J1939アプリケーションプロトコルの基礎
- 更新日2025-10-09
- 2分で読める
このトピックでは、J1939アプリケーションプロトコルの概要を説明します。
J1939は、ディーゼル駆動アプリケーションでアプリケーションコンポーネント間の通信および診断用に一般的に使用されるSAE規格です。J1939規格は、広範で複雑なネットワークで通信を可能にする高位プロトコルであり、大型車両、鉱業、建設、農業機械などの大規模な産業用ECUの製造業者により使用されています。
J1939規格は、7つのOSIレイヤのうちの5つに対応する複数のドキュメントにより定義されています。J1939-11は物理層、J1939-21はデータリンクとトランスポート層、J1939-31はネットワーク層、J1939-71/73 はアプリケーション層をそれぞれ定義しています。J1939-81は、ネットワーク管理について記載しています。
J1939アプリケーションプロトコルは、29ビット拡張フレーム識別子を使用します。識別子は、いくつかの部分に分割され、そのうちの1つであるPGNは、フレームを識別してそれに含まれる信号を定義します。フレームは、グローバルアドレス (すべてのノード) または特定のアドレス (このアドレスを持つノード) に送信できます。この情報は、29ビット識別子のうちの18ビットを占めるPGNの内部にコード化されています。
宛先が特定されているメッセージでは、PSは宛先アドレスを定義するため、PFは宛先が特定されている240個のPGN (0~239) のみを定義します。
アプリケーションにJ1939アプリケーションプロトコルが必要な場合は、「J1939アプリケーションプロトコルを適用する」を参照してください。
関連コンテンツ
- J1939アプリケーションプロトコルを適用する
CAN信号には、J1939アプリケーションプロトコルを適用します。