標準の数学演算子、関数、定数を使用してハードウェアチャンネルをカスタマイズすることができます。

すべてのフォーミュラは、以下の規則に従う必要があります。

  • すべてのフォーミュラには、チャンネルの参照が最低1つ含まれている必要があります。
  • チャンネルの参照は、一重引用符 (') で囲む必要があります ('チャンネル名')。
  • 要素ごとの計算は、オペランドの1つがチャンネルの場合、またはパラメータがチャンネルの場合に行われます。
  • リテラル数値の小数点区切り記号はピリオドでなければなりません。コンマなどの別の区切り文字はサポートされていません。
  • 角度の測定値はラジアンで報告する必要があります。

計算チャンネルの構成に使用できるフォーミュラの形式の例については、以下の表を参照してください。

表 38. サポートされているフォーミュラ形式
説明 フォーミュラの形式 サンプルプログラム
要素の加算 'チャンネル名' + x 'AI7' + 1
'チャンネル名x' + 'チャンネル名y' 'AI7' + 'AI8'
要素ごとの算術減算 'チャンネル名' - x 'AI7' - 1
'チャンネル名x' - 'チャンネル名y' 'AI7' - 'AI8'
要素ごとの算術乗算 'チャンネル名' * x 'AI7' * 5
'チャンネル名x' * 'チャンネル名y' 'AI7' * 'AI8'
要素ごとの算術除算 'チャンネル名' / x 'AI7' / 5
'チャンネル名x' / 'チャンネル名y' 'AI7' / 'AI8'
チャンネル要素への関数の適用 関数('チャンネル名') sin('AI7')
算術式 (x + y) * z / 'チャンネル名' (2 + 3) * 4 / 'AI7'
科学的表現による数値 'チャンネル名' + 1.23e-5 'AI8' + 1.23e-5
定数の使用 関数(定数* 'チャンネル名')

sin(pi * 'AI7')

サポートされている関数、演算子、および定数」表を参照してください。

単項加算 (演算なし) +'チャンネル名' +'AI7'
累乗演算子 'チャンネル名'^x 'AI7'^3または'AI7'^0.5
単項減算 -'チャンネル名' -'AI7'
メモ 数値のデータタイプは、すべて倍精度浮動小数点数です。

計算チャンネルの構成に使用できるフォーミュラ要素の例については、以下の表を参照してください。

表 39. サポートされている関数、演算子、定数
フォーミュラ要素 信号タイプ 定義
サポートされている関数 sin アナログ 正弦
cos アナログ Cosine
tan アナログ Tangent
arcsin アナログ 逆正弦
arccos アナログ 逆余弦
arctan アナログ 逆正接
abs アナログ 任意の数値の絶対値
log アナログ 対数
log10 アナログ 常用対数 (底が10の対数)
サポートされている演算子 + アナログ 加算
- アナログ 減算
* アナログ 乗算
/ アナログ 除算
( ) アナログ、デジタル 括弧。中が先に評価される
^ アナログ 指数で累乗した基底を計算する

この演算子を使用して、基数の根を求めることができます。たとえば、平方根を求めるには、x^0.5を使用します。

< アナログ 未満
> アナログ 大きい
<= アナログ 以下
>= アナログ 以上
= アナログ、デジタル 等しい
!= アナログ、デジタル 等しくない
& デジタル 論理積
| デジタル 論理和
~ デジタル 否定
? : アナログ、デジタル condition ? valueIfTrue : valueIfFalseを示す3項演算子。valueIfTruevalueIfFalseのデータタイプは同じでなくてはなりません。
サポートされている定数 pi アナログ 円周率 (π) 定数
e アナログ 自然対数の底定数 (𝑒)
true デジタル TRUEである
false デジタル FALSEである