パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウは、アプリケーションで実行時間とメモリの使用量を解析する上で大変役に立つツールです。この情報から、最適化する必要があるVIまたはVIの一部を識別することができます。たとえば、特定のサブVIの実行時間が長い場合、そのVIのパフォーマンスの向上に重点を置くことができます。

以下の手順に従って、VIをプロファイルします。

  1. 実行中のVIをすべて停止します。これらのVIを停止しない場合、パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウに表示される結果が紛らわしく一貫性がなくなる可能性があります。
  2. ツール»プロファイル»パフォーマンス&メモリを選択してパフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウを表示します。
  3. メモリ使用の情報を収集する場合は、メモリ使用状況をプロファイルチェックボックスをオンにします。プロファイルセッションを開始した後にこのチェックボックスをオンにすることはできません。VIメモリ使用状況に関する情報を収集すると、VIの実行に大量のオーバーヘッドが追加され、プロファイルセッション中に得られるタイミング統計の精度に影響が出ます。したがって、メモリプロファイルは時間プロファイルとは別で実行する必要があります。
  4. パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウの開始ボタンをクリックして、パフォーマンスデータの収集を開始します。
  5. プロファイルするVIを実行します。
  6. VIが完了するまで実行するか、VIが連続実行中の場合はフロントパネルの停止ボタンをクリックして、VIを停止します。停止ボタンがない場合は、実行を中断ボタンをクリックします。
  7. パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウの停止ボタンをクリックして、プロファイルセッションを終了します。表に、トップレベルVIの実行時間、サブVIすべての実行時間、およびこのプロファイルセッションの実行中のVIとサブVIすべての実行時間の統計が表示されます。
メモ パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウでは、CPU使用時間のみ測定されます。待機関数の実行中に、CPUはオペレーティングシステムのその他のタスクを処理するために開放されます。ただし、パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウでは、CPUで待機関数の初期化および待機関数から戻るのに要するわずかな時間が測定されます。パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウでは、リファレンス呼び出しまたはプロパティノードの制御器リファレンスのCPU使用時間は他のノードのCPU使用時間と別に測定されません。
  1. タイミング統計チェックボックスをオンにした場合、表にはより多くのVIの実行時間に関する統計が表示されます。タイミング詳細チェックボックスをオンにした場合、表には最も大量の時間を要する操作を確認するのに役に立つタイミングカテゴリが含まれます。プロファイルセッションを開始する前にメモリ使用状況をプロファイルチェックボックスにチェックマークを付ける場合のみ有効になるメモリ使用チェックボックスにチェックマークを付けると、VIのメモリ使用状態に関する情報を参照することができます。

パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウだけではなく、LabVIEW VI Analyzerツールキットを使用して、VIのスタイル、効率性、その他のLabVIEWプログラミング関連事項を、対話的またはプログラム的に検証することもできます。

さらに、LabVIEW Desktop Execution Trace (デスクトップ実行トレース) ツールキットを使用して、コード解析、メモリリーク、LabVIEWプログラミングに関するその他の点を監視することができます。