インタフェース (ポート) 設定は、FlexLogger内からインタフェース設定ダイアログで変更または構成できます。

この機能は、FlexLoggerのフルライセンスでのみ使用できる機能です。詳細については、「FlexLoggerのエディション」を参照してください。

CANインタフェースは、物理ポートをソフトウェアとして表したものです。以下の手順を実行してポート設定を調整します。
  1. 必要に応じて終端を有効にします。
    終端が正しく構成されていないと、バスエラーフレームやデータ損失が発生する可能性があります。適切な終端の詳細については、高速CANケーブルの終端または低速CANケーブルの終端を参照してください。
  2. 必要に応じてリスンオンリーオプションを有効にします。
    メモ ECUに複数のノードが接続されている場合は、リスンオンリーオプションを選択すると、監視されているラインの動作が、監視の必要のないラインの肯定動作に影響されることを回避できます。また、データを受信しているのに、送信ノードが肯定を受信していない場合は、リスンオンリーオプションを選択すると、障害の原因となるバス負荷状態を回避できます。バス上にノードが2つしかない場合は、肯定応答を許可し、バスエラーを回避するため、リスンオンリーモードをオフにする必要があります。
  3. ボーレートプルダウンメニューを使用し、必要に応じてすべてのクラスタに適用可能なボーレートを選択します。
    注記 ポートは、選択されたデータベースで定義されたボーレートを使用します。ボーレートがサポートされていない値に設定されていると、バスエラーフレームやデータ損失が発生することがあります。
  4. (オプション) ボーレートを選択すると、未処理フレームのロギングを有効にするオプションが有効になります。このオプションを選択すると、FlexLoggerはポートをデータベースに関連付けずにデータをロギングできます。
  5. (FDボーレート) 必要に応じて、該当する I/Oモードを選択して FDボーレートプルダウンメニューを有効にします。以下の表に、使用可能な I/Oモードを示します。
    表 30. CANボーレートの I/Oモードオプション
    オプション 説明
    CAN ISO 11898-1:2003で定義されているデフォルトのCAN 2.0 標準I/Oモードです。固定ボーレートで転送されます。ペイロードの長さは 8バイトに制限されています。
    CAN FD (FDボーレート有効) CANのフレキシブルデータレート仕様、バージョン1.0で指定されたCAN FDモードです。ペイロード長は 64まで可能ですが、1つの固定ボーレートで送信されます。
    CAN FD + BRS (FDボーレート有効) オプションのボーレート切り替えを有効にしたCANのフレキシブルデータレート仕様、バージョン1.0で指定されたCAN FDです。CAN FDモードと同じペイロード長を使用でき、CANフレームのデータ部分は、他より高い ボーレートで転送されます。
  6. プルダウンメニューから FDボーレートを選択し、すべてのクラスタに適用する高速データボーレートを選択します。