データレートを構成する
- 更新日2025-10-09
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DAQデバイスがデータを集録するデータレートを構成するには、データ範囲をカスタマイズし、低速/中速/高速のデータレートの値を設定します。 ダウンサンプリングをサポートするデバイスの場合、アンチエイリアスフィルタを使用して100 Hzでダウンサンプリングできます。
オンボードカウンタ、62xx/63xxマルチファンクションI/Oデバイスのカウンタ、デジタルモジュールも低速、中速、高速のデータレートレベルに構成することができます。ただし、これらのデータレートにアクセスするには、まず同じシャーシ内のアナログ入力チャンネルまたはデジタルチャンネルを構成する必要があります。
CompactDAQカウンタモジュールには、中速データレートレベルのデータレートリソースが必要です。中速データレートレベルを使用しているモジュールがあるシャーシにCompactDAQカウンタモジュールを追加した場合、関連モジュールのデータレートを低速または高速データレートレベルに変更するように要求されます。
DAQデバイスで使用可能なデータレートを構成するには、以下の手順を実行します。
- ツールバーのデータレートを構成する (
) をクリックするか、データレートレベルプルダウンセレクタから構成をクリックします。 - 低速、中速、高速、カウンタ、またはデジタルの各レートの周波数をHzまたはs (間隔を指定する場合の秒) 単位で指定します。使用できるデータレートのタイプは、デバイスにより異なります。
- 完了をクリックしてレートを適用します。
モジュールが、指定されたレートでサンプリングしません。なぜですか。
次のいずれかの理由により、モジュールのデータレートが、構成したレートと異なる可能性があります。
- モジュールは特定のレートをサポートする―モジュールは、ほとんどすべてのレートでサンプリングするように構成できますが、ハードウェア自体の制限により、そのレートでサンプリングできない場合があります。構成されたレートをモジュールがサポートしていない場合、FlexLoggerは、サポートされている最も近いレートに強制します。メモ 強制レートは指定したレートよりも高速です。たとえば、10 Hzと20 Hzをサポートするモジュールに11 Hzを構成した場合、FlexLoggerは20 Hzを使用します。
- モジュールは最も低速の共通レートでサンプリングする―同じシャーシ内で、異なるデータレートをサポートする複数のシャーシを同じレートに構成した場合、FlexLoggerは共通のサポートされているレートを設定します。共通のレートを使用することで、データを損失せずに同期できます。たとえば、NI-9219とNI-9236を中速 (200 Hz) に設定されている場合、NI-9236は、200 Hz構成を満たす速度でサンプリングすることはできません。このため、両方のモジュールが、構成されたレートに最も近い共通レートである793 Hzレートを使用することになります。
モジュールが、構成されたサポートされているレートを使用するようにするには、同じシャーシ内の複数のモジュールを異なるタイミングレートに設定するか、モジュールを別々のシャーシに配置する必要があります。
モジュールでレートがダウンサンプリング済みと表示されるのはなぜですか。
多くのモジュールでは、サポートしているよりも低いデータレートを満たすために、ソフトウェアでのダウンサンプリングがサポートされています。ダウンサンプリングは、同じレートに設定されたすべてのモジュールがダウンサンプリングをサポートする場合に発生します。使用可能なダウンサンプリングレートは100 Hzです。
モジュールレートがダウンサンプリングされないのはなぜですか。
モジュールが要件を満たしているのにダウンサンプリングされていない場合は、次の点を確認します。
- 既存のダウンサンプリングプレビュー機能が、デフォルトのアンチエイリアス処理ダウンサンプリングフィルタに影響している―で、強制されたハードウェアサンプルレートからより低速のサンプルレートへのダウンサンプリングを有効にする機能が無効になっていることを確認します。メモ 既存のプレビュー機能は任意のデータレートをサポートしますが、アンチエイリアスを行いません。
- Cシリーズ低速サンプルデバイスがダウンサンプリングをサポートしていない―低速サンプルデバイスのリストについては、NI-DAQmxマニュアルの「Cシリーズデバイスの分類」を参照してください。1つの低速サンプルデバイスが、ダウンサンプリングをサポートするモジュールと同じレートに設定されている場合、すべてのモジュールのダウンサンプリングが無効になります。