトリは、パブリックプローブに有用です。Default Dataディレクトリは、コンピュータにログインしているユーザによって変更されるため、NIでは自分専用のプローブのみをこのディレクトリに保存するよう推奨します。
  • メインのブロックダイアグラムは、プローブの実行が終了するまで一時停止します。プローブの実行完了にかかる時間が長くなることがあるため、カスタムプローブでループやイベントストラクチャを使用しないでください。
  • カスタムプローブで初期化していないシフトレジスタを使用する際は注意が必要です。VIが再入可能でなくても、そのVIがプローブとして使用されると、初期化されていないシフトレジスタはすべて再入可能VIとして動作します。各プローブはループの最後の値を保持し、同じプローブの別のインスタンスとはその値を共有しません。